ご家庭で鶏もも肉を調理する機会は多いと思いますが、正しい下ごしらえの手順を知っている方は意外と多くありません。丁寧な下ごしらえをすることで、たまに出くわしてしまうガリッとした不快な食感を味わうこともなくなり、筋張った部分も柔らかくいただくことができます。チキンソテーのようにもも肉を丸ごと使うときはもちろんのこと、小さく切り分けて使う場合にも、ぜひこの下ごしらえを活用していただくと、鶏もも肉をより一層美味しくお召し上がりいただけます。
◆ 少し黄みがかった塊が脂です。室温においてしばらく経つと柔らかくなり、取り除きにくくなるので、冷蔵庫から出した手の冷えた状態で処理しましょう。 ◆ 血管は食べても害はないので処理を省略してもよいです。食べ物の中に血の塊があると不快に感じる方は、取り除きましょう。
骨なし鶏もも肉の皮のしわを伸ばしてから、皮を下にして置く。
脂の塊と、余分な皮を切り取る。皮は加熱すると縮むので、赤身より一回り大きくなるように切り取ること。
赤身の表面全体をまんべんなく指先で触り、軟骨が残っていないかを確認する。プラスチックのかけらのような固いものに触れたときは、軟骨の残りなので、切り取る。
目立つ血管があれば取り除く。
足首の周りには筋がたくさん走っていて加熱すると固くなりやすいので、包丁の刃元でたたくようにして細かい切り込みを入れる。
必要に応じて切り分ける。
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早坂玲奈
大切な記念日や、ご友人を招いてのお食事会など、料理を少し頑張ってみたいときに「何を作ったらいいかな・・・?」と迷ったら、ぜひ私のレシピルームをのぞいてみてください。『大切な人を喜ばせたい』という気持ちを応援するためのおもてなし料理をご紹介しています。 出張料理人・飲食コンサルタント・料理教室講師・フードスタイリストとしての経験を積みながら、プロ向けからご家庭向けまで、様々なレシピ開発に携わってきました。美味しさで周りを喜ばせることは、作り手自身の幸せにも繋がることだと日々感じながらこの仕事を続けています。 「簡単」「時短」も素晴らしいけれど、ときには時間をかけて料理を頑張ってみたい日もあると思います。料理にかける手間は、正しく作れば必ず報われます。丁寧に作り方をお伝えすることで、みなさんが大切な日を笑顔で過ごすためのささやかなお手伝いができれば嬉しいです。