ぷっくりころんとした形が可愛い栗。スーパーに並び始めると、いよいよ秋の気配を感じます。茹でても焼いてもほっくり甘くて美味しいですよね。
でも『どうやってむいたらいいのか、よくわからない』『皮がかたくて大変そう』など、なかなか手を出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
旬の食材は時期を逃すと手に入らないので、今の時期に栗むきに挑戦してみてはいかがですか。選び方、むき方、そして保存方法まで詳しくご紹介します。
美味しい栗は見た目でチェック!
栗には2種類の皮があります。外側の固い皮が「鬼皮」。内側の薄い皮が「渋皮」です。美味しい栗を選ぶときは、鬼皮にツヤがあり、ふっくらと丸みのあるものを選びましょう。手に持ったときにずっしりと重みがあるものも美味しい栗の特徴です。また、鬼皮に穴が開いていないかどうかもチェックします。穴が開いていると虫食いの可能性がありますので、購入するときは気をつけましょう。
女性にもうれしい栄養素たっぷり!
栗には炭水化物を主として、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCやカリウム、食物繊維などが多く含まれています。中でもビタミンCはでんぷん質に包まれているので熱に強く、加熱しても壊れにくいのでさまざまな料理に向いています。ビタミンCは皮膚のしわやシミ予防に効果的。女性にもうれしい効能がたくさん含まれている食材ですね。
スルスルッとむける栗のむき方
栗を耐熱ボールに入れて軽く水洗いします。そこに熱湯を注ぎ、粗熱が取れるまで30分ほどおいてからむき始めます。すぐに作業ができない場合は、このまま一晩おいても構いません。鬼皮が柔らかくなり、むきやすくなります。
また、このとき水面に浮かんでくる栗があったら、それは虫食いなので、残念ですが処分ましょう。
むき方は
①座(おしり部分)を落とす
②鬼皮をむく
③渋皮をむく
の順番です。むき方にはいろいろありますが、まずは座を落とすことでかたい鬼皮をむくとっかかりができるので、写真を参照して包丁でほんの少し落としてください。
座を落としたら鬼皮をむきます。鬼皮は包丁でひっかけてめくるようにすると栗の先端までいっきにとれます。熱湯につけておいたことで柔らかくなっていますので、すべて手でむくこともできます。けがをしないように気をつけながら、お子さんと一緒にやるのもいいですね。
最後に渋皮をむきます。渋皮を包丁でむいていくのですが、平らな面をむく→サイドをむく→丸みのある面をむく、というように進めると、ひとつひとつ違う形の栗でも同じようにむきあがるのでオススメです。
このようにむいていくと、出来上がりの栗とむいた皮は下の写真のようになります。
むき終わった栗は、アクで色が変わってしまうのを防ぐために、すぐに水に放ちましょう。全部むき終わったら、水を捨て色々な料理に使えます。
余ったら冷凍保存もできる!
すぐに使わない場合は冷凍保存もできます。栗の水気を軽く切り、フリーザーバッグに入れ、砂糖をまぶしてよく揉みこみ、空気をしっかり抜いてからチャックを閉めてください。
砂糖の量は栗20個に対して約大さじ1強。栗の大きさによっても変わりますので、全体にまんべんなくいきわたるように量は調節してください。砂糖をまぶすことで栗自体の水分が飛んでパサつくのを防ぐとともに、黄色い色がより鮮やかになる効果があります。使うときは解凍せず、そのまま料理に使ってください。
栗の旬は9~10月です。出始めが一番実がふっくらとして虫食いも少ないので、おいしそうな栗を見つけたら、ぜひ栗むきに挑戦し、秋の味覚を堪能してみてくださいね。