「ちまき」とその由来とは?
端午の節句には欠かせない行事食の一つ、「ちまき」。「ちまき」とは、中国から伝来した食べ物で、もち米を笹の葉や竹の皮でくるんで蒸した料理です。形は大きく分けて2種類あり、三角形もしくは円錐形が一般的です。
もとは「茅(ちがや)」の葉で巻かれており、「ちがやまき」と呼ばれていたものが現在の笹の葉を使った「ちまき」となったそうです。
「端午の節句」にちまきを食べる由来
2000年以上も昔、中国で国王の側近として仕えて人々からの信頼も厚かった「屈原」という人が、陰謀に巻き込まれ自らの身を川に投じた5月5日に、人々が供養の意味で川に投げ入れた食べ物がちまきだったと言われています。
時が流れ、中国では5月5日に親戚や知人にちまきを配るようになり、その習慣が日本でも災いを除ける風習として広がり今に至ります。
簡単ちまきの作り方
笹の葉や竹の皮を手に入れて、もち米を蒸して……いざちまきを作ろうと思うと、ハードルが高いなと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は特別な材料や道具がいらない簡単な作り方をご紹介します。今年のこどもの日は、手作りのちまきでお祝いしてみませんか?
炊飯器と切り餅で作れる 中華風ちまき
【材料】
米 2合
切り餅 1個
豚バラブロック 100g
たけのこ水煮 80g
干ししいたけ 1枚
ごま油 適量
A 醤油 大さじ2
A オイスターソース 大さじ1
A 砂糖 小さじ2
A 酒 大さじ1
A ガラスープの素 小さじ1
A 水 200cc
【下準備】
1. お米は洗って30分ほど吸水させておく。
2. 切り餅は包丁で小さく切る。
【作り方】
1. たけのこ水煮は軽く洗って1センチ角にカット。干ししいたけは水でもどして粗みじん切りにする。豚バラ肉は1センチ角にカットする。
2. フライパンにごま油を入れて熱し、豚バラ肉を炒める。肉の色が変わったらたけのこと干ししいたけも加えて炒め合わせる。
3. Aを入れて5分ほど煮て味を含ませ、ざるにあげる。この時、煮汁は取っておく。具材をあらかじめ煮ておくと、蒸さずに炊飯器で炊いても味のしっかり入ったちまきに仕上がる。
4. 吸水したお米の水気をきって炊飯器に入れる。水を入れる前に、先ほど取っておいた煮汁を入れ、2合のメモリまで足りない分だけ水を入れる。切り餅を均一に散らし入れ、具材をその上にのせて通常の炊飯モードで炊く。
5. 炊き上がったら、切り餅がまんべんなくいきわたるようにざっくりと混ぜ合わせる。
詳しい作り方はこちら。
https://oceans-nadia.com/user/26633/recipe/155591
笹の葉がなくても大丈夫!
笹の葉を準備するのが難しい場合は、クッキングシートで代用することもできます。
今回ご紹介したレシピは、お餅が入っているため粘り気が出てラップやアルミホイルだとくっついてしまいますが、クッキングシートなら簡単にはがせて手も汚れないのでお子さんでも食べやすくなります。
包み方や大きさを工夫すれば、お弁当に入れるのもおすすめです。
いかがでしたか。切り餅やクッキングシートがあれば、もち米や笹の葉、蒸し器などがなくても簡単に作れる「ちまき」、こどもの日のごちそうにぜひお試しください。
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