ふんわり黒糖パンを作る
黒糖の優しい甘さのふわふわテーブルロール。黒糖のパンは通常「モラセス」という糖分を入れて独特の風味と濃い色を出しますが、今回は「モラセス」は使わずに黒糖だけで作りました。黒糖の優しい甘さをしっかりと感じるおやつパンです。バターも多めに入れたので、そのまま食べても美味しいですよ。
黒糖パンの作り方
【材料(8個分)】
強力粉 200g
A黒糖 50g
Aドライイースト 4g
水 115~125g
バター(無塩) 30g
塩 4g
【作り方】
作り方はほとんど「基本の丸パン」と同様で、砂糖の代わりに黒糖を使い、バターは多めに入れます。糖分が多い生地は発酵しにくくなるので、ドライイーストも少し多めに。もしあれば「多糖生地用」と書いてあるドライイーストを使ってくださいね。また、生地がベタつきやすくなるので水分は控えめにします。
●基本の丸パンのレシピはこちら
『基本の丸パン。』
1.材料を準備する。
・大きいボウル(ボウルA)に強力粉の半量とAを入れます。
・小さいボウル(ボウルB)に残りの強力粉と塩、角切りにした無塩バターを入れます。
・水は人肌くらいに温めたものを使います。
2.生地を混ぜる。
ボウルAのイーストめがけて水を加え、粘りが出てなめらかになるまでヘラで手早く混ぜます。
ボウルBを加えてさらに混ぜ、ひとかたまりになったら台に出してこねていきます。
3.生地をこねる。
生地を伸ばしたり叩いたりを繰り返します。バターが生地になじむまでは伸ばしを繰り返してください。その後は叩きも加えながら捏ねます。生地がベタつきやすいので、“叩く”を多めにして捏ねると捏ねやすいですよ。手にベタついてきた生地は、その都度手からきれいにとりましょう。手がベタつかず表面が滑らかになるまで5~10分程度こねます。
4.一次発酵をする。
生地の表面をピンと張るようにして丸め、とじ目を下にしてぴったりとラップをし、2倍の大きさに膨らむまで暖かいところに置きます。発酵時間はオーブンなどの発酵機能を使うと40℃設定で30~40分。粉をつけた指で押して、戻ってこなければ発酵完了のサインです。
5.分割する。
一次発酵が終わったら、打ち粉をした台に生地を出し、8等分にします。表面がピンと張るように丸めて、とじ目を下にして置き、かたく絞った濡れふきんをかけて10分寝かせます。(ベンチタイム)。
6.生地を巻く。
生地をひとつ取り出してとじ目を上にしておき、麺棒で楕円形に伸ばします。
長い方の辺の隅からくるくると巻き、とじ目をしっかりと指でつまんで閉じます。
とじ目を下にしておき、濡れふきんをかけておきましょう。残りの生地も同様にします。
7.生地を伸ばす。
6の生地を中央から外側に向かって手を動かすようにして転がし、20cm程度の長さになるまで伸ばします。伸びが悪いようなら生地を一度休ませてからまた伸ばしてください。
8.成形する。
生地をひと結びします。優しく引っ張りながらで大丈夫です。
生地の両端を寄せてきて合わせ、しっかりと閉じます。
くるっと裏返すと、3つの山の花のような形に。これがクノート成形です。難しいようなら「基本の丸パン」と同じく、丸めるだけの成形でもいいですよ。
9.二次発酵させる。
オーブンシートを敷いた天板に間隔をあけて並べます。乾燥させないように暖かいところで30~40分置き、ひと回り大きくなるまで二次発酵させます。
10.焼成する。
190℃に予熱したオーブンで12~15分焼き、焼き網にのせて冷まします。
黒糖とバターがしっかり入ったふわふわの生地です。そのままでも美味しいですが、サンドイッチにするのもおすすめです。冷めると少し締まった感じになりますが、トースターで軽く温めるとふわふわ感が戻りますよ。
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『ふんわり黒糖パン。』
これまでのパン連載はこちら
・栁川さん家のパンのある生活