フランス料理から生まれた“完成されたスープ”「コンソメ」
コンソメとは、フランス料理の澄んだスープのこと。
パッと思い浮かべるキューブ状や顆粒のコンソメは、だしのように使われることが多いと思いますが、「コンソメ」という言葉には、フランス語で「完成された」という意味があるそうです。
そのままで十分なうま味・塩味があるので、キューブや顆粒のコンソメは、お湯で溶かすだけで美味しいスープになるというわけです。
よく混同される「ブイヨン」は、肉と野菜をハーブ類と一緒に煮出しただし汁のこと。それをさらに調理して「コンソメ」は完成します。
お湯で溶かすだけで美味しい「コンソメ」
この具のない澄んだコンソメスープが料理史に登場するのは19世紀。近代フランス料理の巨匠アントナン・カレームの著書『19世紀のフランス料理術』に「ヴァーミセリのコンソメポタージュ」のレシピが出てきます。
それ以前からコンソメスタイルのスープはあったようですが、わざわざ澄んだ液体を作るために、肉や野菜をコトコト煮込むレシピを作り上げたのはカレームが最初とのこと。
すべての素材の美味しさを味わえる「完成された」スープですから、キューブや顆粒のコンソメを使用するときはただお湯で溶かして飲んでください。
もちろん、うま味がギュッと詰まっていますので、だしとして使っても美味しいですし、ソースのベースにするのもおすすめ。その場合は塩分量が多いので、塩は控えめにするのがいいでしょう。
レシピに「ブイヨン」と書かれているところを「コンソメ」に置き換える場合は、そのほかの塩分は味をみてから加えるのがいいでしょう。
コンソメの種類と形状~味わいと使い方のポイント~
「コンソメ」は、食品メーカー各社から発売されていますが、ビーフやチキンなどさまざまな種類と形状があります。

メーカーによっても違いますが、おおまかに味のイメージをまとめると、
ビーフコンソメ
牛だしがベースで濃厚なうま味がある。
チキンコンソメ
鶏だしがベースで優しく軽い味わい。
ビーフやチキンなどをブレンド
バランスの良い味わいを楽しめる。
というように、種類によって味に違いがあります。
形状でよく見かけるのは、キューブと顆粒ですね。
キューブ
計量いらずでパッと使えるのが魅力。一方で溶けにくく少量だけ使うということができない。たっぷりと煮込むような料理に使うのがおすすめ。
顆粒
好きな量だけ使えて溶けやすいのが魅力。そのままコンソメスープとして飲むなら顆粒タイプがおすすめ。
どんなときに何に使うのかを考えて、好みのコンソメを見つけてみてください。
コンソメを使ったとっておきのレシピ
うま味たっぷり!豚肉と焼き野菜のスープカレー
https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/508549
ゴロゴロ具だくさんのスープカレーです。うま味たっぷりのコンソメをベースにしているので、手軽に作れます。スパイスもあれこれ使わず、カレー粉だけでOK。春は山菜、秋はきのこ、冬は根菜など、季節の野菜をいろいろとこんがり焼いてトッピングしてお楽しみください。
●詳しいレシピはこちら
豚肉と焼き野菜のスープカレー
冷たくひやしてどうぞ!とろとろ洋風蒸しなす
https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/508548
なすがいくらでもペロリと食べられる、冷やしとろとろなすです。電子レンジでやわらかく加熱したなすを、コンソメにつけて洋風の蒸しなすにしました。ひんやり冷やして作り置きにおすすめです。
●詳しいレシピはこちら
冷たくひやして食べる「とろとろ洋風蒸しなす」
電子レンジで簡単!ほくほくコンソメポテト
https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/508550
電子レンジで加熱したじゃがいもに、顆粒コンソメとパセリを和えるだけの手軽な副菜です。ポテトチップスのコンソメ味のような親しみやすい味わいで、子どものおやつやお酒のおつまみにもぴったり。ほくほく食感とやさしい塩気がクセになります。
●詳しいレシピはこちら
コンソメポテト
実家では、たまに作る洋食に使ったコンソメキューブが、冷蔵庫のドアポケットに残っていました。お湯で溶かすだけで美味しいと知っていたら無駄にしなかったのに、と料理の仕事をするようになって思っていました。
今も料理教室で使うと、使いきれないんですよ、という声を多くいただきます。
日本では「コンソメ」はだしのような存在として広まりましたが、本来はそのままで美味しいスープ。しかも非常に手の込んだフランス料理です。それをお湯に溶かすだけで良い状態になっているので、調味料としてだけでなく、汁物がほしいというときにも便利なアイテムです。
インスタントスープのように気軽にストックして、調理にもスープにも使ってください。
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