求肥ってどんな食べもの?
求肥(ぎゅうひ)とは、もち粉や白玉粉に砂糖と水を加えて練り、柔らかく蒸して作るお餅のようなものです。
求肥と聞いてもどんな食べものかピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、実はふだん口にしている和菓子の中に度々登場している隠れキャラ的な存在なんですよ。
例えば、こしあんと合わせて練り切りにしたり、羊羹の中に入れ込んだり。他にも、あんみつや大福など、いろいろな和菓子に使われて密かに活躍してくれています。
電子レンジで失敗知らず!もっちもちの「求肥」をおうちで作ってみよう!
求肥は、本格的には蒸して作られますが、今回は電子レンジを使ってご家庭でも簡単に作れるレシピをご紹介します。
難しい工程はありませんが、水を加える際は少量ずつ入れるようにしてください。一度に水を加えると、なかなかダマが混ざらなくなってしまうので、その点だけ気を付けましょう。
【材料(作りやすい分量)】
白玉粉…50g
水…90ml
上白糖…90g
片栗粉…適量
【下準備】
片栗粉をバットに広げておきます。
【作り方】
1.耐熱ボウルに白玉粉を入れ、水を少量ずつ加えます。その都度、ゴムベラでダマをつぶすように混ぜてください。
2.ダマが無くなったら、残っている水と上白糖を加えてさらに混ぜ、ラップをして600wの電子レンジで2分加熱します。
3.電子レンジから取り出してゴムベラで混ぜ、再びラップをしてさらに1分加熱します。
4.また電子レンジから取り出して混ぜたら、もう一度ラップをして、今度は30秒加熱してください。
取り出して混ぜた時に、表面に艶が出てきて、ぼってりと重たい感じになるまで、「混ぜる→電子レンジで30秒加熱」を繰り返します。熱いのでやけどに注意しましょう。
5.片栗粉を広げておいたバットに取り出し、上にも片栗粉をかけて生地を好みの厚さにのばします。表面にふんわりラップをかけて、乾燥を防ぎながら粗熱をとったら出来上がりです。
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『もっちり柔らか求肥』
ひんやり系もさっぱり系も!求肥で作る初夏のスイーツ3選
求肥と寒天の食感が楽しい♪和風フルーツポンチ
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りんごジュースで作る寒天が爽やかなフルーツポンチです。寒天は、ジュースのパックを活用することで四角く作りやすくなりますよ。市販の煮豆やフルーツ缶詰めで、より手軽におうちスイーツが作れます。
【主な材料】
求肥
粉寒天
上白糖
りんごジュース
白花豆
桃缶詰
いちご
●詳しいレシピはこちら
『ぷにぷに求肥のフルーツポンチ』
冷やしてもぷにぷに食感はそのまま!フルーツアイス大福
冷凍しても硬くならない求肥の特徴を活かした一品! 市販のアイスにフルーツを混ぜ込めば、お好みのフルーツアイス大福が作れます。アイスを包む際は、求肥を大きめに広げてから包むと破けにくくなります。すぐに食べない場合は1つずつラップに包んで冷凍庫へ。
【主な材料】
求肥
バニラアイス
いちご
バナナ
キウイフルーツ
●詳しいレシピはこちら
『ひんやり冷たい フルーツアイス大福』
梅入り求肥が爽やか!甘じょっぱい大人向け梅もち
求肥の生地に、種を抜いて細かくたたいた梅干し、大葉、白いり胡麻を混ぜ込んだ、大人向けの和スイーツです。やわらかすぎると成形してもダレてきてしまうので、求肥の固さを見ながら加熱時間の調整をしてください。梅干しはカリカリ梅でも美味しく作れますが、全体をピンク色にするには柔らかい梅干しを使うのがおすすめです。
【主な材料】
白玉粉
水
上白糖
梅干し
大葉
白いり胡麻
●詳しいレシピはこちら
『さっぱり美味しい 甘じょっぱ梅もち』
作り方が大きく違うお餅と求肥
お餅と求肥は、もちもち食感で柔らかいところがよく似ていますが、実は材料も作り方も違うまったくの別物です。
皆さんもご存知のように、お餅は蒸したもち米をついて作りますが、求肥はもち粉や白玉粉など粉状になったものから作ります。
また、お餅は冷めると硬くなってしまいますが、求肥は冷めても柔らかいままなんです!
その秘密は、求肥を作る際に加える砂糖にあります。砂糖などの糖類は保水効果があるので、冷めても柔らかさを保つことができます。それで、お餅の代わりのように和菓子に使われることが多いんです。
求肥は冷凍保存もできますので、多めに作っておくと日頃のおやつ作りにも活躍してくれるはずです! 求肥を使った和菓子作りを、ぜひ楽しんでみてくださいね。
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