秋田の仙北地域の郷土料理の『いなり煮』。 今で言うポットラックパーティーのような集まりのお料理としてよく作られていたそう。 お稲荷さんよりもっちりしていて、甘じょっぱさがたまりません。
本来はもっとお砂糖が多めの甘いお料理ですが、食べやすく減らしています。 煮詰めていく際には焦げやすいので火加減に気を付けてください。お鍋から取り出す際はお揚げがやぶれやすくなっているので、フライ返しなどで優しく取りだしてくださいね。
もち米は洗い、3時間ほど浸水しておきます。
油揚げは2等分に切り、袋状にします。 (開けにくい時は、綿棒でコロコロすると開けやすくなります。) ザルにのせて上から熱湯をかけて油切りして、冷めたら優しく絞ります。
ザルで水切りしたもち米を油揚げに入れ、(大きめ油揚げならカレースプーンで2杯強くらい)口を 楊枝か竹串で止めます。 ※もち米はパンパンに詰めると爆発してしまうので、少し余裕をもって入れてくださいね。
【A】を鍋に入れよく混ぜてから、2を重ならないように並べて火にかけます。 落し蓋をして弱火~中火で30分、煮汁がつまって ほとんどなくなるまで煮ます。 ※焦げやすいので注意
冷まして味をなじませてから、食べやすい大きさに切ります。
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がまざわ たかこ
料理家・郷土料理研究家・調理師
料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。