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    • 公開日2020/11/19
    • 更新日2020/11/19

    本当に美味しいパンナコッタ|何度も作りたい定番レシピVol.170

    カフェやレストランでも定番のスイーツ「パンナコッタ」。なめらかな食感と濃厚な風味が美味しいイタリアの冷菓子です。お店で食べるイメージも強いですが、材料も作り方もシンプルでおうちでも手軽に作ることができますよ。今回は、基本のパンナコッタの作り方をご紹介します。うまく固まらない…というお悩みを解決するコツもありますので参考にしてくださいね! Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズです。

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    本当に美味しいパンナコッタ|何度も作りたい定番レシピVol.170

     

    なめらか食感が美味しい!パンナコッタ

    濃厚でなめらかな食感が美味しいパンナコッタは北イタリアのピエモンテ発祥のスイーツです。「パンナ」は生クリーム、「コッタ」は煮るという意味で、生クリームや砂糖を煮て冷やし固めて作ります。シンプルなスイーツなので、フルーツソースやカラメルソースをかけたり、抹茶味やチョコレート味にしたりとさまざまなアレンジも楽しめます。

     

    「パンナコッタ」と「ババロア」の違いは?

    パンナコッタとよく似たスイーツにババロアがありますが、違いをご存知ですか? どちらも見た目がよく似ていますが、材料と作り方に違いがあります。

    まず、パンナコッタはその名の通り、生クリームや牛乳を温めてゼラチンで冷やし固めたスイーツ。生クリームが多めで濃厚な味わいが特徴です。
    一方、ババロアは卵と牛乳、砂糖を混ぜて煮たアングレーズソースにゼラチンと泡立てた生クリームを加えて冷やし固めたフランス発祥のスイーツです。卵が入っているのでまろやかな味わいで、プルンとした食感が特徴です。

     

    うまく固まらない原因はこれ!ゼラチンの性質を覚えよう

    ゼラチンを使ったスイーツは手軽に作れるおやつとして人気ですが、一番多い失敗は固まらないことでしょうか。美味しく作るためにゼラチンの性質を覚えておくとゼラチンを使ったスイーツの失敗がグッと減りますよ。
    パンナコッタがうまく固まらないときに考えられる原因は主に3つあります。

     

    ゼラチンの量が少ない

    ゼラチンの分量が1g変わるだけでもかたさがずいぶん変わってきます。ゼラチン、液体の分量はきちんと計量しましょう。料理は分量が少々違ってもそれほど影響がない場合が多いですが、お菓子作りは分量をきちんと計ることが大切です。

     

    ゼラチンをぬるま湯でもどした

    粉ゼラチンを冷水ではなくぬるま湯でもどすとダマができてしまいます。このダマは液体に加えて溶かしても残るので、ゼラチンの分量が少なくなり固まらない原因になります。ダマができないように、水に粉ゼラチンを振り入れてふやかすことがポイントです。また、板ゼラチンはぬるま湯でもどすと成分が溶け出してしまい固まらない原因になります。必ず10℃以下のたっぷりの冷水でもどしましょう。

     

    液体の温度が高すぎた

    ゼラチンは熱に弱い性質があります。沸騰させた液体にゼラチンを加えたり、ゼラチンを加えた液体を沸騰させると固まる力が弱くなってしまい固まらない原因になります。ゼラチンを溶かす液体の温度は50~60℃くらいが目安です。沸騰させないように気をつけてくださいね。

     

    基本のパンナコッタの作り方

    なめらかで濃厚な基本のパンナコッタの作り方です。ゼラチンの分量を少なめにすることで口どけがよく、とろんとなめらかな食感に仕上がりますよ。

     

    【材料(150mlの容器5個分)】

    生クリーム(乳脂肪36%) 200ml
    牛乳 200ml
    砂糖 50g
    バニラビーンズ 1/2本
    水 大さじ2
    粉ゼラチン 5g
    お好みのフルーツ 適量
    ミント 5枚

     

    【作り方】

    <下準備>
    ・水に粉ゼラチンを振り入れてふやかしておく。
    ・バニラビーンズは包丁で縦に切れ目を入れて種をこそげとる。

    【ポイント】
    粉ゼラチンは必ず水に振り入れてふやかしてください。ゼラチンに水を加えるとダマができてしまう原因になります。

    1.鍋に生クリーム、牛乳、砂糖、バニラビーンズの種とさやを加えて中火にかける。鍋肌がふつふつとするくらいまで温まれば、火を止めてゼラチンを加えて溶かす。

    【ポイント】
    生クリームと牛乳は煮立てないように気をつけてください。ゼラチンを加えるときは必ず火を止めてから加えましょう。

    2.ゼラチンが溶けたら、濾し器で濾しながらボウルに移す。

    【ポイント】
    ここでバニラビーンズのさやを取り除きます。濾し器がなければ、ザルや茶濾しでも代用可能です。

    3.氷水にあてて混ぜながらとろみがつく程度に冷やす。

    【ポイント】
    温かい状態で容器に入れて冷やすと分離して2層になってしまう原因になります。必ずとろみがつく程度に冷やしてから容器に分け入れましょう。

    4.容器に分け入れて、冷蔵庫で3時間以上冷やし固める。

    【ポイント】
    3~4時間以上しっかりと冷やしてください。

    5.お好みのフルーツとミントをトッピングすればできあがり。

    【ポイント】
    フルーツはいちごやブルーベリーなどお好みで。フルーツソースやカラメルソースをかけても美味しいです。

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    パンナコッタ

     

    基本のパンナコッタを覚えたらアレンジもおすすめ!

    シンプルなパンナコッタはかけるソースの種類を変えたり、抹茶やチョコレートを混ぜ込んだりとさまざまなアレンジができるのも魅力。季節によって使用するフルーツを変えてみるのもおすすめです。

     

    ベリーソースのパンナコッタ

    甘酸っぱいベリーソースをかけたパンナコッタです。ベリーソースは冷凍のベリーミックスを使ってお手軽に作ることができます。いちごやブルーベリー1種類で作ったり、マンゴーを使用したりしても美味しいです。お好みのフルーツソースでアレンジしてみてくださいね。

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    ベリーソースのパンナコッタ

     

    チョコレートのパンナコッタ

    生地にチョコレートを混ぜ込んだパンナコッタです。濃厚なチョコレートの風味が寒い時期にぴったりなスイーツです。ビターなチョコレートを使用すると大人向けの味になりますよ。お好みで、ブランデーやラム酒を少々混ぜ込んでも美味しいです。

    ●詳しいレシピはこちら
    チョコレートのパンナコッタ


    お店で食べるイメージが強いパンナコッタですが、お手軽に作れるのでお菓子作り初心者さんにもおすすめのスイーツです。お好みで、ソースや味をアレンジして楽しんでみてくださいね。


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    【プルンと濃厚!】丁寧に作る「基本のババロア」
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    松井さゆり
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    松井さゆり

    • 野菜ソムリエ
    • フードコーディネーター

    フードコーディネーター/料理家/ いつもの食卓に+Oneのアイデアを!料理の基本を大切に。添加物はなるべく使わない身体にやさしい食事がモットー。旬の野菜をたっぷり使用した毎日のごはんやおうちで簡単に作れるスイーツレシピをご紹介しています。 ◆レシピ開発 ◆コラム執筆 ◆フードスタイリング ◆料理教室 ♦経歴♦ 大阪出身 レコールバンタンフードコーディネーターコース卒業 *イタリアンレストランにてキッチンスタッフ・ホールスタッフとして勤務 *フードコーディネーター事務所に勤務・企業様のメニュー考案、撮影などに携わる *料理教室講師 ♦資格♦ *FCAJフードコーディネーター2級(食の商品開発) *だしソムリエ *発酵食エキスパート *jr野菜ソムリエ *JSAアイシングクッキー認定講師 *食品衛生責任者 ◆受賞歴◆ *2018年 Nadia【コラム賞】受賞 *2019年 レシピブログ「フーディストアワード2019」ホットケーキミックス部門【レシピ賞】受賞 *2020年 E・レシピ【秋のキノコレシピコンテスト】優秀賞受賞

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