和菓子屋さんで作られている、渋切りをするつぶあんの作り方です。 小豆の香りが上品で、大福などにぴったりです。 とても詳細なレシピなので、こだわって作りたい方に是非。
つぶあんの作り方は3ステップ。 ①吸水・渋切り ②煮る ③練り(砂糖) です。 それぞれの茹で加減を調節することで、自分好みの餡を作ることができます。 手作りのあんは、市販の物に比べて糖度が低く、小豆の香りを感じられますよ♪
小豆をやさしく洗う。 差し水をたっぷり加えるので、最低18cm 以上の鍋を用意する。
【吸水】 鍋に水600mlを入れて火にかけ、 沸騰したら小豆を入れる。
差し水の分だけ、水をすくって捨てる。
これを3-4回程度、小豆のシワがしっかり伸びるまで繰り返す。(約15−20分程度) 最初は⻩金色だった水が、だんだん濁って茶色になってくる。
※小豆のシワがしっかり伸びた状態。
【渋切り】 鍋をシンクに置き、少しずつ水を加える。鍋の水が透き通るまで流し続ける。 吸水してシワは伸び、小豆は 200g→400g 程度になっている。
【煮る】 水を切った小豆と綺麗な水800mlを鍋に入れて火にかけ、小豆が軽く踊る程度の火加減で 落とし蓋をして 30 分煮る。 ※渋切りの際の水は捨てた上で、小豆と水800mlで火にかける。 ※すでに渋は切れているので、ここでのアクは取らなくて良い。 ※収穫時期や種類によって煮る時間は異なる。
煮ている途中、水面から小豆が出ないように湯を足す。
豆が抵抗なくつぶれ、芯が残らないくらいしっかり煮る。 ※ここでしっかり柔らかくしないと、砂糖を入れた後には柔らかくならない。 ※皮まで柔らかくしたい場合、火を切ってから蓋をして 30 分蒸らす。
【練り】 豆がひたひたになる程度に煮汁を残し、砂糖を半分加えて軽く沸くくらいの火加減で練る。 最初の砂糖が消えたら、残りの砂糖を加えて練る。
ヘラで鍋底をかいた時に底が見える程度、 すくって落とした時に 山型になる柔らかさで火を止める。お好みで塩を加える。 ※冷えると固く締まるので、少し柔らかいくらいで練るのを止める。
バットに取り出して冷ます。 粗熱が取れたら密閉容器や保存バッグなどで保存する。(冷蔵 4-5 日、冷凍 1 ヶ月) ※保存期間は、煮詰めた後の糖度によって変わります。
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2022/05/01 23:21
吉見ななえ
東京都出身。製菓衛生師。お菓子教室「Precieux」代表。 都内専用スタジオで毎月メニューが変わるお菓子教室を開催。 2020年よりオンラインレッスンをスタート。 毎週金曜日のライブ配信で ヨーロッパやアジアなど世界中の受講者にレシピを届けている。 都内百貨店でのイベントや企業へのレシピ提供なども手掛ける。 ■実績 アシェット婦人画報社「ELLEグルメ」レシピ提供 マガジンハウス社「となりの5分メシ」レシピ提供 マガジンハウス社「お菓子づくりのプロ直伝!大人のスイーツレシピ 08: 米粉ガナッシュサンドクッキー」レシピ提供 コレール社「インスタントポット」 レシピ提供 雑誌掲載 / Webサイト掲載 / 大規模レッスン講師 / 子供向けレッスン講師 / 企業の商品開発・その他 ELLEグルメ公認フードクリエイター、日本橋三越本店はじまりのカフェ講師、伊勢丹立川店アイシングクッキー講師等 ■保有資格 製菓衛生師 / 食品衛生責任者 ■Blog http://ameblo.jp/precieux413/ ■Instagram https://www.Instagram.com/nanae.yoshimi_precieux413 ■Facebook https://www.facebook.com/precieux413/