キッチンハーブを育てよう!
バジルやミントにローズマリー。
「ちょこっとお料理に添えたいな」と思った時に、すぐに使えたらとても便利ですよね!
今ではふつうのスーパーマーケットなどでも取り扱われることが多くなったハーブですが、実はベランダで育てるのもそんなに難しくはないんです。とくに日照時間の長い今の季節は、真夏の直射日光にさえ気を付けていればハーブも元気に育ちます。
「ハーブを使ってみたことがない」、「うまく育てられるかちょっと不安…」なんて思っているみなさん、植物自体が丈夫で勢いのあるこの時期に、ぜひ一度チャレンジしてみませんか?
まずは元気なハーブを一枝用意しよう
ハーブの栽培を始める場合、ホームセンターなどの園芸コーナーで苗から買ってきて植えてもかまいませんが、私のオススメは元気なハーブを一枝用意することです。
写真のように元気そうなハーブがあったら、それを一枝(10cmくらいの長さで)切り取ります。この時気を付けてほしいのは、ハーブが水をより多く吸い上げられるように、断面の面積を広くするため斜めに切ること。そして、よく切れるナイフやはさみなどを使って、できるだけ切り口がきれいになるようにしてください。
また、あまり葉っぱがたくさんついていると栄養が分散してしまうので、多すぎる場合は摘み取ってくださいね。
あとはそれを水の入ったコップに挿しておくだけです。
コップの水は毎日欠かさず替えましょう。一週間ほど経つと、こんな風に白い根っこが出てきます。根っこが3cm程の長さまでしっかり伸びたら、あとはあまり暑すぎない日を見計らって、鉢底石を敷いた植木鉢などに植えてあげてください。※なお、ハーブは寄せ植えにしても素敵ですが、繁殖力の強いミントはほかのハーブと一緒に植えないようにしましょう。根っこがどんどん伸びて、ほかのハーブを押しのけてしまいます
育て方は?
今回ご紹介するのは、バジル、ミント、そしてローズマリー。
この中でバジルとミントは乾燥に弱く、ローズマリーは比較的乾燥に強い傾向にあります。
しかしいずれも、基本は真夏の強い直射日光は避け、土の表面が乾いたなと思ったら、鉢の底から水が流れ出てくるくらいにたっぷりと水やりをしてください。※毎日あげる必要はありません
水やりは鉢を持ち上げてみて、「軽いな」と思ったらあげるようにしてもいいと思います。
ただし、ベランダで育てる場合は、暑い日の昼間に水をあげてしまうと鉢の中で根が蒸されてあまり良くありませんので、朝方の涼しいうちの水やりが理想です。
また、キッチンで育てる場合は、環境によっては日光が不足することもあるので、強すぎない陽射しをこまめに浴びさせてあげるようにしてくださいね。
ハーブの多くは、葉っぱがたくさん出て伸びてきたら、適度にそれを摘んであげると枝葉も増えて元気に育ちます。その時摘んだ葉っぱは、もちろんお料理などに使ってください!
ハーブを使った簡単レシピ
こうして収穫したハーブは、さまざまなお料理にちょこっと加えるだけでも、いつもとグッと違ったおいしさを楽しむことができます。
これからご紹介するレシピはどれも簡単ですが、ハーブのおかげでごちそう感たっぷりになります! おもてなしメニューにしても喜ばれますので、ぜひ試してみてくださいね。
バジルが決め手! バルサミコ酢のカプレーゼ
モッツァレラチーズにトマトとバジルを合わせたイタリアの定番、カプレーゼ。
決め手はやはり豊かなバジルの香り。バルサミコ酢を加えることでとさらに食べごたえが出ます。
レシピはこちら
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/140900
ミントが決め手! 真夏のレモネード
夏バテしそうな時や疲れた時にはこれ!
たっぷりのミントにお湯を注ぎ、レモン、はちみつを加えてください。清涼感いっぱいですし、温かくても冷やしてもおいしいです。
レシピはこちら
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/140939
ローズマリーが決め手! ローズマリーレモンチキン
鶏肉の手羽中を、じゃがいもとにんにくと一緒に、オイルとローズマリーであえて。
作業時間5分、あとはオーブン任せでできてしまう簡単でうれしいごちそうです。ローズマリーのさわやかな香りが食欲をそそりますよ。
レシピはこちら
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/140906
もしたくさん余ってしまったら?
生育期のハーブは意外とどんどん大きくなるもの。挿し木で株を増やしたりすると、余計に摘み取れるハーブの量は多くなります。
でも、心配はご無用! そんな時は、オイルやお酢、はちみつ、お塩などに漬けて保存してしまいましょう。保存期間が延びるだけでなく、ハーブの香りがほのかに移って、さまざまなお料理やドリンクなどに使うことができますよ。
ハーブを漬けるときは、煮沸消毒をした清潔な保存容器などに入れて、ハーブ全体がしっかり漬かるようにしてあげると傷みにくくなります。これはお店で買って来たハーブが余ってしまった場合にも使える方法です。
いくつか例を挙げておきますので、ぜひいろいろ試してお気に入りの組み合わせを見つけてくださいね。
バジルのオイル漬け
バジルを一週間オリーブオイルに漬けます。イタリアン仕立ての冷奴はもちろん、サラダのドレッシングやパスタソース、炒めものなど、さまざまなお料理にそのまま使えますよ。
■「バジルのオイル漬け」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/140901
■「簡単3分 * イタリアン冷奴」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/140902
ミントの塩漬け
ミントにお塩をまぶして一晩寝かせます。あとは刻んで焼いたお肉やお魚、野菜などにかけて召し上がってみてください。無糖ヨーグルトと混ぜ合わせれば、さわやかなソースにも。
■「ミントの塩漬け」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/140940
■「万能ミントヨーグルトソース」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/140941
ローズマリーはちみつ&ヴィネガー
ローズマリーは枝ごと、はちみつやりんご酢に漬けてみましょう。1~2週間おけば、それを炭酸水で割るだけで、なんともさわやかな夏のドリンクがいつでも楽しめますよ!
■ローズマリーはちみつ&ヴィネガー
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/140904
■「甘酸っぱくてさわやか! ローズマリーソーダ」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/140905
フレッシュなハーブのさわやかさは、夏バテしそうな暑い季節にもピッタリ!
ぜひみなさんも、いろいろ楽しんでみてくださいね。
※なお、妊娠中・授乳中には控えた方がよいハーブも一部ありますので、そういった場合は十分ご確認の上、お使いください