スーパーフードが次々と到来する昨今。いろいろ試してみるけど、やっぱり続けて使うのが一番! 毎日のおうちごはんに、簡単に取り入れやすいものを見つけたいですよね。そんな中、「韓国食材」が注目を集めています。韓国食材と聞くと、キムチやマッコリなどをイメージしますが、ほかにも女性に嬉しい栄養がたっぷり詰まった食材がたくさんあります。おいしくて、きれいになれちゃう魔法の「韓国食材」をご紹介します。
しっかり腹持ち!プチプチ食感の「もち麦」
ぷちぷちとした食感で食べごたえばっちりの「もち麦」。スーパーなどでも手に入り、お米と一緒に炊いたりとお米文化の日本の人達には扱いやすい食材です。
食物繊維の中でも消化しやすい水溶性食物繊維が豊富なのも魅力。そのうちのβグルカンという水溶性食物繊維のひとつが、血糖値の急上昇を抑えると期待されています。もち麦はいわゆる「もち種の大麦」で、うるち種のものよりもこのβグルカンが多く含まれているんです。
茹でて小分けにして冷凍しておけば、サラダのトッピングや、スープの具材などにすぐに使えて便利です。
美容にも、生活習慣病予防にも役立つ「えごま油」
ココナッツオイルや亜麻仁油と並んで、最近では定番になるつつある「えごま油」。生活習慣病や美容にいいとされています。
えごま油には、人の体からは生成することができない「αリノレン酸」という栄養が含まれています。
体内でDHAやEPAに変換されるのですが、これらは青魚の脂と同じ成分。血液サラサラ効果があると言われています。
血流がよくなれば、頭も冴えるし、肌もつやつやになっていいこと尽くし! さらに、このαリノレン酸に含まれるアレルギーを抑える成分も注目されているんですよ。
えごま油で美味しくキレイになれちゃうレシピ2選
えごま油は一日小さじ1杯程度で血管が若返ると言われています。ごはんやスープに垂らしていただくのもいいですが、今回はえごま油を調味料に使ったレシピをご紹介します。えごま油の独特の風味を生かして美味しくて栄養のあるおかずが簡単にできちゃいます。
「まぐろとたくあんのえごま油和え」
独特な香りがある「えごま油」。魚介類との相性がとってもいいんです。包丁で叩いたまぐろとたくあんをこのオイルで和えるのが私の一番のお気に入り。お手頃なまぐろもえごま油のおかげでコクが出て、ワンランク上の味になります。
【材料(2人分)】
えごま油 小さじ2
まぐろ(刺身用) 80g
たくあん 30g
白いりごま 小さじ1
くわしいレシピはこちら
●『まぐろとたくあんのえごま油和え』
「たまごと帆立のえごまポテサラ」
茹でて粉吹きにして軽くつぶしたじゃがいもに茹で卵と、電子レンジで加熱した帆立をほぐして加えます。そこに、酢、塩、砂糖、練り辛子、そしてえごま油をよく混ぜてから入れて和えます。磯の香りとえごま油が合うので、帆立だけではなく、焼きのりも混ぜ込んでいます。
くわしいレシピはこちら
●『たまごと帆立のえごまポテサラ』
韓国食材「K-FOOD」のパワーでおいしく、キレイに!
これらのスーパーフードを紹介してくれたのがこちら! 韓国農水産流通公社主催のイベント「『韓食健美』ウェルネスセミナー&ビジネスミーティング」です。
もち麦やえごま油だけでなく、えごまパウダー、なつめ、韓国産トマト、海藻ビーズとあまり聞き覚えのない韓国のスーパーフードに出会えるイベントでした。
今回は、管理栄養士でフードコーディネーターの北嶋佳奈さんが料理デモンストレーションをしてくれました。韓国食材を使った4品の料理を紹介してくれたんですよ。
(写真左上から時計回り)「カリカリじゃことなつめの大根サラダ えごまドレッシング」「もち麦とマッシュルームのクリーミーポタージュ」「なつめとかぼちゃののデリ風えごまサラダ」「きのこと生ハムのえごまパウダーアヒージョ」
とりわけこのイベントでもアイドル的な存在だったのは、「海藻ビーズ」です。天然色素で色づけされて、赤やオレンジ、ほんのりピンクのものや、黒いものも。いくらよりは小さく、タピオカよりも大きいくらいの、プチプチとした食感の楽しい低カロリーで食物繊維たっぷりの食材です。
サラダのトッピング、ゼリーなどのお菓子にも使えます。調理法によってはもちもち、ツルツルと食感も変化するので、いろいろ使い分けるとよさそう! カラフルな仕上がりはかなりSNS映えしそうなので、女子ウケ間違いなしです。
もう1つは、えごまパウダー。えごまパウダーは熱に強いのが特長。北嶋さんは、アヒージョにして紹介してくれました。アツアツの料理や高温で焼くクッキー生地にも使えます。カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛なども摂れるので、ぜひ食卓に取り入れたい食品です。
普段の食卓に「韓国食材」を取り入れてみては?
このように、日常使いのできる「韓国食材」。身体の内側からキレイにしてくれる韓国のスーパーフードは、これから注目していきたい食材。新しい食感や味わいを楽しめるので、身近に置いて、食の可能性を広げてみてはいかがでしょうか。
今回お話を伺ったNadia Artist
料理家、ビアテイスター 神田依理子
編集協力:韓国農水産食品流通公社