市販の冷凍ミックスベリーに、薬膳食材としてもおなじみのクコの実(ゴジベリー)を加えるだけで、あっという間に薬膳式・ミックスベリージャムの完成です。 【薬膳メモ】 ベリー類は現代女性が不足しがちな血を補う食材です。そして、クコの実は体を潤し、疲れ目やかすみ目などの不調の緩和にも役立ちます。
【おいしく長持ちさせる保存のコツ】 甘さ控えめのレシピなので、市販のもより劣化が早くなります。カビの発生を防いで最後までおいしく召し上がれるように、保存用の瓶は必ず煮沸と乾燥の工程を行って下さい。ジャムを入れたらしっかりフタをして冷蔵庫で保管。2週間を目途に食べ切りましょう。(※長期保存させる場合は、冷凍も可能です)
<保存容器の消毒> ①ジャムを保存するための瓶を鍋に入れ、瓶がかぶる程度の水を入れて火にかける。 ②沸騰したらそのまま3~5分程度、煮沸消毒を行う。 ③火を止めたらトングで瓶を取り出し、網などの上に天地を逆さにした状態で置いて乾燥させる。
ミックスベリー(冷凍)とクコの実、きび砂糖、レモン汁を入れて軽く混ぜ合わせる。5分ほど置き水分をにじませる。
鍋を中火にかけ、沸騰してアクが出てきたら取り除く。弱火にして、焦げないように時々かき混ぜながら15分ほど煮詰める。
スコーンやパンケーキ、トーストのお伴などにどうぞ。または、水切りヨーグルトと生クリームでつくる「フォンテーヌブロー」に添えると、おもてなしに最適。リッチなデザートに変身します。
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おうち薬膳 村上華子
国際薬膳師|薬膳料理研究家│フードコーディネーター ヨガインストラクター│小学生男子のママ 薬膳とヨガの教室 【季結び庵(ときむすびあん)】主宰 私が薬膳の勉強をはじめたのは、子どもが3歳になった頃でした。ヨガインストラクターとして日々体を動かす生活を送っていたので、自分は健康だと過信していたのですね。育児に仕事、目の前の対応に追われて、自分の食事をおろそかにしていました。そのツケとしてやってきたのが、寝ても疲れが取れない極度の貧血。体は悲鳴をあげていました。どんなにヨガや運動をしても、体に必要な栄養を取らなければ、ガス欠の車と同じで走ることはできません。そこで取り入れたのが、薬膳の知恵でした。 <薬膳のアプローチはいたってシンプル> ・足りないものを補い ・不要なものは排出し ・つまりを巡らせる その時の体調にあわせて食材を選び、体を整えます。とはいえ「特別な食材が必要」「難しそう」というイメージはありませんか? 実は、スーパーなどで手に入る身近な食材で、無理なく作れるのです。 薬膳の理論では「すべての食材に効能がある」と考えます。その効能を最大限いかすためには、食材の組み合わせと、ちょっとした調理のコツを知るだけ。みなさんにお伝えする料理のレシピには、これらの知っておくと便利な【薬膳メモ】も紹介していきますね。 おいしく、かしこく食べて元気になれる薬膳ごはんを、まずは自分のために。そして、家族や大切な人のために作ってもらえたらうれしいです。