甘くてジューシー!夏に美味しい「桃」
桃はバラ科モモ属の木になる果物で、ジューシーな果肉と上品な甘み、甘い香りが魅力です。桃はとても品種の多い果物で、収穫時期が短いためシーズンのはじめ、中ごろ、終わりでスーパーに並ぶ品種も変わってきます。
品種や産地によっても収穫の時期や旬は異なりますが、最も収穫量が増えるのは7〜8月ごろです。ハウス栽培のものでは5月ごろから店頭に並び、品種によっては10月ごろに収穫されるものもあります。
さまざまな品種がある桃ですが、大きく分けると果肉の色が白い「白鳳系」と「白桃系」、果肉の色が黄色い「黄桃系」の3つに分けられます。
白鳳系の桃はジューシーで果肉がやわらかいことが特徴です。7〜8月初旬に多く出回ります。白桃系の桃は、果肉がかためで甘みが強いことが特徴。7月下旬から8月ごろに多く出回ります。黄桃系の桃は果肉が白桃系の桃よりもかためで、すっきりとした甘さが特徴。缶詰などの加工品にもよく使用されています。8月から9月ごろに多く出回ります。
美味しい桃の見分け方
桃は、産毛が全体にきれいに生えていて傷がないもの、左右対称でふっくらと丸みがあるもの、見た目よりも重さがあるものが美味しいと言われています。また、皮に「果点」と呼ばれる白い斑点があるものは糖度が高いと言われているので、購入時の参考にしてみてください。
食べ頃の桃の見分け方
桃はおしりの方から熟してくるので、ヘタ側の果肉のかたさで熟れ加減を確認します。軽く触ってみて適度にやわらかさがあれば食べ頃です。また、熟してきたものは甘い香りがするので、香りもチェックしましょう。
熟していないものは常温で食べ頃まで追熟させます。冷蔵庫に入れると追熟しないので気をつけてくださいね。桃は冷やしすぎると味が落ちてしまうので、食べる1〜2時間前に冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。
基本の桃のむき方・切り方
桃の皮のむき方とくし形に切り分ける方法を紹介していきます。桃の皮のむき方や切り方はいろいろとありますが、くし形に切ってから皮をむく方法がきれいに仕上がるのでおすすめです。
桃の変色を防ぐには、レモン汁をかける、塩水につける、砂糖水につけるなどの方法があります。
【作り方】
1.桃の割れ目に包丁を入れる。桃を少しずつまわし、種にそって1周切れ込みを入れる。
【ポイント】
・桃は切る前に水で洗い、産毛を取り除いておきます。
・種にあたるまで包丁を入れましょう。まな板の上に置いて切れ込みを入れても大丈夫です。
2.両手で持ち、ねじりながら2つに分ける。
【ポイント】
力を入れすぎると桃が傷んでしまうので、優しくねじりましょう。
3.スプーンで種を取り除く。
【ポイント】
種が取りにくい場合は、種のまわりに包丁で切れ込みを入れると種を取りやすくなります。
4.切り口を上にして、1/2個を4等分のくし形に切る。残りも同様に切る。
【ポイント】
・「くし形切り」とは丸い食材を放射状に切り分ける方法です。
・桃はヘタ側よりおしり側の甘みが強いので、縦にくし形に切ることで味を均等にすることができます。
・くし形の大きさは桃の大きさや用途に合わせて調整しましょう。
5.桃の皮を下にして置き、果肉と皮の間に包丁を入れる。果肉を傾けながら包丁を動かして皮をむく。
【ポイント】
・ペティナイフを使うのがおすすめです。
・ほどよく熟れている桃は手で皮をむくこともできます。
変色を防ぐ3つの方法
(1)レモン汁をかける
(2)塩水につける[水200ml 塩ひとつまみ]
(3)砂糖水につける[水200ml 砂糖大さじ2]
・レモン汁を使用する場合は切った桃に適量まぶします。
・塩水の場合は水と塩を混ぜ合わせ、桃を5〜10分ほどつけます。
・砂糖水の場合も水と砂糖を混ぜ合わせて桃を5〜10分ほどつけます。
・塩水と砂糖水に浸した桃はペーパータオルで水けをふきとりましょう。
【ポイント】
・桃は空気に触れると茶色く変色してきます。すぐに食べない場合やお菓子作りに使用する場合などはレモン汁をかけたり、塩水につけるなどの方法で変色を抑えることができます。
・効果は1〜2時間程度なので、早めに食べるのがおすすめです。
●このレシピをお気に入り保存する
桃のむき方・切り方
桃の皮のむき方とくし形切りの方法を紹介しました。桃はやわらかく、切るのが少し難しい果物ですが、ポイントを押さえればきれいに切り分けることができます。
うまく切るためには桃の熟れ加減も大切です。ぜひ、食べ頃の見分け方も参考にしてみてくださいね。きれいにカットして旬の桃を美味しくいただきましょう。
これまでにご紹介した【何度も作りたい定番レシピ】はこちら
●こちらのコラムもチェックしてみてくださいね。
夏のおもてなしに!フルーツのかわいい切り方
旬のフルーツで楽しもう♪キュートなフルーツオムレット