コロンと丸い!バターロール
パン作りに慣れてきたら、チャレンジしたいのが成形のアレンジ。これまでは丸く整えたり四角く伸ばしたりというシンプルな成形でしたが、もう少しだけレベルアップ。コロンと丸いバターロールの成形にチャレンジしてみましょう。伸ばし方や丸め方、ちょっとした力加減でも仕上がりが変わってくるので、しっかりとコツを紹介します。
バターロールの作り方
【材料(8個分)】
強力粉 200g
A砂糖 20g
A卵 20g
Aドライイースト 3g
塩 3g
バター(無塩) 30g
水 100~110g
【作り方】
生地をこねる~一次発酵までは基本の丸パンの生地とほとんど同じです。
●基本の丸パンのレシピはこちら
『基本の丸パン。』
1.材料を準備する。
・大きいボウル(ボウルA)に強力粉の半量とAを入れます。卵はイーストの入ったボウルにイーストから離して入れてください。卵は水分の一部と考えて作ります。
・小さいボウル(ボウルB)に残りの強力粉と塩、角切りにした無塩バターを入れます。
・水は人肌程度に温めて使います。
2.生地を混ぜる。
ボウルAのイーストめがけて水を加え、粘りが出てなめらかになるまでヘラで手早く混ぜます。ボウルBを加えてさらに混ぜ、ひとかたまりになったら台に出してこねていきます。
3.生地をこねる。
生地を伸ばしたり叩いたりを繰り返します。少しべたつきやすい生地なので、こね始めは生地が手につきやすいですが、叩く作業を多く入れながら、こまめに手の生地をきれいに取ってこねてくださいね。ベタついてデコボコしていた生地が、手にベタつかず表面がなめらかになるまで5~10分程こねます。
4.一次発酵させる。
生地の表面をぴんと張るようにして丸め、とじ目を下にしてボウルに入れてぴったりとラップをし、2倍の大きさに膨らむまで暖かいところに置きます。発酵時間はオーブンなどの発酵機能を使うと40℃設定で30~40分、暖かい季節の常温なら60分程度で膨らみます。粉をつけた指で押して、戻ってこなければ発酵完了のサインです。
5.ベンチタイム。
一次発酵が終了したら生地を取り出して8等分に丸め直し、とじ目を下にして置き、かたく絞った濡れ布巾をかけて10分おきます(ベンチタイム)。
6.生地を伸ばす。
必要なら台に軽く打ち粉をし、5の生地ひとつをとじ目を上にして台に置きます。麺棒を上下に動かし、円形に伸ばします。
7.成形する。ーその1-
片側の1点を基準にして上下に折り、さらに中央に折って生地をしっかりと閉じ、軽く転がしながら円錐形にします。この状態でまた少し時間をおきます(時間をおいている間に残りの生地もここまで成形します)。
※形を変えた直後は生地が伸びにくくなっています。成形の工程が複数あるときは、少し時間をおきながら成形することで生地も伸ばしやすくなります。
8.成形する。-その2-
ほかの生地もすべて円錐形にし終えたら、次に麺棒で生地を18~20cm程度の長さにそのまま伸ばし、手前からくるくると巻いていきます。このとき、生地をきつく巻かないことがポイント。パン生地はこのあと発酵すると膨らむので、きゅっと詰まった仕上がりになってしまいます。ひと巻きするごとに生地を数cm上に持ち上げて、ストンと落とす気持ちで。これを繰り返して巻いていくと、ゆるく巻くことができます。
9.二次発酵する。
すべて成形が終わったら、暖かいところで乾燥させないように二次発酵をします。
10.焼成。
ひと回り大きくなったら、表面に刷毛で薄く溶き卵を塗り、200℃に予熱したオーブンで8~10分焼きます。基本の丸パンのときよりも少し高温です。表面をぱりっと焼きつつ、中に水分を残してふんわりしっとり焼き上げます。焼きあがったあとに、くるくると巻いた巻き目から裂けてしまったら、きつく巻いた合図です。もう少しゆったりとゆるく巻きましょう。
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『バターロール。』
そのまま食事に添えてもいいし、サンドイッチにするのもおすすめ。しっかり味のあるパンなので、シンプルな具のサンドイッチも食パンで作るときとはまた違った味わいになりますよ。
これまでのパン連載はこちら
・栁川さん家のパンのある生活