レシピサイトNadia
  • 公開日2017/09/16
  • 更新日2017/09/16

「だるさ」「疲れ」「胃もたれ」など秋の不調を改善する養生レシピ

9月に入り気温が下がって、すごしやすい季節になると、だるい、疲れる、胃がもたれる、体が重いなど、「秋バテ」といわれるさまざまな不調が出てくる方がいらっしゃいます。そんな症状の原因と症状をいやす養生レシピをご紹介します。

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「だるさ」「疲れ」「胃もたれ」など秋の不調を改善する養生レシピ

 

秋の不調の原因は・・・

9月に入り気温が下がってくると、だんだん過ごしやすくなりますよね。しかし、その時期に「秋バテ」ともいわれる症状が出てくる方がいます。たとえば、疲れやだるさが取れない、いつもより胃がもたれる、からだや頭が重い、などなど。その原因はなんでしょうか。

 

夏の時期に水分を取り過ぎたことによって

暑い夏に冷たいものをたくさん取ると、胃腸に負担がかかり、胃の中に余分な水分がたまった状態になり、「食欲不振」や「胃もたれ」「からだが重だるい」「むくみ」などの症状がでます。

 

寒暖の差によって

9月に入ると日中の気温と朝晩の冷え込みの差が大きくなったり、残暑が厳しく30℃近くある日もあれば、天候によって20℃前後しかない日など、日によっても寒暖の差が激しくなります。こうした気温の変化に身体が対応できず、自律神経が乱れ、「慢性的な疲れ」「頭痛」「肩こり」「不眠」などさまざまな不調があらわれます。

 

ストレスによって

夏の休暇やイベントで開放的な気分を味わったあと、ルーティーンな生活のスタートに気分が落ち込んだり、また環境の変化や気温・気圧の変化などにストレスを感じると、「イライラ」「うつ」「胃の不快感」「胸やのどの違和感」などの症状があらわれやすくなります。

 

旬の食材を使った養生レシピで不調知らずの秋に

秋の旬の味覚を使い、不調を改善する養生レシピをご紹介します。不調の原因をふまえ、胃腸をいたわり、自律神経の乱れを正していきましょう!

 

冷たいものを取り過ぎた胃腸には

余分な水分がたまった胃腸には「利水」といって、余分な水分を排出させることが大切です。消化の良い料理で、胃腸にやさしく気(エネルギー)を補っていきましょう。

胃腸は疲れているので、油や生ものを控え、煮たり、蒸したりする調理法がよいです。あたたかく、栄養分が溶け出した煮汁ごといただけるスープや汁物、おかゆなどはおすすめです。

 

レシピ1 ふわふわ山芋とはと麦のリゾットスープ

【材料(2人分)】

山芋 正味100g
はと麦(ゆで) 100g
白菜 1枚(100g)
オクラ 3本
すだち 1個
だし汁 2と1/2カップ
A 塩 小さじ1/2
A うすくちしょうゆ 小さじ1
A 本みりん 大さじ1

※山芋の変わりに長芋を使用する場合は、片栗粉大さじ1を混ぜてください。
※はと麦のゆで方はhttps://oceans-nadia.com/user/10641/recipe/191016を参考にしてください。

【作り方】

1.山芋は皮をむいてすりおろします。白菜は芯の部分は細切りに、葉の部分はザク切りにします。オクラは塩(分量外)をまぶし板ずりし、さっと水洗いし、5㎜厚さの小口切りにします。すだちは半分に切ります。

2.鍋にだし汁を入れて火にかけ、沸騰したら、白菜の芯を入れます。1分煮たら、山芋をスプーンですくい、そっと落としていきます。山芋のまわりがかたまってきたら、静かに裏返し、はとむぎ・白菜の葉を入れます。白菜がやわらかくなったら、オクラを入れます。Aで調味し、一煮立ちしたら、火を止めます。(途中アクがでたら、すくいとる)

3.器に2を注ぎ、すだちを添えます。

くわしい食材の効能やレシピはこちら
https://oceans-nadia.com/user/10641/recipe/191042

 

寒暖差による自律神経の乱れには

中医学では、自律神経のバランスが乱れた状態は、気というエネルギー源がうまく身体に巡らずに滞り、血流も悪くなった状態で、さまざまな不調を引き起こすと考えます。

そのような時は、気を補う食材や血を増やす食材、また巡りをよくする食材(香りのあるもの・かんきつ類・薬味・スパイス)などを取ると体調が改善されます。

 

レシピ2 鮭と秋野菜の香味甘酢炒め

【材料(2人分)】

生鮭(切り身) 2枚
れんこん 1節(100g)
なす 1本
いんげん 5本
しめじ 1/2袋
しょうが 5g
みょうが 3本
強力粉か米粉 小さじ1/2
A 甘酒(2倍濃縮) 大さじ1と1/2)
A しょうゆ 大さじ1と1/2
A 酢 大さじ1
油 小さじ4
塩 少々
いりごま(白) 適量

【作り方】

1.鮭は1枚を3~4等分に切り、塩をふり、水分が出たらふき、粉をまぶします。れんこんは皮をむき、7㎜厚さに切り、酢水(分量外)につけておきます。なすはへたを取り、横半分に切ったあと、放射状に6等分にします。いんげんはへたと筋を取り、サッと茹で、4㎝長さに切ります。しめじは石づきを落とし、ほぐしておきます。しょうがは皮をむき、千切りにします。みょうがは千切りにし、水にさらします。

Aは合わせておきます。

2.フライパンに油(半量)を熱し、しょうがを炒め、香りが立ってきたら、れんこんを入れます。両面焼き色がついたら、なすを入れ、しんなりしたら、野菜を端に寄せて残りの油を入ます。そこに鮭を皮目から入れて両面焼き、鮭の火が通ったらしめじを入れます。

3.2の全体に火が通ったら、Aを注ぎ、煮絡めます。最後にいんげんを加えます。

4.3を器に盛り、上に水気をきったみょうがをのせ、ごまをふります。

くわしい食材の効能やレシピはこちら
https://oceans-nadia.com/user/10641/recipe/191051

 

ストレスには

ストレスを感じると、気というエネルギーが巡らずに停滞して、体調不良をきたします。そのような時は、気の巡りをよくする食材(香りのあるもの・かんきつ類・薬味・スパイス)などを取り入れるとよいでしょう。手軽なハーブティーやドリンクなどでリラックスすることがおすすめです。

 

レシピ3 かぼすネード

【材料(1人分)】

かぼす 1個
はちみつ 大さじ1
お湯 100~120ml

【作り方】

1.かぼすは皮を少しそぎ、白いワタをのぞき、千切りにします。そのあと、半分に切り、カップに果汁を絞り、種をのぞきます。

2.1にはちみつとお湯を注ぎ、かき混ぜ、皮を浮かべます。

くわしい食材の効能やレシピはこちら
https://oceans-nadia.com/user/10641/recipe/191027

 

入浴や睡眠を見直すことで、さらに調子をととのえる

 

ぬるめのお湯にゆっくりつかろう

寒暖の差が体に影響したりストレスがかかると、血流が悪くなり、不調が起こってくるとお伝えしましたが、どちらにも効果的な改善方法は入浴です。お風呂に入ると、副交感神経が優位になり、リラックスして、ストレスをやわらげます。

42℃以上の熱いお湯は交感神経が活発になり、逆にリラックスできないので、38~40℃位のぬるめのお湯に15~20分ゆったりつかることをおすすめします。

アロマオイルやゆずなどのかんきつ類など香りのよいものを加えれば、よりリラックス効果が高まります。

 

夜更かしをやめ、早めの睡眠を

 

自立神経のバランスをととのえるには、明るい昼間に活動し、暗い夜には休息をとることが大切です。夜更かしをして、携帯やパソコン・TVの光を浴びていると、交換神経が優位になりバランスが崩れてきます。また、ホルモンの分泌や造血機能が高まるのは深夜といわれます。健康を保つためには23時位までに寝ることが理想です。

 

秋も不調知らずで快適に

気になる症状があったら、取り入れやすいところから試してみてください。おいしいものがたくさん出回る季節、不調を改善して、楽しく美味しくすごしましょう!

編集協力:糸井朱里

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