きれいなロゼ色のローストビーフが安定的に作れるレシピを考えました。 完成までの時間は長いように感じますが、実際の調理時間は30分程度。 午前中に調理すればディナーには間に合いますし、時間のある前日に作っておいてもOK! 美味しく仕上がるポイント押さえた失敗しないローストビーフ、お祝い事やホームパーティーなどのハレの日にも、日常の食卓にも、是非お試しください♪
・牛もも肉を常温に戻す際にキッチンペーパーで包みドリップを吸わせますが、これをすることで臭みが抜けてハーブなどで香り付けをしなくても、お肉本来の美味しさを味わうことが出来ます。 さらに丁寧にする場合は、お肉を買ってきたタイミングでもキッチンペーパーで包んで冷蔵保存すると、より雑味のないスッキリとした味わいになります。 ・炊飯器での保温の際、蓋を開けたままにすることで柔らかく熱が入り加熱のし過ぎを防ぐことが出来ます。 中心部が54~56℃のとき最も理想的なロゼ色になっているので、料理用のスティック温度計をお持ちなら是非温度を測ることをオススメします。 お持ちでない場合は、炊飯器の蓋を開けて保温することでゆっくり熱が入るので一気に温度が上がってしまう心配がありません。 ゆっくり1時間15分保温してください。 ・保温した直後はお肉の中の肉汁が落ち着いていない状態です。 常温で休ませることで徐々に肉汁が静かになっていき、さらに冷蔵庫で休ませることで味が馴染んでいきますので、時間は掛かりますがしっかり休ませてから召し上がってください。
牛もも肉ブロックをキッチンペーパーで包み常温に戻す(夏30分、冬1時間程度)。
牛もも肉の全面へ自然塩・黒胡椒をよく擦り込む。
フライパンを中火に熱しサラダ油を加えたら、牛もも肉を各面約1分ずつ焼いて、全面にしっかり焼き色をつける。
1ℓ程度の水を沸騰させて、保温状態にした炊飯器へ入れる。 2の牛もも肉をジップロックなどのフリーザーバッグに入れ、口を開けたまま湯に沈ませて真空状態にしたら口を閉じ、炊飯器の蓋は開けたまま1時間程度保温する。 この時、牛もも肉はしっかり湯に浸かった状態にする。 足りない様であれば熱湯を足す。 浮いてくるようであれば、お皿などで重石をするとよい。 ※保温モードの仕様は、炊飯器のメーカーや機種によって違うので、炊飯器に合わせてご調整ください。
3のフライパンに余分な油が残っていたらキッチンペーパーで軽く拭き取りA 玉ねぎのすりおろし中1/2個分、赤ワイン50㎖、醤油大さじ2、はちみつ大さじ2を加え中火で煮立たせる。 アルコールが飛んだらグレービーソースの完成。
付け合わせの玉ねぎは薄切りにして冷水にさらし、辛味が抜けたらざるにあげて水気を切る。 ブロッコリースプラウトは根元で切る。
3が1時間経ったら料理用のスティック温度計を牛もも肉の中心部へ刺して温度を測る。 54~56℃になったら炊飯器から取り出し、フリーザーバッグに入れたまま常温で1時間休ませる。 温度計がない場合は1時間15分保温したのち、フリーザーバッグに入れたまま常温で1時間休ませる。
常温で1時間休ませた牛もも肉を、さらに冷蔵庫で2時間以上休ませる。 保存は冷蔵庫で3日間程度。
牛もも肉を薄くスライスし、グレービーソースや付け合わせと共に盛り付けて完成。
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2022/02/26 19:37
高窪 裕美子
料理家・食空間コーディネーター 身体をきれいにするバランスの良い家庭料理と、シャンパーニュに合うおもてなし料理が得意です。 お料理が大好きで、さまざまなジャンルの料理を学んできましたが、たくさん学んで行きついた答えは、結局シンプルな調理法で素材を活かした料理が一番美味しくて身体に優しいということ。 美味しさを引き出す料理の基本を押さえた上で、出来るだけシンプルに作りやすいレシピを考案しています。 身体の中から美しくなるバランスの良い食事で、毎日の食卓が心豊かなものになりますように。 【食に関する資格】 料理技術検定証上級 食育インストラクター 【Diploma取得】 家庭料理、おもてなし料理、日本料理、フランス料理、イタリア料理、和菓子、洋菓子、天然酵母パン、シャンパーニュ、紅茶、テーブルコーディネート 【受賞歴】 テーブルウエアフェスティバル2012 テーブルウエア コーディネート部門 入選