鶏胸肉×電子レンジで蒸し鶏を作るメリット
「蒸し鶏」といえば、鶏もも肉で作ることも多いと思います。でもじつは、電子レンジで作る蒸し鶏には、鶏胸肉こそピッタリなんです。なぜかというと、鶏胸肉は水分が多く脂肪が少ないので、短時間で火が入るから。鶏胸肉は長く加熱しすぎるとパサパサになってしまうので、電子レンジ調理との相性がいいのです。
電子レンジは操作が簡単で、しかも加熱時間を調節しやすいというメリットがあります。最後は余熱でゆっくりと火を入れることができます。だから、しっとりやわらかく仕上がり、また水っぽくもなりにくいので、失敗が少ないんですね。
今回は、お手頃価格で栄養価も高い鶏胸肉を使ったおいしい蒸し鶏の作り方をご紹介します。しっかりマスターして、いろんなアレンジを楽しんでください。
基本の「レンチン蒸し鶏」の作り方
まずは、基本的な「レンチン蒸し鶏」の作り方をご紹介します。ソースでアレンジを加えれば、簡単にいろいろなお料理が作れてしまいます。ぜひお試しください!
材料(鶏胸肉1枚分)
鶏胸肉 …1枚(約300g)
酒 …大さじ1
塩 …小さじ1/4
① 鶏肉の厚みを均一にし、下味をつける
まずは鶏肉を観音開きにして、厚みのある部分を均等な厚さにします。肉の真ん中あたりに包丁を入れ、左右に開く感じでやるとだいたい均等になります。
あとは臭み消すために酒、肉のおいしさを引き出す塩で軽く下味をつけるだけ。あとでご紹介するソースの味付けにあわせて、お好みで砂糖やこしょうなどを加えてもOKですよ。
② ラップをかけて、2分加熱する
肉の皮面を下にして耐熱皿に入れ、ラップをかけたら、600Wの電子レンジで2分加熱します。加熱後に取り出すと、写真のように肉の縁のほうから白く色が変わっています。これを確認したら肉を裏返し、ラップをかけて、さらに2分加熱しましょう。
③ 裏返して2分加熱し、そのまま冷ます
加熱が終わったら取り出してみて、全体の色を確認します。このとき、少しでも生っぽい部分があったら、まだ加熱が足りません。ラップをかけて10秒くらいずつ追加加熱をしてください。
心配な場合は、厚みのある部分を指で押してみて確認するのも◎。ぶよぶよとした生肉のような感触がある場合は、同様に追加加熱してくださいね。
あとは、再びラップをかけ、室温で冷めるまで置いておけばできあがり。そのあいだに余熱で火が入ります。また、一度お肉を落ち着かせることで、肉汁が流れ出るのを防ぐことができ、しっとりジューシィに仕上がります。また、耐熱皿に残った肉汁も、とてもおいしいので、ぜひソースに使いましょう!
④ 食べやすく切る
鶏肉が冷めたら、包丁で食べやすく切ります。鶏胸肉の場合はとくに、ぶつ切りにするより、斜めにそぎ切りにすることでパサパサ感が少なくなり、またソースもからみやすくなります。
ソースのアレンジレシピ
蒸し鶏をお皿に盛り付けたら、さあ、あとはお好みソースをかけるだけ! 以下のレシピを参考に、ぜひさまざまなソースで楽しんでみてくださいね!
市販のスイートチリソースで!
しっとりやわらかな蒸し鶏は、市販のスイートチリソースと蒸し汁を合わせて作ったたれをつけるだけでも美味。つけあわせにきゅうりの千切りや白髪ねぎなど、シャキシャキ感のある香りのいい野菜を添えれば、あっという間にごちそう感のある一皿の完成です♪
詳しいレシピはこちら
しっとり蒸し鶏のスイートチリだれ
ねぎたっぷりの塩だれで!
たっぷりの万能ねぎを加えた、うまみいっぱいの塩だれ。塩だれにそのままひたしておくと、しっとりジューシィでおいしくなるので、作り置きにも最適です。
詳しいレシピはこちら
ねぎだくだれのレンジ蒸し鶏
食感と香りのいいセロリと塩昆布のたれで!
塩こんぶを使えば、おいしいソースが手早く作れます。コリコリとした食感と香りがたまらないセロリは蒸鶏との相性が抜群です。昆布のうまみが、ごはんのおかずだけでなく、おつまみにもピッタリですね。
詳しいレシピはこちら
レンチン蒸し鶏の塩昆布セロリだれ
ふわとろ卵とトマトのソースで!
ふわとろな卵とジューシィなミニトマトが入ったこっくり感のあるソース。このソースも電子レンジ加熱だけで作れます。ふんわりとしたソースをしっとり鶏肉にからめ、ブロッコリーと一緒に食べれば、お口のなかが幸せいっぱいになりますよ♪
詳しいレシピはこちら
レンチン蒸し鶏のトマト入りふわとろ卵ソース
食欲をそそる油淋鶏(ユーリンチー)風香味ソースで!
最後は、みんなが大好き、油淋鶏(ユーリンチー)風のソースです。食欲をそそるにんにく、しょうがの入った甘酸っぱい香味だれは、鶏肉だけでなく野菜までおいしくしてくれます。こちらはぜひ、たっぷりの野菜も添えてどうぞ!
詳しいレシピはこちら
レンチン蒸し鶏のユーリンチー風
おいしく作るためのポイント まとめ
鶏胸肉を電子レンジで蒸し鶏にする時は、下味に塩・酒が必須です。加熱時間は火の通り過ぎに気をつけて、こまめに調整しましょう。
また、ソースをいろいろアレンジすることで、毎回ガラリと違った味わいが楽しめるのも魅力。蒸し鶏をソースにひたしておくことで、時間を置いてもしっとりジューシィなまま食べられるというメリットもありますので、ぜひ活用してみてください。
「鶏胸肉は味気ない!」「パサパサ感が苦手でうちでは人気がない!」というみなさん、ぜひこの機会にレンチン蒸し鶏の作り方をマスターして、お気に入りのソースとともに、ご家族をあっと驚かせてみませんか?