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    温度計なしでも失敗しない!チョコレートの湯煎の仕方

    • 投稿日2021/11/12

    • 更新日2021/11/12

    • 調理時間15

    ガトーショコラや生チョコ、ブラウニーなどチョコレートのお菓子には必ず出てくる「チョコレートを湯煎で溶かす」という工程。サラッと書いてある工程ですが、ここが意外と難しいんですよね💦 私もチョコレートを溶かすのに失敗して無駄にしてしまったことがあります(´・ω・`) チョコレート菓子では基本となる「チョコレートの湯煎」ですが、レシピ内ではなかなか詳しく書けないので、なめらかに溶かすためのポイントをまとめました。 さらにはうまく溶かせなかったチョコレートを捨てない技も!!

    材料

    • 板チョコ
      1枚(約50g)

    作り方

    ポイント

    チョコレートは温度を上げすぎないことが一番大切です。さっさと溶かしてしまいたい気持ちをぐっと抑えて、ゆっくり静かに溶かすのがポイントです。

    • 板チョコは包丁で刻む。 *塊のままのチョコレートは温度のムラができやすくなめらかに溶けない失敗につながることがあります。

      工程写真
    • 1

      刻んだチョコレートは熱伝導の良いボールに入れる。 チョコレートを入れたボールと同じ、もしくは少し小さめのボールに50~60℃の湯を入れ、チョコレートの入ったボールを重ねる。 *ボールの大きさポイントです!! *チョコレートのボールの熱伝導が悪い(プラスチック製やポリカーボネート製の物は湯煎の温度を上げないとうまく溶けないのでここでは熱伝導の良いステンレス製を使用) *湯の温度を温度計で確かめられない場合は、熱湯と水道水(20℃前後)を半々で混ぜると大体50~60℃になります。手をつけると熱いと感じ、長くはつけられない程度の温度です。

      工程写真
    • 2

      しばらく触らずにチョコレートに熱が伝わるのを待つ。 *まだ熱が伝わらないうちにぐるぐる混ぜたりすると、ムラができることがあります。 ゆっくりと溶けてくるのでまどろっこしいですが、じっと我慢!!

      工程写真
    • 3

      チョコレートが溶けてきたらゴムベラなどで静かに混ぜ、均一にする。 湯煎の温度を守ってゆっくり溶かしたチョコレートは冷めると固まるので、クッキーなどのチョココーティングにも使えますよ。(ただしテンパリングという作業を行っていないので、ツヤは出にくいです。)

      工程写真
    • 4

      ***失敗例*** 板チョコを刻まず、塊のまま電子レンジで加熱して溶かしました。 部分的に加熱しすぎになり、ぼそぼそした部分があります。

      工程写真
    • 5

      上記のチョコレートを混ぜてみても、つぶつぶした舌触りの悪いチョコレートになりました。 少し焦げ臭いような臭いもあり、おいしくありません。

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    • 6

      これは極端な例ですが、自動温めモードで途中様子を見ずに加熱してみたところ、溶けていない部分があるにも関わらず一部分は強く焦げました。 溶けていないように見える部分も実は溶けていたので、見た目では判断しにくいですが加熱しすぎになっていました。チョコレート自体の温度は75℃にも達していました。ここまでいくとさすがに焦げ臭くて使えません(´;ω;`)

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    • 7

      ***失敗例*** 鍋にぐらぐらと湯を沸かし、耐熱ガラスボールにチョコレートを入れて温めました。

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    • 8

      ちゃんと溶けたように見えましたが、混ぜてみるとぼそぼそに塊ができました。 *溶かす温度が高温すぎる場合や、湯煎の蒸気や湯が混ざってしまった場合にこのようになることがあります。

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    • 9

      上記のチョコレートをもう一度湯せんにかけて溶かそうとしましたが、溶けることはなく混ぜるほどにどんどん固まっていってしまいました。

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      ***リカバリー*** 溶かすのに失敗したチョコレートは、本来の目的には使えないかもしれませんが、捨てることはないです!!(あまりにも焦げ臭いとかはリカバリーできませんが・・・) うまく溶かせず、分離してきてしまった、固まり始めてしまった! そんな時は焦ってぐるぐる混ぜると余計に固まってしまうので、焦らず温めた生クリームを小さじ1くらい加えてそ~っと混ぜてみてください。

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    • 11

      焦らず、静かに混ぜる・・・ 足りないようなら少しずつ生クリームを足してOK (なかなかなめらかにならなくても焦らないで!ぐるぐる混ぜると余計に分離してしまいます。)

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    • 12

      だんだんなめらかになりガナッシュのような状態になります。

      工程写真
    • 13

      温めた牛乳で伸ばすとホットチョコレートに。 冷やし固めてココアをまぶすとトリュフのようになります♪

      工程写真
    • 14

      よく、「湯煎のお湯が少しでも混ざると失敗するので気をつけて」と書いてあります。 なので、今回いろんな条件でお湯を少し混ぜて実験してみました。 写真はチョコレートの量に対して同量程度の湯を加えてみた物です。

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    • 15

      混ぜていくとだんだんガナッシュのようになめらかに!!! なので、溶かしている最中に少しお湯が混ざってしまったからと言ってすぐにあきらめて捨てるなんてことはしないで大丈夫!! どのような目的で使用するかによって、そのままでも使える場合と新しいチョコレートを溶かさないといけない場合はあると思いますが、少なくともお湯が混ざったからと言って食べられなくなるわけではないので、ホットチョコレートにしたり、チョコレートスプレッドとしてパンやクラッカーにつけて食べるのもおすすめです♪

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    • 16

      「ゆっくり溶かす」のと「高温で一気に溶かす」のはどう違うのか? 写真は高温で溶かしたチョコレートですが、見た目にはつやがあってなめらかに溶けていて問題ないように見えます。

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    • 17

      左:低めの温度でゆっくり湯煎して溶かしたチョコレートをコーティング。 右:熱湯で高温になるまで湯煎して溶かしたチョコレートをコーティング。 低い温度でゆっくり溶かした方はしばらくたつと固まります。テンパリングという温度調節の作業を行っていないので、ツヤやくちどけ感は劣りますが、このように使うことは可能です。 高い温度にした方は冷やしても固まりづらく、固まったように見えてもべたべたしています。

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    hoppe
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    hoppe

    料理研究家

    hoppe(ほっぺ) 大阪府出身、在住 2歳年上の主人と、男子3人の5人家族 元看護師(産婦人科、整形、脳外、内科などの勤務を経て高齢者のデイサービス勤務をしてきました。特に高齢者デイサービスは私にとって天職と思えるような充実した楽しい日々でした。) 昔から趣味はと聞かれれば「お菓子作り」と即答してきました!今も変わらずお菓子作りが趣味です。 私の初めてのお菓子作りは小学生のとき。 母が驚くことを期待しながら一人でレシピを見て作った型抜きクッキーでした。 仕事から帰った母の驚いた顔と美味しいと喜んだ顔は今でも忘れられません。 お菓子作りには幸せがいっぱい詰まっています♪ 買うのが当たり前だと思っていたケーキを自分で作れた喜び。 誰かのことを想ってレシピや材料を選んだり、出来上がりを想像しながら作るワクワクした時間、相手が手作りに驚いたり「美味しい!」と笑顔になる瞬間、オーブンからただよう甘い香りに包まれる時間やドキドキしながらオーブンを覗き込む時間、焼き立てを味わえるのも手作りならでは。 でも、日々のお料理とは違い、お菓子は必要不可欠なものではありません。 毎日のことではないので特別な日のケーキは買えばいいし、わざわざ材料や道具を揃えて、となるとハードルが高い物だと思います。 でも、特別なものだからこそ手作りすればさらに特別感は大きくなり、喜びも膨らむと思います。 そして、お菓子作りってやってみると意外と難しい物ではありません。 私は今までお菓子作りを通してたっくさんの幸せを感じてきました。 家族のために日常的にパンを焼くようになってからは友人を招いて、手作りのパンや料理、デザートをふるまっておもてなしをする楽しさも知りました。 この幸せな気持ちをたくさんの人に感じてもらいたい! 自分でケーキやパンを作れる喜びを知ってもらいたい! 安心、安全なお母さんの手作りおやつや焼きたてほわほわパンの優しさをたくさんのおうちに広めたい。 その思いがすごくすごく強くなったので、看護師を辞めてレシピをお伝えすることに力を注ぐことにしました。 日々のおやつだけでなくおもてなしや特別な日に作るお菓子レシピをメインに、大切な家族のために安心、安全にこだわって作る料理やパン、友人をまねくときのおもてなしランチのレシピも公開していきます。 私のレシピを信じて材料を揃えて時間をかけてくれる誰かの笑顔を想像して(*^^*)

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