毎日のお弁当作りの悩みは「おかず」だけでなく、「詰める」工程も悩みの種。同じおかずでもお弁当箱や詰め方が違うとだいぶ印象も変わるものです。そこで、お弁当箱を開けた時に思わずうれしくなるような、“魅せるお弁当”の作り方を詳しくご紹介していきたいと思います。
「魅せわっぱ弁当」を作ってみよう
根強い人気を持つ「曲げわっぱ」。私もわっぱ弁当を使い始めてかれこれ5年程になります。素朴な優しい雰囲気を演出してくれる「わっぱ弁当」は女子にも人気。今回はわっぱのお弁当の中でも特に一般的な楕円のわっぱを使います。秋の味覚をたっぷり詰め込んでいきましょう!
今回詰めるおかずはこれ!
ごはんもの
今回のメインは野菜たっぷりの「かやくごはん」! 具材は、鶏肉を入れずにごぼう、にんじん、干し椎茸、油揚げのみ。お肉なしでもきのこと野菜の旨味がたっぷりです。お米の上に材料を全部生のままのせて炊く手軽な作り方ですが、ここでポイントがひとつ。冷めてもおいしいお弁当向きの炊き込みご飯にするには、少しだけオイルを加えて炊くこと。このひと技が決め手です。
詳しいレシピはこちら
●かやくごはん
メインのおかず
メインのおかずは、鯖の塩焼き。鯖のような表面に薄い皮がある魚をきれいに焼くのは意外と難しくないですか? その解決法は、皮目に細かく浅い切り込みを入れておくこと。このひと手間で皮がはがれてしまったり、焦げが目立ってしまうということもなく、きれいな焼き上がりになりますよ。
サブのおかず
サブのおかずは、甘い卵焼き、揚げない大学芋、ブロッコリーの塩昆布ナムル、レンコンとしらすのスダチマリネ。ここで色のバランスを調整します。炊き込みご飯が茶色いので、おかずははっきりとした色味のものを入れることと、白いおかずを入れるのがポイントです。他にも緑色の葉物野菜や黄色の卵焼きを入れます。大学芋は、皮の部分を残すことで赤みをプラスすることができます!
わっぱ弁当におかずを詰めていこう!
1、ごはんを斜めに詰める
まずは炊き込みごはん。お弁当の片側に斜めに詰めます。また、向かって右側も少し傾斜をつけて斜めに詰めます。あとで上におかずをのせやすくするためです。ご飯を詰めた後は、上に炊き込みご飯の具が適度に見えるように菜箸でのせます。
2、大きなおかずを詰める
次に鯖と卵焼き。斜めに入れたごはんにのせるようなイメージで。わっぱは深さがあるので、鯖や卵焼きのような形の決まったおかずはそのまま入れると埋もれてしまいますよね。なので、ごはんを“土台“にします。
この時、炊き込みご飯に味が移らないように、仕切りとして大葉を敷くと◎。白いご飯の時はたれのあるおかずでも大丈夫ですが、しっかり味のついている炊き込みご飯の時は、塩焼きや漬け焼きのおかずなどがおすすめ! 味がしっかり具材に染み込んでいるので、味移りも気になりません。
3、小さなおかずは固形のおかずから詰める
最後に残った隙間にはブロッコリー、レンコン、大学芋を入れていきます。はじめに形の決まった固形のおかずを入れてから、隙間埋めになるバラバラなおかずを入れていくと詰めやすいです。
ここでは、仕切りに大葉を使いましたが、もちろんお弁当用のカップを使ってもOK。今回の場合、わっぱの色に近い茶色のカップや、茶色のクッキングシートがおすすめですよ!
4、あしらいをプラスしてワンランクアップ!
これでも十分ですが、もうひと工夫したい方は「あしらい」を追加しましょう。お弁当の面積を広く占めている、炊き込みご飯と鯖がちょっと単調に見えます。より“魅せるお弁当”にするためには、ここからもうワンステップ。
今回は南天の葉、レンコンに使ったスダチのとごまを準備しました。スダチは輪切りにして添えるのがポイントです。単調だったおかずに葉の緑やごまの白を加えることでアクセントになりますよ。
これだけでおしゃれ度アップ! 「魅せ弁当」の完成です。最後のあしらいがあるとないではやっぱり違いますね。
魅せわっぱ弁当のおさらい!
<ポイント>
・炊き込みご飯は茶色なので、おかずははっきりとした色合いを選ぶ。
・わっぱは深さがあるので、固形のおかずはご飯にのせて見えるように詰める。
・大きな面積を占めている場所には、あしらいをプラスする。
わっぱの弁当箱を手に入れたのはいいけれど、どう使ったらいいかわからないという方も多いはず。全体の色合いやおかずの配置など、ちょっと気を付けるだけで、ぐんとおしゃれなお弁当に! コツをつかんで「魅せ弁当」を作ってみてくださいね。
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