厚みのある肉を薄く切り開く「観音開き」を覚えよう!
お手頃価格がうれしい家計の味方、鶏むね肉。脂身のないさっぱりした肉質は、ヘルシーだけど、おいしさが今一つと思われる方も多いのではないでしょうか。
料理もありきたりなものになりがちですが、切り方ひとつで、いつもとは違ったレシピに仕上げることが出来るんです。
そこでチャレンジしたいのが「観音開き」。厚みのある鶏むね肉を薄い一枚の肉に切り開く方法で、観音開きにすることで巻いたり、のせたり、レシピのバリエーションも広がります。
では早速、鶏むね肉の観音開きをご紹介します。
コツを押さえて簡単・きれいに観音開き
①皮目を下にして、縦長になるように置きます
まな板に鶏むね肉の皮目を下にして縦長になるように置きます(皮を使わない調理の場合は先に手で取り除いておきます)。
肉の真ん中に包丁を寝かせるように添えます。
使う包丁は刃渡りの長いものがおすすめです。
②左下に向かって切っていきます
包丁を寝かせて、肉の厚みを意識しながら、切り離さないように左下に向かって切っていきます。この時、包丁の刃全体をつかって引くようにすると身が崩れにくく、きれいに切れます。
③上下をひっくり返し、同じように切り広げます
上下をひっくり返し、もう片方も同様に左下に向かって切っていき、厚みを均一にしていきます。※まだ厚みのある部分がある時はさらに切って、厚みを均一にしていきます
出来上がり!
左利きの方は中心から右方向に切り、上記とは逆方向で行ってくださいね。
■ポイント・よく切れる包丁を使い、引くように切る鶏肉は水分も多く、やわらかいので身が崩れやすいので、よく切れる包丁を使って引くように切りましょう
・肉の幅が狭くなって来たら、包丁の刃先を使うお肉の幅が狭くなってきたら、包丁の刃先を使って少しずつ切ると、切り過ぎてしまう心配もありません!
■観音開きにするメリット・厚さが薄くなるので火の通りが早くなる・薄く大きくなるので、巻いて使ったり、具をのせて使うなど調理の幅が広がる
観音開きにした鶏むね肉は、淡白なおいしさを生かすのも良いですが、油を補うものを加えて、しっとりコクのある旨さに仕上げるお料理もおすすめです。
では、次に見た目も華やかな鶏むね肉を使ったボリューミーなレシピをご紹介します。
エッグサラダのチキンカツ
新玉ねぎがたっぷりのエッグサラダを包んで揚げるだけのおもてなしレシピ。玉ねぎのシャキシャキ感とカツがよく合います。
では、材料と作り方のご紹介です。
【材料2人分】・鶏むね肉…200g×2枚・塩…少々・こしょう…少々・ゆで卵…2個・新玉ねぎ…1個(200g)A マヨネーズ…大さじ3A 塩…少々A こしょう…少々・薄力粉…適量・卵…1個・パン粉…適量・揚げ油…鍋2cmくらい・とんかつソース…お好みで
【作り方】
<下準備>
・卵はゆでて、白身の部分はみじん切りに、黄身の部分はボールの中でつぶします
・新玉ねぎはみじん切りにして、塩ひとつまみをまぶして少し置いておきます
①玉ねぎとゆで卵を混ぜ合わせる
鶏むね肉は観音開きにし、塩、こしょうで下味を付けます。
みじん切りにした新玉ねぎはキッチンペーパーで水気をしぼり、ゆで卵のボールに入れてマヨネーズ 大さじ3、塩 少々、こしょう 少々で味付けし、エッグサラダを作ります。
②むね肉にエッグサラダがはみ出ない程度の量をのせます
③肉を折りたたみます
お肉を折りたたみ、肉のとじ目を手でぎゅっと押さえておきます(具があふれそうな方は楊枝で止めて下さい)。
④じっくり揚げます
薄力粉、溶き卵、パン粉をつけたら、お肉が半分浸かるくらいの揚げ油で弱火から中火でじっくり揚げます。
⑤粗熱をとってから切ります
両面をこんがりと焼いたら、粗熱をとってから切ります(熱々だとエッグサラダが出てきやすいです)。
お好みでとんかつソースを添えてどうぞ。子どもから大人まで大好きな、どこか懐かしい味のチキンカツです。
のせて焼くだけ 鶏ピザ
お好きな野菜をたくさんのせて、パクッといきたいボリューム満点の簡単メイン料理です。
パンにも、ご飯にも、お酒にも合います!
チーズを使うことで、旨みもアップ。葉物野菜との相性も良いので一緒に添えるとサラダ感覚で野菜ももりもり食べられます。
鶏の皮を生かしてカリッと香ばしく焼き上げるのが美味しさをアップするポイントです。
観音開きは鶏むね肉だけでなく、もも肉、ささみなどでも出来ます。その部位に合った食材や調理法で、どんどん観音開きを活用してくださいね。
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