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    • 公開日2017/12/26
    • 更新日2017/12/26

    そろそろ準備!おせち料理メニューごとの調理時間まとめ

    そろそろおせち料理の準備を始める方も多いのではないでしょうか? 慌ただしい時期だからこそ、しっかりと段取りしておせち料理を準備したいですね。そこで今回は、おせち料理を作る上で目安となるおおまかな調理時間とタイムスケジュールをご紹介したいと思います。

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    そろそろ準備!おせち料理メニューごとの調理時間まとめ

     

    「放置時間を制するものはおせち料理を制する!」

    おせち料理は、水で戻したり、漬けておいたり、寝かせたりと、どうしても時間がかかるものが多いですよね。

    でも逆に言うと、おせち料理は「時間がおいしくしてくれる」ものばかり。あまり難しく考えず、まずは寝かせたり置いたりできる時間を確保しましょう。付きっきりで何かするわけではありませんので、早めに逆算すれば大丈夫。

    「放置時間を制するものはおせちを制する!」この事を心に留めて、早速おせち料理作りに取りかかりましょう。

    まずは、おせち料理を食べる日に合わせて、仕上げたい日にちを決めてしまいましょう。

    おせち料理は、神人共食の思想により、大みそかの夜から食べる地域と元旦から食べる地域があります。

    これからご紹介するおせち料理は、大みそか31日から食べる地域に合わせて計算していますので、元旦から食べる予定の方は「作業開始日+1日」として考えると良いかと思います。

     

    【黒豆】…作業開始日:12/26~12/28

    おせち節料理の中で時間がかかるものといえば黒豆ですよね。作業自体はとても簡単ですが、煮る時間だけでなく、戻し時間と浸し時間も必要になるので、数日かかります。

    黒豆は日持ちが良いので、早めに作ってしまいましょう。26日の夜に豆を戻し始めるとスケジュール的に余裕があっておすすめです。

    乾燥豆から戻すには一晩(約6時間)水に浸し、新豆なら約6時間、古い豆なら約8時間やわらかくなるまで煮ていきます。煮上がった黒豆を煮汁に浸けておくのにも一晩かかります。煮る時間はトータルなので、数日かけて煮ても大丈夫です。焦らずじっくり炊き上げるのが、ぷっくりした黒豆に仕上げるポイントです。

    ●詳しいレシピはこちら
    『ぷっくり基本の黒豆煮。』

     

    【昆布巻き】…作業開始日:12/28~12/29

    昆布巻きに使う日高昆布は柔らかいので、約20分ほどで戻ります。中にニシンなどを入れる場合、半生の身欠きにしんを使えば時間短縮になります。煮込み時間は昆布の巻き方にもよりますが30分ほどで大丈夫です。

    昆布巻きは、昆布を戻し始めてから約1時間で出来上がりますが、1日以上置いておくことで味がなじんでさらに美味しくなるので、早めの仕込みがおすすめです。

     

    【数の子】…作業開始日:12/29~12/30

    自分好みの出汁加減で漬けた数の子の美味しさは格別ですよね。

    下ごしらえとして、数の子は塩を少量入れた水に塩数の子を入れ、途中水を替えながら3~4時間塩抜きします。ここで塩気を抜き過ぎるとおいしくなくなるので、この作業だけは途中で塩梅を確認できるよう、夜から朝にかけてではなく家事の合間などに行うのがおすすめです。

    塩抜きした数の子を出汁に漬けます。しっかり味が付くよう、1日位は出汁に漬けておきましょう。

     

    【炒り鶏】…作業開始日:12/29

    普段から家庭料理としてもよく食べられる炒り鶏ですが、干ししいたけを時間をかけて丁寧に戻すだけで美味しさが大幅にアップします。作り始める前日の夜に干ししいたけを水につけておくのがおすすめです。時間をかけて戻すと軸まで柔らかく戻って、戻し汁も一段と美味しい出汁となってくれますよ。

    調理時間が1時間以内と割と簡単に作れる炒り鶏ですが、食材全てが柔らかく煮上がってから一晩ほど寝かせると、味が中まで染み込んで一層美味しくなりますので食べる前日までに仕上げておくことをおすすめします。

     

    【なます】…作業開始日:12/30~12/31

    大根と人参のせん切りの紅白なますや、かぶに格子状に切り込みを入れて菊の花に見たてる菊花かぶ。

    甘酢に漬ける前に塩をもみこんだり、塩水に浸けて余分な水分を除いてから甘酢に漬けこみます。作業自体はあっという間ですが、甘酢を中まで浸透させるようになますも半日くらい置いて、味をなじませてからいただきましょう。

     

    【田作り】…作業開始日:12/29~12/31

    田作りは日持ちするので、余裕をもって早めに仕込んでおくのがおすすめです。

    乾煎りしたいりこを砂糖や醤油などに絡めるだけで手軽に作れる田作りは、おせち料理だけでなく、普段の作り置きおかずとしても活躍してくれますよ。調理時間も10分程度なので、数日前に作っておく余裕がなければ、おせち料理を食べる当日にチャチャっと作ることもできます。

    ●詳しいレシピはこちら
    『基本の田作り。』

     

    【伊達巻】…作業開始日:12/30~12/31

    おせち料理の中で最も日持ちしない伊達巻は、やはり食べる前日か当日に仕込んでください。卵、はんぺんなどの材料を、ミキサーやハンドブレンダーで撹拌して焼いて巻くだけなので、15分ほどで作れます。忙しくておせちなんて作れない!という方でも、ぜひチャレンジして欲しい一品です。

    ●詳しいレシピはこちら
    『基本の伊達巻』



    一般的なおせち料理のタイムスケジュールをいくつかご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

    忙しくておせち料理を全て作るのは難しいという方でも、家族や自分が好きなおせちや、特に願いを込めたいおせちだけでも作ってみるのも楽しいかと思います。

    最近は、手ごろな値段で市販されているおせち料理が増えてバリエーションも豊かなので、手作りする方は少なくなっているようですが、家族で囲む思いを込めた手作りのおせち料理は格別のおいしさだと思います。

    何かと慌ただしい年末ですが、時間を上手にやりくりして、ぜひおいしいおせち料理を作ってみてくださいね。



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    このコラムを書いたArtist

    がまざわ たかこ
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    がまざわ たかこ

    料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。

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