栄養もあって手軽に使える!「ゆば」をふだんの食卓に
ゆばは、簡単に言うと大豆の加工食品の一つです。加熱した豆乳の表面にできた膜を引き上げて作られます。
もともとは修行のために肉や魚を摂らない僧侶の栄養源として日本に広がりましたが、最近では高たんぱく低カロリーということもあり、健康食やダイエット食、ヴィーガン食としても人気があります。
ゆばには「生ゆば」と「乾燥ゆば」がありますが、今回ご紹介するのは乾燥ゆばです。
乾燥ゆばは、生ゆばと比べるとややしっかりした歯応えがあり、常温保存できるのが大きな特徴です。やわらかく美味しく仕上がる戻し方さえ覚えてしまえば、いろいろなお料理に活用できますよ。まずは戻し方をご紹介しますね。
乾燥ゆばの上手な戻し方
ゆばは熱いお湯で戻すとせっかくの大豆の風味が飛んでしまうので、水かぬるま湯で戻すのが良いとされています。
割れやすい平ゆばを戻すときは、まず厚手のキッチンペーパーなどで包んでバットに入れ、水かぬるま湯をそっと注ぎ10分ほどおきます。こうすることで、形が崩れずムラなく戻すことができますよ。
煮物や汁物の具材として使う場合は、戻さずに乾燥した状態で汁に入れてかまいません。煮物にする際は、弱い火加減で加熱すると、かたくなりにくく味染みもよくなります。
いつもの食卓がワンランクアップ!乾燥ゆば活用レシピ4選
上品で食べやすい!ゆば巻きほうれん草のお浸し
いつものほうれん草のお浸しも、ゆばで巻くだけで違った食感と美味しさに! 和風だしの染みたほうれん草とゆばがほっとする美味しさです。多めのだしに浸して味をなじませるので、作り置きにもおすすめですよ。
【主な材料】
乾燥ゆば(平ゆば)
ほうれん草
だし
薄口醤油
本みりん
●詳しいレシピはこちら
『ゆば巻きほうれん草のお浸し。』
子どもも喜ぶ!ゆばの中華風コーンスープ
卵の代わりにゆばを使い、ヘルシーな中華風コーンスープに仕上げました。片栗粉でとろみをつけたコーンクリームと豆乳のやさしい味わいのスープに、ゆばの風味がマッチしてほっとする美味しさです。ゆばは戻さず食べやすい大きさに割り入れて加えるのでとっても簡単。ゆばの食感がよいアクセントになります。
【主な材料】
乾燥ゆば(平ゆば)
コーンクリーム缶
豆乳
鶏ガラスープの素
片栗粉
●詳しいレシピはこちら
『ゆばの中華風コーンスープ』
だしの風味が食欲そそる!おかかのゆばむすび
和風だしと醤油を入れて炊き上げておかかを混ぜた香り豊かなご飯を、ゆばで包んだ香り豊かなおむすびです。見た目も上品でお持たせにもぴったり。お好みでご飯に刻み生姜や白ごまなどを加えても美味しいですよ。
【主な材料】
乾燥ゆば(平ゆば)
米
和風顆粒だし
薄口醤油
かつおぶし
●詳しいレシピはこちら
『お出汁香る おかかのゆばむすび。』
揚げ焼きで簡単に。さばと大葉のゆば包み揚げ
少ない油で揚げ焼きできるので手軽で簡単。しかもさば缶を使うので味付け要らずのうれしい一品です。カリッとしたゆばの食感と爽やかな大葉の香りがアクセントになって、おつまみにもぴったりです。
【主な材料】
乾燥ゆば(平ゆば)
さば水煮缶
大葉
薄力粉
●詳しいレシピはこちら
『さばと大葉のゆば包み揚げ』
まろやかな大豆の風味が活きたゆばは、どんなジャンルのお料理にも合わせやすいだけでなく、煮たり、揚げたり、巻いたりと使い勝手が良いのでお料理の幅をぐんと広げてくれます。いつもの家庭料理にはもちろんのこと、上品な見た目なので、お祝いやおもてなし料理にも活用できそうですね。ぜひ春の食卓に取り入れて、ゆばの美味しさを楽しんでみてくださいね。
●こちらのコラムもチェックしてみてくださいね。
自宅で料亭風!フライパンと豆乳でできるとろとろ「生湯葉」の作り方
結局のところどうなの?調製豆乳と無調整豆乳の違い&使い分け