【目次】
・せせりとは?
・せせりの下ごしらえ
・せせりのおすすめレシピ2品
せせりとは?
焼き鳥屋さんなどで目にする「せせり」。あまりなじみがないという方も多いかもしれませんが、ぷりぷりとした弾力があり、うま味たっぷりなせせりはファンも多いようです。今回は、せせりの下ごしらえや調理についてまとめてみたいと思います。
せせりはどんなお肉?
せせりは、鶏の首のまわりについている肉で、ネック、小肉とも呼ばれます。関西の方で、ほじることを「せせる」というそうですが、首回りの肉を包丁でせせりとるため、「せせり」と呼ばれるようになったそうです。
運動量の多い首の肉なので、筋肉質で弾力はありますが、かたいということはなく、とてもジューシー。脂は多く、うま味が強いのが特徴です。
カロリーは、100g215kcalで、もも肉などと比べるとやや高め。弾力のある食感でうま味が強いので、少量でも満足感がありますが、カロリーが気になる場合は、塩焼きにする、ゆでるなどの調理法がおすすめです。
1羽からとれる量が少ないためか、以前は、スーパーなどの精肉売り場ではほとんど見かけることがありませんでしたが、最近、スーパーでも少量パックで売られているのを目にするようになりました。(私がよく利用するスーパーでは、鶏肉売り場ではなく、焼肉用の肉売り場に並んでいます)
気になる値段ですが、鶏肉専門店では、むね肉やもも肉より安い価格で販売されていました。一方、スーパーでは、むね肉やもも肉よりやや高め。とはいえ、希少部位のせせりを、家でも手軽に味わえるのはうれしいことです。
せせりの下ごしらえ
せせりは、写真のように細長い肉で、脂も多くついています。手で触ってみると、骨が残っていることがあります。
骨が残っていると食べにくいので、取り除いて使います。写真のように、骨の部分を端に置いて切り取ると調理しやすいです。
購入する店によって、骨がついている量はさまざまです。好みにもよりますが、揚げたり、煮込んだりする場合は、食べてもあまり気にならない程度だと思います。
長い肉なので、食べやすい大きさに切ったら、下ごしらえ終了! 鶏肉のほかの部位と同じように使うことができます。
せせりのおすすめレシピ2品
下ごしらえができたら、早速料理していきましょう! せせりは、焼いても揚げても煮ても美味しく調理できますが、今回は、手軽な炒め物と和え物をご紹介したいと思います。
せせりとししとうのにんにくねぎ塩炒め
ぷりっとした食感のせせりに、シャキッとして風味の良いししとうを合わせます。味付けは肉のうま味を活かせるように塩味で。さらに、にんにくとねぎを加えてパンチのある味にしました。赤唐辛子と黒こしょうをぴりっと効かせれば、お酒のすすむおつまみにもなります!
【材料(2人分)】
せせり 200g
ししとう 12本ほど
長ねぎ 1/3本
にんにく 1片
A酒 小さじ2
A塩 少々
ごま油 小さじ2
塩 小さじ1/3
赤唐辛子 小さじ1/2(輪切り)
いりごま 小さじ1
黒こしょう 適量
レモン 1切れ(お好みで)
【作り方】
1.せせりは触ってみて骨が残っていれば、切って取り除く。(骨を包丁側に置いて切り取るとやりやすい)
2.4~5cmの長さに切り、Aを揉み込み、10分ほどおく。
3.にんにく、長ねぎは、それぞれみじん切りにする。ししとうは軸を切り、包丁の先で少し切り込みを入れる。
4.フライパンにごま油、にんにくを入れて弱火にかける。にんにくの香りが出てきたら、赤唐辛子、せせりを入れて、中火で3分ほど炒める。
5.ししとうを入れて炒め、油が回ったら、塩を加えて炒め合わせる。
6.みじん切りにした長ねぎを加えてさっと炒め、全体に味がなじんだら、いりごま、黒こしょうを加える。盛り付けて、好みでレモンを添える。
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せせりとしし唐のにんにくねぎ塩炒め
せせりとにらのからし和え
こちらは、ゆでたせせりを使った和え物です。せせりはさっぱりとしていますが、にらとからしでしっかりした味わい。ぷりっとしたせせりと、シャキシャキのにらの食感も楽しい一品です。
【材料(2人分)】
せせり 120g
にら 50g
A酒 大さじ1/2
A塩 少々
Bからし 小さじ1
B醤油 小さじ2
Bみりん 小さじ1
B酢 小さじ1
【作り方】
1.せせりは、触ってみて骨が残っていれば切って取り除き、4~5cmの長さに切る。Aを揉み込む。2.鍋に湯を沸かし、にらを根元から入れ、1分ほどゆでたら冷水に取る。4cmほどの長さに切る。
3.別の鍋に湯を沸かし、1のせせりを入れて、2分ほどゆでる。ざるにあげて、そのまま粗熱をとる。
4.ボウルにBを合わせて混ぜ、3のせせりを入れて和え、せせり全体にからし醤油のたれがなじんだら、2のにらを入れて和える。
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せせりとニラの辛子和え
うま味がぎゅっと詰まったせせりは、鶏肉のほかの部位とは違う味わいがあります。今回ご紹介した、炒める、ゆでるといった調理のほか、唐揚げや鍋ものもおすすめです。せせりを見つけたらぜひ家でも味わってみてくださいね!