桃の旬は品種によって違う!
桃の旬は品種ごとに異なりますが、多くは6~9月頃に旬を迎えます。桃の品種によって収穫時期が異なり、大きく分けて6月下旬〜7月下旬に収穫される「早生種」、7月下旬〜8月中旬に収穫される「中生種」、8月中旬〜9月上旬に収穫される「晩生種」の3種類に分けられます。
4種の桃別!旬と特徴
ここでは4種類の桃を比較しながら、それぞれの桃の特徴と旬の時期を解説します。
●川中島白桃(かわなかじまはくとう)
川中島白桃の旬は8月中旬~9月中旬頃で、長野生まれの晩生種の桃です。大玉で甘くかたさがあり、ジューシーでしっかりとした食感が特徴。香りも良く、贈り物としても人気の品種です。
●ネクタリン
ネクタリンの旬は7月~9月頃で、中生種の桃です。表面に毛がなく、つるつるとしていて皮ごと食べられます。種が取れやすく食べやすいのも特徴。果肉は甘酸っぱいので、ジャムやゼリーにして食べるのもおすすめです。
●あかつき
あかつきの旬は7月中旬~8月中旬頃で、中生種の桃です。果汁がたっぷり含まれていて、糖度が高く甘いのが特徴。果肉は少しかたく、調理しても型くずれしにくいので、コンポートにして食べるのもおすすめです。
●白鳳(はくほう)
白鳳の旬は7月中旬~8月中旬頃で、中生種の桃です。白鳳は果肉がやわらかく、皮をむくと滴り落ちるほど果汁がたっぷり。しっかりとした甘みがあり酸味は少ないので、バランスの取れた味わいです。桃らしいみずみずしい香りも感じられます。
桃の生産量が多い都道府県はどこ?
桃の生産量は山梨県が1番多く、早生種から晩生種まで多くの桃を栽培しています。山梨県では、桃の旬の時期を通して常に収穫が行われています。
2番目に生産量が多いのは福島県で、次に長野県、山形県、和歌山県と続きます。桃の生産量は、この上位5県で全国の8割を占めています。
桃を美味しく食べるコツ
ここでは、美味しい桃の選び方から基本の切り方、保存方法、変色してしまったときの対処法をご紹介します。
美味しい桃の選び方
スーパーなどで桃を買うときは、産毛が全体に生えていて傷がないもの、左右対称でふっくらと丸みがあるもの、見た目よりも重さがあるものを選ぶと良いです。また、皮に「果点」と呼ばれる白い斑点があるものは糖度が高いと言われています。
桃はお尻から熟してくるので、ヘタ側のかたさで熟れ加減を確認できます。軽く触ってみて、適度にやわらかさがあれば食べごろ。また、熟してきたものは甘い香りがするので、香りも一緒にチェックしましょう。
熟していない桃は、常温で食べごろまで置いておきます。冷蔵庫に入れると追熟しないので注意してください。
基本の桃の皮のむき方・切り方
桃の皮のむき方と切り方にはさまざまな方法がありますが、今回はくし形に切ってから皮をむく方法をご紹介します。
1.桃の割れ目に包丁を入れる。桃を少しずつまわし、種にそって1周切れ込みを入れる。
2.両手で持ち、ねじりながら2つに分ける。
3.スプーンで種を取り除く。
4.切り口を上にして、1/2個を4等分のくし形に切る。残りも同様に切る。
5.桃の皮を下にして置き、果肉と皮の間に包丁を入れる。果肉を傾けながら包丁を動かして皮をむく。
桃の上手な保存方法
桃は買ったときが食べごろのことが多いため、すぐに食べるのが理想です。
まとめ買いなどで保存する場合は、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。冷蔵室よりも開け閉めが比較的少なく、温度が安定しやすいからです。また、保存するときは食品保存用のポリエチレン袋に入れて保存するようにしましょう。
桃の変色を防ぐ方法
桃の変色を防ぐための方法を3つご紹介します。効果は1~2時間ほどなので、早めに食べるのがおすすめです。
●レモン汁をかける
切った桃にレモン汁を適量まぶすことで、変色を防ぐことができます。
●塩水につける
水200mlに塩ひとつまみを混ぜ合わせ、桃を5分~10分ほどつけます。塩水に浸した桃は、キッチンペーパーで水気をふきとりましょう。
●砂糖水につける
水200mlに砂糖大さじ2を混ぜ合わせ、桃を5分~10分ほどつけます。砂糖水に浸した桃は、キッチンペーパーで水気をふきとりましょう。
【関連コラム】
本当に美味しい桃のむき方・切り方|何度も作りたい定番レシピVol.280
桃を使ったおすすめレシピ
Nadiaで人気のレシピの中から、桃を使ったおすすめレシピをご紹介します。暑い夏にぴったりのアイスやスムージーなど簡単にできるものを集めましたので、ぜひ作ってみてくださいね。
混ぜて冷凍するだけでできる!桃ヨーグルトアイス
角切りの桃、生クリーム、ヨーグルト、砂糖を混ぜて冷凍するだけで簡単にできるアイスです。桃を軽くつぶして少し果汁を出してから、ほかの材料を混ぜるのがポイント。
アイス全体に桃の味がいきわたり、美味しくなります。桃がたくさんあるときや、甘みの少ない桃を美味しく食べたいときなどに、ぜひお試しください!
●いがらしかなさんの桃ヨーグルトアイス。混ぜて冷凍するだけの簡単スイーツ!
びっくりするほど美味しい!桃生ハムモッツァレラ
桃を切って、生ハムとモッツァレラチーズと一緒にお皿に盛り付け、オリーブオイル、バルサミコ酢、こしょうをかけたら完成。簡単にできて見た目も美しく、おもてなし料理にもぴったりです。きれいに仕上がるように、桃はレモン水につけて、変色予防をしておきましょう。
●FUKAさんのお家で贅沢に!桃生ハムモッツアレラ
皮ごと煮るのでラクちん!桃のコンポート
桃をシロップでさっと煮て、コンポートに。皮ごと煮ることでシロップがピンク色になり、皮もするっとむけるのでラクちんです! そのまま食べても美味しい桃ですが、かたい桃や甘くない桃に出会ったら、コンポートにしてみてはいかがでしょうか。
●川津由紀子さんの桃のコンポート
旬の桃をたっぷり使って!桃のレアチーズケーキ
さっぱりとした桃のゼリーとレアチーズが合っていて、暑い夏にもぴったりのケーキです。桃は変色しないように塩水につけてから、チーズ生地の上に並べるのがポイント。型から外すときは、温かいタオルを型に巻き付けると、周りが溶けて簡単に型から外すことができますよ。
●ケイさんのレンジで作る♪桃のレアチーズケーキ
材料をミキサーにかけるだけ!桃のヨーグルトスムージー
ひと口大に切った桃とヨーグルト、牛乳、レモン汁を入れてミキサーにかけ、氷を入れたグラスに注いだら完成。とても簡単にできて、桃の美味しさをたっぷり味わえるスムージーです。レモン汁を少量加えることで、色をきれいに保つことができます。
●いがらしかなさんの丸ごと!桃のヨーグルトスムージー。桃がとろり。ミキサーで簡単
旬の桃をたっぷり味わおう!
夏の時期にしか食べられない桃。品種によって旬の時期が異なるので、さまざまな桃を食べ比べてみるのも楽しいですね。簡単にできるアレンジレシピもご紹介しましたので、旬の桃をいろいろな方法で味わってみてください!