夏にうれしい栄養たっぷりの「冬瓜」を食べよう!
冬瓜は、きゅうりやゴーヤ、スイカなどと同じウリ科の野菜です。6月~9月頃に収穫最盛期を迎える夏野菜で、主な生産地は沖縄、愛知、岡山などの日照が良くて温暖な地域です。
夏が旬なのに「冬」の「瓜」と名付けられた理由は、収穫後冷暗所に置いておけば冬まで傷むことなく保存できるからだそうです。
味は淡白で加熱するとやわらかくなってダシの風味がよく染み込むため、スープや煮物なら「温」でも「冷」でも楽しめるのが特徴です。
薬膳において冬瓜は「微寒性」の性質で、身体にこもった熱を下げる働きがあると言われています。栄養素は「カリウム」が豊富で、余分な水分を排出する働きがあり、むくみが気になる方におすすめです。「ビタミンC」も豊富なので、夏の紫外線でダメージを受けた身体のケアに頼もしい野菜の1つですね。
丸ごと買っても大丈夫!冬瓜の下ごしらえの方法
冬瓜の皮は少し硬いので、煮物などしっかりと味を染みこませてやわらかく仕上げたい料理の場合は下茹でをするのがおすすめ。ここでは、冬瓜の皮のむき方と下茹での仕方を写真付きでご紹介します。皮を少し厚めにむくだけで下茹で無しの調理でも問題ありません。炒め物など冬瓜の独特の香りを残して料理できます。
【冬瓜の下ごしらえ】
1.冬瓜を縦半分に切り、スプーンなどで種とワタを取り除く。
※使わない分は、この状態でラップで包み冷蔵庫で保存します。
2.皮をむく。
※ピーラーを使う場合は大きいまま、包丁の場合は一口大に切ってから皮に沿って包丁を入れるとむきやすいです。
3.味が染み込みやすくなるよう、格子状に切り込みを入れる。
※皮の緑色や食感を残したい場合は皮を薄くむき、透明感のあるやわらかい仕上がりにしたい場合は皮を厚くむいてください。
4.鍋に冬瓜と、冬瓜全体が浸かるくらいたっぷりの水を入れ、少量の塩を加えて中火で加熱する。竹串がすっと通るまで(沸騰後5~10分程度)茹でてざるにあげる。
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「温」でも「冷」でも美味!冬瓜とえびのとろみ煮
冬瓜といえばやっぱり煮物。だしがしっかり染み込んでいるので、温かいままでも冷やしても美味しい一品です。水溶き片栗粉はあらかじめ作っておくことで、だまになりにくくなります。だしは「昆布かつお」「干ししいたけ」の和風が合いますが、「鶏ガラスープ」でも美味しく仕上がります。
【主な材料】
冬瓜
えび
オクラ
だし汁
片栗粉
●詳しいレシピはこちら
『冬瓜とえびのとろみ煮』
夏のおもてなしに♪冬瓜とえびのゼリー寄せ
夏野菜とコンソメをゼラチンで固めるだけの簡単レシピ。冷製ゼリー寄せは見た目も涼やかで、夏のおもてなし前菜としてもおすすめです。ゼリー型に具を入れる前に少量の液を入れることで、型から外しやすくなります。
【主な材料】
冬瓜
蒸しえび
枝豆
オクラ
コンソメ
ゼラチン
●詳しいレシピはこちら
『【涼味前菜】夏野菜とえびのゼリー寄せ』
夏の疲れた身体におすすめ!冬瓜と鶏のたまごスープ
胃腸がお疲れ気味の時や、夏バテで食欲が落ちた時におすすめのほっこりスープです。鍋に鶏ささみを入れて茹で、下茹でした冬瓜と冷凍や缶詰のコーンも加えれば、具だくさんの「食べる」ヘルシースープになります。
【主な材料】
冬瓜
鶏ささみ
卵
鶏ガラスープの素
ごま油
●詳しいレシピはこちら
『冬瓜と鶏のたまごスープ』
冬瓜と豚肉のオイスター炒め
冬瓜の下茹でをせずに切って炒めるだけの簡単レシピ。冬瓜の皮は硬いので、緑色の濃い部分を厚めに切ると食感がよく仕上がります。にんにくの香りとオイスターソースのコクでご飯がすすむ一品です。
【主な材料】
冬瓜
豚バラ薄切り肉
にんにく
オイスターソース
●詳しいレシピはこちら
『冬瓜と豚肉のオイスター炒め』
冬瓜は1~2kgの小さなものから、10kgを超える大きなものまでありますし、皮の色の濃さや形もさまざまですが、基本的な調理方法は変わりません。スーパーでは半分にカットされたものも販売されていますので、ぜひ気軽に旬の冬瓜をお楽しみくださいね!
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