レシピサイトNadia
    • 公開日2020/05/07
    • 更新日2020/05/07

    本当に美味しい野菜炒め|何度も作りたい定番レシピVol.132

    野菜炒めは家庭料理の定番ですが、べちょべちょになったり、お肉がかたくなったり、安定して上手に作れなかったりしますよね。シャキシャキの野菜炒めに仕上げるには、実は「弱火」が重要! お肉はやわらかく、野菜はシャキシャキの野菜炒めを作るコツをご紹介します。お料理を始めたばかりの初心者さんでも、簡単に失敗なく作れますので、ぜひ試してみてくださいね。Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズです。

    このコラムをお気に入りに追加

    405

    気になるコラムを保存して、後で読み返そう!

    本当に美味しい野菜炒め|何度も作りたい定番レシピVol.132

    「お料理はあんまり得意じゃないけれど、野菜炒めくらいは作れるかな~」というセリフを聞くぐらい、野菜炒めは簡単に作れる家庭料理の定番です。でも、野菜の水分が出てべちゃべちゃになってしまったり、お肉がパサパサになってしまったり…と意外に上手に作れないということはありませんか?

    今回は、お料理初心者さんでも、野菜はシャキッとお肉はやわらか~く仕上がるコツをご紹介します。

     

    野菜炒めを美味しく作るためのポイント

     

    お肉をやわらかく炒めるコツ

    (1)保水効果のある砂糖と片栗粉でお肉に下味をつける
    お肉の水分はそのままだと流れ出やすく、かたくなりがちです。そこで、保水効果のある砂糖をお肉にもみこみ、片栗粉でコーティングすることで、水分が逃げず、やわらかく仕上げられます。

    (2)弱火でゆっくり炒める
    お肉を強火で急激に加熱すると、繊維が縮んでかたくなってしまいます。弱火でゆっくりと炒めましょう。

    (3)お肉を先に炒めて、いったん取り出し、最後に野菜と合わせる
    炒めすぎは、お肉がパサパサになったりかたくなったりする原因になってしまいます。そこで、お肉は先に炒めて、いったん取り出しておきます。そのあとに野菜を炒めて、最後に合わせて仕上げましょう。

     

    野菜をシャキッ!と仕上げるコツ

    (1)強火は厳禁! 野菜は弱火でゆっくり炒める
    野菜を強火で炒めると、細胞が壊れて水分が出てきてしまいます。そこで、野菜も弱火でゆっくり炒めるのがポイントです。

    (2)火の通りにくい野菜から炒めて、仕上がりをそろえる
    すべての野菜を一緒に炒めると、火の通りやすい野菜は炒めすぎてしまい、シャキッと仕上がりません。火の通りにくい野菜から順番に炒めて、シャキッとした仕上がりにそろえましょう。

     

    味付けのコツ

    (1)調味料はあらかじめ計量しておく
    炒めながら味を調整していると時間がかかってしまい、炒めすぎの原因になります。調味料はあらかじめ計量しておきましょう。

    (2)味付けの調味料は最後に加える!
    炒めている途中で塩分を加えると、野菜から水分が流れ出てしまいます。そこで、調味料は最後に加えてシャキッと仕上げましょう。

     

    ポイントをおさえて、野菜炒めを作ってみよう!

    ご紹介したポイントをおさえれば、定番の野菜炒めも、びっくりするほど美味しくできあがりますよ。

     

    【材料(2人分)】

    豚ロース薄切り肉 100g
    A塩 少々
    A砂糖 少々
    A酒 小さじ1
    A片栗粉 小さじ1
    キャベツ 3枚(150g)
    玉ねぎ 1/4個(50g)
    にんじん 1/3本(60g)
    ピーマン 2個
    にんにく(薄切り) 1片分
    なたね油 小さじ2
    B醤油 小さじ1
    B酒 小さじ1
    Bごま油 小さじ1/2
    塩・こしょう 各少々

     

    【作り方】

    1.豚肉は食べやすい大きさに切り、Aをもみこみ、下味をつける。調味料Bを計量して、合わせておく。

    2.玉ねぎは薄切り、にんじんは薄い短冊切り、キャベツはざく切り、ピーマンは細切りにする。

    3.フライパンに油小さじ1と豚肉、にんにくを入れて、弱火(~弱めの中火)で炒めて、火が通ったらすぐに取り出す。

    4.同じフライパンに、油小さじ1を足し、玉ねぎとにんじんを弱火で炒める。

    5.玉ねぎが透き通ったら、キャベツとピーマンを入れてさらに弱火(~弱めの中火)で炒める。

    6.ピーマンとキャベツにほぼ火が通り、つやが出てきたら、豚肉を戻し入れ、合わせておいたBを加え、塩・こしょうで味を調える。

    これで、水分はまったく出ず、お肉はやわらか、野菜はシャキッとした野菜炒めが完成!

    弱火で炒めるので少し時間はかかりますが、ちょっと手間と時間をかけるだけで、ただの野菜炒めが立派なごちそうに変わります!

    ●このレシピをお気に入り保存する
    野菜しゃき!、お肉柔らか!基本の肉野菜炒め

     

    最後にポイントのおさらい

    ・お肉は保水効果のある砂糖と片栗粉で下味をつける。
    ・お肉も野菜も強火は厳禁! 弱めの火でゆっくり炒める。
    ・炒める順番を守る。
     お肉(いったん取り出す)→火の通りにくい野菜→火の通りやすい野菜
    ・調味料はあらかじめ計量しておき、最後に加える。

    野菜炒めは、1品でお肉と一緒にいろんな野菜がたくさん摂れるので、栄養バランスも満点です。美味しく作れるコツをつかんで、ぜひ得意料理にしてくださいね。

     

    ●こちらのコラムもチェックしてみてくださいね。
    ・いつもの野菜炒めを本格味に!プロが教える野菜炒めレシピ15選
    ・シャキッと美味しい!時短&節約の強い味方「もやし」の炒め物バリエ

    キーワード

    このコラムをお気に入りに追加

    405

    気になるコラムを保存して、後で読み返そう!

    SNSでシェアしよう

    Nadia編集部おすすめコラム

    ╲ 人気連載コラム ╱

    何度も作りたい定番レシピシリーズ

    関連コラム

    このコラムを書いたArtist

    河埜 玲子
    • Artist

    河埜 玲子

    • 医師
    • 日本キッズ食育協会医学アドバイザー
    • キッズ食育マスタートレーナー

    医師・料理家・日本キッズ食育協会医学アドバイザー・キッズ食育マスタートレーナー。11歳の娘を持つ医師。 「家庭のキッチンで出来る病気予防」をテーマに、忙しくても実現可能な簡単・美味しい健康レシピを提案。食の観点から予防医学を家庭に広げていきたいと思っている。 また、子どものうちに正しい食の知識を身につけることが、将来の健康に非常に重要だということから、子どもの食育を広げる活動も行っている。 子育てをしながら仕事を続ける自らの経験をもとに、 忙しくても、子どもに栄養満点で手作りのお料理を食べさせてあげたいという願いを叶える、栄養バランスが取れる時短・作り置きレシピを発信。 著書 「医師が教える 一品で栄養バランスが取れるレシピ」(SBクリエイティブ)。

    にゃでぃあのおすすめ!
    「料理家」という働き方 Artist History