薩摩藩から江戸へ伝わった「さつまいも」
さつまいもは、1600年台に中国から琉球(沖縄県)に伝わった芋で、1700年台から薩摩(鹿児島県)で栽培されていました。琉球→薩摩→江戸へ伝わり「さつまいも」と呼ばれるようになったそうです。今でも日本で食べているさつまいもの約4割を鹿児島県で作っています。
数十種類あるさつまいも
さつまいもは種類が多く、世界中で何千種もありますが、日本で栽培されているのは数十種です。その中でも「紅あずま」と「高系14号」がよく食べられています。
東日本は紅あずま
東日本でよく食べられている「紅あずま」は、皮が赤紫色です。繊維が少なく粉質で、ねばりが少なく、天ぷらや煮物、炒め物など様々な料理に使うことができます。お菓子よりも料理向きのさつまいもです。
西日本は高系14号
この名前には馴染みがない方が多いと思いますが、「鳴門金時」と言えばどうでしょうか? 鳴門金時や土佐紅は、高系14号から選抜されたさつまいもです。皮が赤褐色で、実は粉質ですが、紅あずまよりも少しねばりがあるのが特徴です。甘みもやや強いです。料理はもちろん、焼き芋やお菓子作りにも向いていて万能です。
焼き芋に最高!安納芋
鹿児島県の種子島でよく作られている安納芋。実がオレンジ色で、火を通すとねっとりして甘みが強いのが特徴で焼き芋に最高のさつまいもです。
甘くないアカムラサキ
アカムラサキとは紫芋のことです。その名の通り、皮から実まで紫色。さつまいもの一種ですが、甘味がないのが特徴です。甘みは、砂糖やはちみつなどで追加し、紫色の色を活かした料理やお菓子に使うのがおすすめです。
芋焼酎には黄金千貫
皮は黄金色で、実は白っぽい色をしています。芋焼酎の原料として使われることが多いのですが、天ぷらや蒸し料理に向いています。お店で見かけたら手にとってみる価値ありですよ。
さつまいもを使ったおすすめレシピ
さつまいもはどんな調理法にもよく合います。中でも、一度にたくさん作って常備菜にできる簡単な煮物を紹介します。
さつまいものレモン煮
材料(2人分)
・さつまいも・・・2本
・はちみつ・・・大さじ2
・レモン汁・・・小さじ2
・醤油・・・小さじ2
・顆粒だし・・・小さじ1
・水・・・200〜300ml
作り方
1.さつまいもを1.5cm幅に切る。
2.鍋にすべての材料を入れ蓋をし、弱火で10分煮る。
詳しいレシピ
https://oceans-nadia.com/user/21965/recipe/131996
美味しいさつまいもで秋を感じてみては?
9月に入り、さつまいが美味しい季節になりました。さつまいもは種類によって特徴が違うので、料理やお菓子など色々と試してみると、新たな発見があるかもしれません。