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    • 公開日2021/11/05
    • 更新日2021/11/05

    がまざわたかこのわざわざ手仕事Vol.14|レモンカード

    郷土料理家として活躍中のNadia Artistがまざわたかこさんに、毎月いろいろな季節の手仕事を教えていただく手仕事連載。今回は、甘酸っぱい「レモンカード」です。イギリス発祥のレモンカードはティータイムをより豊かにしてくれます。秋の手仕事、ぜひお試しください。

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    がまざわたかこのわざわざ手仕事Vol.14|レモンカード

     

    ティータイムのお供にしたい、レモンカード

    ひと雨ごとに気温がぐんぐん下がって、季節が少しずつ冬へ移り変わっていることを感じる今日この頃。みずみずしいグリーンのレモンが出回りはじめます。寒くなるとホッとひと息つけるお茶の時間が一層楽しみに。そんなティータイムをより豊かにしてくれる今の時期にぴったりなレモンカードの作り方をご紹介します。

    レモンカードは、甘酸っぱいレモン風味のカスタードのようなもの。レモンカードと聞くと私はイギリスのお土産を思い出します。イギリス発祥のレモンカードを手作りして英国式のアフタヌーンティーの気分を味わうのもすてきですね。

     

    レモンカードの作り方

     

    【材料(200ml容器およそ2個分)】

    無農薬レモン 2個
    卵 2個
    無塩バター 100g
    上白糖 100g

     

    作り方

    下準備としてまずは無農薬レモンを用意します。黄色でも青くても大丈夫! 旬の国産レモンで無農薬のものがおすすめですが、手に入らない場合は熱湯にサッと浸したり、皮を塩でこすり洗いしてよく洗ってから使うと良いです。

    1.無塩バターは溶けやすいようにサイコロ状に切っておきます。

    2.レモンの皮をけずります。白い部分は苦みがあるので表面だけをけずります。効率よくきれいにけずるにはグレーターを使うと便利です。

    3.レモン果汁を絞って計量します。今回は2個で80mlでしたが、レモン果汁を多く入れすぎると酸味が勝ってしまうので60~70mlくらいで調整するのが良いです。

    4.卵を溶きほぐして、なめらかにするために一度ざるでこして鍋に入れます。上白糖とレモン汁、無塩バターも入れます。

    5.4の鍋よりひと回り大きいサイズの鍋に湯を沸かします。湯せん用なので鍋の2~3割の容量で良いです。沸いたら火を止め、大きい鍋に水を注ぎ足して温度を下げてから湯せんにかけ、へらで混ぜます。このとき、水の容量が大きい方の鍋の1/3くらいになるよう注いでください。※温度が高すぎると卵が固まってしまうので気を付けましょう。温度計がある方は70~80℃くらいに調節してください。

    6.鍋底や側面などをたえず混ぜてなめらかにします。少しずつクリーム状になって濃度が出てきます。なかなか固まらない場合は、湯せんの鍋を火にかけて温度を少し上げてみてください。

    7.へらで混ぜて鍋底に線を引いてみます。すぐに流れ込んでくるくらいの濃度になったら湯せんから外します。冷めるとかための濃度になるので、少しゆるいかなくらいが目安になります。

    8.仕上げにレモンの皮を加えて混ぜ、熱いうちに清潔な保存瓶に詰め冷めるまでひっくり返します。冷めたら冷蔵庫に入れ、2週間ほどで食べきると安心ですよ。

    ●レシピはこちらをどうぞ
    旬のレモンで作る爽やかレモンカード

     

    レモンカードの活用法

    レモンカードはスコーンやパンに塗ったり、ヨーグルトやアイスクリームに添えたり、いろいろなお菓子作りにも使い勝手抜群! 特におすすめしたいのがレモンカードをのせたパイ。バターやヨーグルトなどコクのあるものとの相性が良くレモンの爽やかさが一層感じられます。お茶のお供にもぴったりです。

    ●レシピはこちらをどうぞ
    きゅんと甘酸っぱい!レモンカードヨーグルトパイ。

    レモンカードは材料もシンプルで作り方もとても簡単です。ぜひ手作りしてこの時期ならではのティータイムを楽しんでくださいね。

     

    これまでの連載はこちら!

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    このコラムを書いたArtist

    がまざわ たかこ
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    がまざわ たかこ

    料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。

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