おせちで余らせた「紅白なます」が、ベトナム生まれのサンドイッチ・バインミーに大変身! はさむ具材は、マグロのお刺身をにんにく・しょうゆで下味をつけて、五香粉で風味を出しました。添える野菜は、定番のパクチーにみょうが大葉といった、和の薬味もおすすめです◎ 【薬膳メモ】 紅白なますに使う大根は「消食類」に属し、体に溜まった未消化物を降ろす役割があるので、食べ過ぎたお腹のお掃除にぴったりです。特に、冬の食卓に並ぶ頻度の多い、大根、白菜、豆腐は、薬膳の本場中国で“養生三宝”といい、積極的に取り入れたい食材です。ぜひ、毎日のご飯に加えてください。
漬けたマグロは、キッチンペーパーで水分を取ってから焼くと、生臭さが気にならなくなります。お好みでホットソースをトッピングしてもおいしいですよ!
①バッドやボウルにまぐろ刺身を並べる。A しょうゆ大さじ2、みりん小さじ1、酒小さじ1、五香粉小さじ1、にんにく(すりおろし)小さじ1を加えて15~30分ほど漬ける。漬け汁からまぐろを出したら、キッチンペーパーで水気を取る。 ②みょうがとパクチーを食べやすい大きさに切る。 ③バゲットを軽く温め、中央に切り込みを入れる。内側の切込みにバターを塗る。
フライパンを熱し、油(分量外)をなじませたら、下準備したまぐろを焼く。※刺身用のまぐろなので、表面を軽く焼くだけでOKです!
バゲットに紅白なますを並べ、1のまぐろをのせる。パクチー、大葉、みょうがをお好きなだけ挟めば完成。
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おうち薬膳 村上華子
国際薬膳師|薬膳料理研究家│フードコーディネーター ヨガインストラクター│小学生男子のママ 薬膳とヨガの教室 【季結び庵(ときむすびあん)】主宰 私が薬膳の勉強をはじめたのは、子どもが3歳になった頃でした。ヨガインストラクターとして日々体を動かす生活を送っていたので、自分は健康だと過信していたのですね。育児に仕事、目の前の対応に追われて、自分の食事をおろそかにしていました。そのツケとしてやってきたのが、寝ても疲れが取れない極度の貧血。体は悲鳴をあげていました。どんなにヨガや運動をしても、体に必要な栄養を取らなければ、ガス欠の車と同じで走ることはできません。そこで取り入れたのが、薬膳の知恵でした。 <薬膳のアプローチはいたってシンプル> ・足りないものを補い ・不要なものは排出し ・つまりを巡らせる その時の体調にあわせて食材を選び、体を整えます。とはいえ「特別な食材が必要」「難しそう」というイメージはありませんか? 実は、スーパーなどで手に入る身近な食材で、無理なく作れるのです。 薬膳の理論では「すべての食材に効能がある」と考えます。その効能を最大限いかすためには、食材の組み合わせと、ちょっとした調理のコツを知るだけ。みなさんにお伝えする料理のレシピには、これらの知っておくと便利な【薬膳メモ】も紹介していきますね。 おいしく、かしこく食べて元気になれる薬膳ごはんを、まずは自分のために。そして、家族や大切な人のために作ってもらえたらうれしいです。