味・コスパ・栄養価…「旬の食材」にはメリットがいっぱい
季節ごとに旬を迎える野菜や魚。旬の食材は美味しいのはもちろん、安く大量に手に入り、栄養価も高いと良いことずくめですよね。夏の食材には夏の体に、冬の食材には冬の体に必要な栄養素が含まれていることもあって、体調を維持するためにも旬の食材は積極的に摂りたいものです。
特に成長期の子どもを持つ親にとって、毎食の栄養価やバランスは気になるところ。子どもにこそ旬の食材を楽しんで食べてほしい、と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、育児料理アドバイザーの菅智香さんに、子どもに食べさせたい料理や栄養価を上げるためのコツなどを伺いながら、これから旬を迎える白菜を使ったミルクスープをご紹介いただきます。
後半では、子どもと一緒に作りたい簡単ご飯をほかにもピックアップ! 併せてチェックしてみてくださいね。
子どもには「素材の美味しさ」を感じてほしい
食育インストラクターの資格を持ち、子どもと一緒に作る料理、子どもに食べさせたい料理を提案している菅智香さん。
そんな菅さんが子どもに食べさせたいのは、「旬を感じられるレシピ」であり、「素材の美味しさを感じられるレシピ」。
その時々で季節の食材を積極的に取り入れるのはもちろんのこと、「子どもの味覚を大事にしたいので、味付けが濃くなりすぎないようにしている」と菅さん。素材の味そのものを殺さないような味付け、素材の味を引き立たせる薄めの味付けを心がけるようにしているそう。市販のマヨネーズやドレッシングは基本的には使用せず、塩やオリーブオイルを使うことが多いそうです。
また、子どもの苦手な野菜を食べさせたいとき、例えばそれがにんじんだった場合、細かく刻んでハンバーグなどに入れたりしてごまかすよりは、時間をかけてローストし、子どもににんじんそのものを「美味しい!」と思ってもらえるように心がけているのだとか。
ほかにも、葉物野菜は水に浸すひと手間を加えてシャキッとした食感を感じられるように。玉ねぎやさつまいもは、オーブンでローストすることで美味しさを引き出すなど、子どもが野菜に対するプラスのイメージを持てるよう、調理でも工夫を凝らすことを重視されています。
小さな子どもが旬の食材を楽しく食べるために
子どもが楽しみながら旬の食材を美味しく食べるには、「子どもと一緒に料理をするのが一番」と言う菅さん。「これはできないかも…」という考えはなるべくなくして、子どもが「やりたい!」と言ったらとりあえずやらせてみるのだそう。
大人は危うい手つきにハラハラと心配したり、手間が増えて面倒に思ったりしがちではありますが、「子どものやりたい気持ちを重視しています」とのこと。そのため菅さんの娘さんは、幼稚園の間にみじん切りまでできるようになったそう! 大人が思っているよりも、子どもにはできることがたくさんあるんだと気づかされますね。
最後に、菅さんおすすめの食材や栄養バランスをアップさせるコツを伺いました。
それは、海苔、白ごま、削り節、ミニトマトを常備すること。常備しやすく扱いやすいこれらの食材を料理にプラスすれば、簡単に栄養価を上げることができるそう。菅さんは旅行にも持参するそうですよ。
優しい味わいにホッとする♪「白菜とコーンのミルクスープ」の作り方
https://oceans-nadia.com/user/85621/recipe/453511
ここからは、今の季節に楽しみたい「白菜」が主役のミルクスープの作り方をご紹介します。
材料(4人分)
白菜 200g
スライスベーコン 4枚
コーン 50g
牛乳 200ml
顆粒コンソメ 小さじ1
バター 5g
塩 適量
粗びき黒こしょう 適量
作り方
1. 白菜とベーコンをカットする
白菜とスライスベーコンは細切りにします。
2. 鍋にバターを入れベーコンを炒める
鍋にバターを入れて中火にかけ、スライスベーコンを炒めます。
3. 白菜とコーンを炒め、水を加えて煮る
白菜、コーンを加えて全体を炒め合わせたら水300ml、顆粒コンソメを加えてひと煮たちさせます。
4. 牛乳を加えて、塩で味を調える
牛乳を加え、塩で味を調えてスープ皿などによそい、粗びき黒こしょうをかければできあがり。牛乳を入れたあとは沸騰しないよう、火加減に気を付けてくださいね。
編集部スタッフも作ってみました!
実際に小さな子ども…4歳の娘がいる編集部スタッフも、夕飯の一品として作ってみました!
包丁でカットするのは白菜とベーコンのみなので、遅くに帰宅した忙しい日やバタバタしがちな朝にもパパッと作れるのがありがたいですね。
炒めることでより引き出された旬の白菜の甘みや子どもが大好きなコーンの甘み、ベーコンのうま味が牛乳の優しい味わいにマッチ。薄味ながら具材から出たコクもあり、子どもから大人、年配の方まで家族みんなが喜ぶスープになっています。
加熱された白菜はくたっとやわらかくなり、かさもぐっと減るので、小さな子どももこれなら無理なくたっぷりと食べられそうです。実際に4歳の娘も、美味しそうに残さず食べてくれましたよ♪
●詳しいレシピはこちら
子どもが喜ぶ!白菜とコーンのミルクスープ
いかがでしたか? 今回は、甘みを増す旬の白菜とまろやかな牛乳で、ほっこり優しい味わいに仕上がるスープをご紹介しました。手軽に作れるので、朝食にもぴったりですね。体の温まるスープで1日をスタートさせれば、寒い冬も元気に過ごせそう♪ ぜひお試しくださいね!
子どもと一緒に作っても♪菅智香さんの「子どもに食べさせたい簡単ご飯」5選
生野菜と相性抜群!ツナと豆腐のチーズディップソース
https://oceans-nadia.com/user/85621/recipe/436168
材料を混ぜるだけで作れる、とっても簡単なディップソース。生野菜と相性ばっちりで、つい手が止まらなくなりますよ。ツナ、絹豆腐、クリームチーズ、めんつゆと材料4つで作れるのもうれしいですね。混ぜるのをお子さんに手伝ってもらっても◎。
●詳しいレシピはこちら
生野菜がおいしい!混ぜるだけ♪ツナ豆腐のチーズディップソース
めんつゆバターでとびきり美味しい!簡単納豆パスタ
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忙しくてバタバタしていたり、疲れてやる気が出ないときでもなんとかなる! お助けパスタがこちら。パスタをゆでている間に、小ねぎをカットし、納豆をめんつゆと混ぜ合わせておくだけでOK。具材をいろいろ追加しない方がむしろ美味しい、ラクちんパスタです♪
●詳しいレシピはこちら
超簡単!力尽きていてもなんとかなる!超絶簡単!納豆パスタ
具だくさんで栄養満点!鶏もも肉の炊き込みご飯
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具材がたっぷり入った炊き込みご飯は、いろいろなおかずが用意できないときでも栄養が摂れて助かりますよね。鶏もも肉、にんじん、油揚げなどをカットしたら、あとは炊飯器におまかせ♪ 間違いのない定番炊き込みご飯に、子どもたちもきっと大喜びですよ!
●詳しいレシピはこちら
炊飯器で簡単♪鶏肉の炊き込みごはん
包丁不要だからラクちん♪長芋と生ハムのグラタン風
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ふわふわ食感の長芋に絡む生ハムとチーズの塩気がたまらないグラタン風レシピ。長芋はポリ袋に入れて麺棒などで叩くため、包丁不要でとってもラクちん。耐熱容器に入れるときは、ポリ袋の先端を切って絞り出すように移すと、手も汚さず洗い物も減りますよ♪
●詳しいレシピはこちら
ふわふわ♪小麦粉なしでヘルシー!長芋と生ハムのグラタン
子どもも好きな間違いのない味付け♪大根ステーキ
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めんつゆとバターという子どもも大好きな味付けの大根ステーキです。材料も工程もとってもシンプルなのに、やみつきになることうけあい。大根はレンジで加熱することにより、短時間で美味しく仕上がりますよ。ボリュームをアップさせたいときの副菜としても◎。
●詳しいレシピはこちら
バターとめんつゆでやみつき♪大根ステーキ
一般企業を退職した後、結婚・出産を経て改めて食の大切さを感じ、食育インストラクターの資格を取得した菅智香さん。季節の素材を使った、子どもと一緒に作る料理や子どもに食べさせたい料理のレシピを考案・発信されています。
ほかにもチーズソムリエ、スパイス&ハーブコンサルタントの資格を持ち、企業向けのレシピ開発のほか、料理写真・動画の撮影、料理教室、食育などの講演など、料理に関わるお仕事で幅広く活躍中です。
Nadiaのレシピには、子ども向け料理だけでなく普段の献立にも大活躍しそうな、シンプルな工程と食材で手早く作れ、素材の美味しさを丸ごと楽しむようなおうちご飯がずらり。普段から夜はお酒をたしなむ菅さんならではの、お酒がすすむおつまみやおかずにも注目を。
Instagramでは、6歳の娘さんとの料理を楽しむ動画や、カルディや業務スーパー、無印の商品を使ったラクうまご飯レシピなど、バラエティーに富んだ菅さんの魅力を発見できますよ♪
菅さんのほかのレシピが気になった方は、ぜひレシピルームやInstagramをのぞいてみてくださいね!
菅智香さん
レシピルーム https://oceans-nadia.com/user/85621
Instagram https://www.instagram.com/japanese_kitchen/