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    • 公開日2017/01/18
    • 更新日2017/01/18

    【エスニック料理の決め手!】定番スパイスとして使いこなしたい「クミン」の効果と使い方

    近年世界中で注目を集めているクミン。日本でも少しずつ浸透しはじめたスパイスです。クミンはおもにエスニック料理に使われることが多く、日本ではカレーの香りとして親しまれています。今回はクミンの魅力と正しい使い方、基本のレシピを紹介します。 

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    【エスニック料理の決め手!】定番スパイスとして使いこなしたい「クミン」の効果と使い方

     

    注目のスパイス「クミン」とは?

    クミンはおもにエスニック料理に使われることが多く、中東、インド、東南アジア、南北アメリカまで広く使われています。日本ではクミンの香りはカレーの風味として親しまれてきました。近年では、日本でもカレー以外の使い方について注目されはじめています。

    クミンの特徴はほろ苦く個性的な香り。少量でもその他のスパイスの香りを消してしまうほど個性が強いので、使用量には注意が必要です。使用量を間違わなければ、大変使いやすいスパイスでもあります。

     

    クミンの効果・効能

    クミンにはビタミンA・ビタミンB2・ビタミンB3・ビタミンC・ビタミンE・カリウム・鉄分・マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。食欲増進・消化促進・下痢・腹痛・胃痛・解毒・駆風の他、抗酸化作用もあり、アンチエイジング(老化防止)にも効果的です。また、免疫力改善効果もあるといわれています。

     

    料理に役立つクミンの効果

    クミンを料理に使うと、さまざまな効果が期待できます。

    ・スパイシーな香りが食欲を増進させる
    ・普段の料理にエスニック感が出る
    ・料理の味や風味を引き締め、深みを与える
    ・肉類、魚類のクセを和らげる

    その他にも、他のスパイスやハーブなどと合わせてブレンドすれば、スパイスの香りをマイルドに仕上げてくれる効果もあります。

     

    クミンシードの使い方

    クミンシードは加熱しても香りが飛びにくいため、料理にしっかりと香りが残ります。クミンの香りを引き出すために乾煎りしたり、油で炒めて使ってください。

     

    テンパリングして使う

    テンパリングとは、油でスパイスを熱することで、香りを引き出し、油に香りを移していく作業のことをいいます。

    少し多めの油にクミンシードを入れます。火加減は弱火が鉄則です。クミンシードが油に沈み、まわりから細かな泡がでてきたら火を止めます(だいたい2~3分です)。焦がさないよう気をつけましょう。

    テンパリングができたら、具材を入れて炒めたり、クミンの香りが移ったオイルをシードごと料理にかけたりして利用します。他のホールスパイスと合わせて、テンパリングしても大丈夫です。

     

    乾煎りして使う

    鉄製のフライパンで油を入れずに乾煎りします。火加減は弱火です。焦げないように時々フライパンをゆすってください(だいたい1~2分くらいです)。焦がさないよう気をつけましょう。

    乾煎りしたクミンシードは食材の表面にまぶして焼いたり、パン粉や小麦粉などに混ぜ、揚げ物の衣に使用したり、食材を茹でる時にも使用できます。

     

    半ずりして使う

    クミンシードをフライパン等で乾煎りして、香りを引き出したら(焦げやすいので弱火で2~3分くらいが目安)、すり鉢で好みの粗ささまですり潰します。半ずりすることでクミンの青臭さが和らぎ、よい香りが引き出せます。

    すりたての香りのよさは格別です。できれば、料理の直前にすり潰して使うようにしましょう。

     

    クミンパウダーの使い方

    クミンパウダーはシードに比べ香りが飛びやすいので、入れるタイミングが重要です。クミンの香りを残したい場合は、火を止める直前や仕上げに加えると効果的です。パウダーを使って炒める際は焦げやすいので、その他の調味料と合わせてから使うのがおすすめです。

    煮込み料理などに使う場合は、食材に塩などの調味料とともにまぶしたり、練り込んで使うようにしましょう。また、シード同様、小麦粉などに混ぜ、揚げ物の衣として使うこともできます。加熱すると香りが飛びやすいので、シードよりも少し多めに使用するのがポイントです。

     

    スパイスのホールとパウダーの使い分け

    クミンに限らず、スパイスはホール(シード)とパウダーで使い方が異なります。料理に合わせた形状のものを使用するようにしましょう。

     

    クミンシードを使ったレシピ

     

    大根ときゅうりのクミンオイル和え

    クミンシードをオイルで炒め、オイルごと野菜にかけて和えれば、あっという間にできあがり。ごくごくシンプルにクミンのよさを存分に味わえる1品です。

     

    材料(4人分)

    大根…5cm
    きゅうり…1/2本
    塩…少々
    レモン汁…小さじ1
    (A)オリーブオイル…大さじ1
    (A)クミンシード…小さじ1/2

    詳しいレシピはこちら
    https://oceans-nadia.com/user/11206/recipe/145537

     

    キャロット・ラペ

    キャロット・ラペはシード、パウダーのどちらでも作ることができますが、できればシードを使うとより本格的で、香りよく仕上がります。パウダーを使う場合は使用量を半分くらいに減らしてくださいね。

     

    材料(4人分)

    にんじん…2本
    レーズン…30g
    クミンシード…小さじ1
    (A)オリーブオイル…大さじ2
    (A)レモン汁…大さじ1/2
    塩…小さじ1/4
    あらびきブラックペパー…少々
    チャービル…適量

    詳しいレシピはこちら
    https://oceans-nadia.com/user/11206/recipe/145509

     

    クミンパウダーを使ったレシピ

     

    ごぼうと枝豆のかき揚げクミン風味

    衣にクミンパウダーを加えたエスニック風のかき揚げです。クミン塩とレモンで食べれば、よりエスニック感が増します。パウダースパイスは熱に弱いので、少し多めの分量を入れてもクセがなくおいしく仕上がります。

     

    材料(3~4人分)

    ごぼう…1本
    えだまめ…150g
    (A)薄力粉…1カップ
    (A)塩…小さじ1
    (A)クミンパウダー…大さじ1
    水…150ml
    揚げ油…適量
    レモン…1/2個
    (B)塩…大さじ1
    (B)クミンパウダー…小さじ1/4

    詳しいレシピはこちら
    https://oceans-nadia.com/user/11206/recipe/145539

     

    クミン料理を楽しもう!

    スパイス料理は難しく思われがちですが、正しい使い方を知れば料理の幅もどんどん広がります。クミンは近年、新しい使い方も注目されはじめています。普段の料理にもどんどん取り入れてみてください。

     

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    このコラムを書いたArtist

    バリ猫ゆっきー(吉田由季子)
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    バリ猫ゆっきー(吉田由季子)

    スパイスコーディネーター協会認定スパイスコーディネーターマスター 料理教室の講師・レシピ考案・提供など料理ブロガーとして活動中。 スパイスを使用した料理の他、簡単で美味しいレシピを紹介。

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