ゴーヤーチャンプルーってそもそもどんな料理なの?!
今でこそすっかり夏の定番メニューとなったゴーヤーチャンプルーですが、初めて耳にしたときは何のことだろうと思った方も多いのではないでしょうか。
チャンプルーは、崩した島豆腐や卵、季節の野菜を炒め合わせた沖縄を代表する家庭料理。『チキナー(からし菜)チャンプルー』、『マーミナ(もやし)チャンプルー』など、主に炒め物の名前にはチャンプルーという言葉がつきます。
ゴーヤーチャンプルーの主役の食材であるゴーヤーは、夏バテ防止の強い味方の野菜ですが独特の苦みが苦手という方も多いと思います。その苦みを軽減させてくれるのが豚肉なんです。
豚の脂をうまく使うことで、コクのある旨みがゴーヤーの苦みを抑え、バランスのよい味わいになっています。その点からいっても、沖縄の方は豚肉を使いこなすのがとっても上手!一頭を余すことなく使い切り、用途に合わせて、部位と食材をバランス良く組み合わせているんです。
そして、食べごたえのある沖縄の島豆腐は欠かすことが出来ない重要な食材です。ずっしりと重みのある島豆腐は炒めても崩れにくく、大豆の風味も濃厚。木綿豆腐をしっかり水切りしたもので作ることが多いかと思いますが、最近ではスーパーでも手軽に島豆腐を買えるようになったので、手に入るならぜひ沖縄流の食材で作る事をおすすめします。
ゴーヤーチャンプルーの栄養価
ゴーヤーチャンプルーには、夏に効く効能がたっぷり。ゴーヤーの苦み成分は胃液の分泌を促して食欲を増進させてくれます。日差しの気になる季節に嬉しいビタミンCも多く含んでいます。しかも加熱しても栄養が壊れにくいのでチャンプルーなどの炒めものにはもってこいの食材なんです。
また、豚肉にも疲労回復効果のあるビタミンが含まれていますので、ゴーヤーチャンプルーは夏バテ予防におすすめです!
基本のゴーヤーチャンプルーの作り方
ゴーヤーチャンプルーの作り方はとてもシンプルなので、炒め方や順番が違うだけで味わいも大きく変わってしまいます。ここではポイントにふれながら作り方を細かくご紹介していきたいと思います。
【材料(3人分)】
ゴーヤー 1本(220g)
島豆腐 1丁(210g)
豚バラスライス 130g
A卵 2個
A塩 ひとつまみ
サラダ油 大さじ1
塩 小さじ1/2
醤油 大さじ1
花かつお 適量
本場沖縄では、豚バラや肩ロースをかたまりのまま茹でて使うのが本来の作り方です。今回は少量でも作りやすく、また手に入りやすいスライス肉を使ってご紹介します。豚肉は脂があるもので作るのがコツですので、肩ロースでも美味しく作れます。
また、沖縄で欠かせないスパムなどのポーク缶で作る時は、しょっぱくなりがちなので塩加減に気を付けて味付けしてください。
【作り方】
【下準備】 島豆腐の水気は切っておきます。
1.豚肉の余分な脂と臭みを落とすために豚肉を茹でます。鍋に湯を沸かし、沸騰したら一口大に切った豚バラスライスを入れます。再沸騰後30秒くらいしたらざるに上げて湯を切っておきます。ちょっとひと手間ですが、適度に脂が落ち仕上がりにギトギトしたオイリー感がなくなりますよ。
2.ゴーヤーは縦半分に切り、スプーンを使って種とわたを取り除いてください。
次に、2~3mmの薄切りにします。この厚みが実は大切です! 厚すぎると青臭さを感じるし、薄すぎると食感がなくなってしまうので程よい厚さで切りましょう。
3.フライパンを熱しサラダ油をひいて、水気を切って一口大にちぎった島豆腐を炒めたらいったん取り出します。
沖縄流だと、サラダ油の代わりにラードを使います。使う豚肉の部位の脂の量によって旨みやコクが足りない場合にもラードを使うと良いと思います。
4.1で茹でて水分を切っておいた豚肉を香ばしく炒め、ゴーヤーも加えて炒めたら塩で味付けし、島豆腐を戻し入れます。豚肉の脂をゴーヤになじませながら手早く炒めるのがポイント。長く炒めると食感も彩りも悪くなってしまいます。
5.卵を溶きほぐして塩を加え混ぜ、4に流し入れたら全体を混ぜながら炒めます。仕上げに鍋肌に醤油をまわしかけます。醤油はちょっと焦がして風味をつけるのがさらに美味しくするポイントです。
器に盛り付けたら、花かつおをのせて出来上がりです。
●詳しいレシピはこちら
『基本のゴーヤーチャンプル。』
いかがでしたか? シンプルな炒めものだからこそ丁寧に作る事でその美味しさが光るはずです。いつもとは一味違うゴーヤーチャンプルーで、美味しく夏を乗り切ってくださいね。
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