寝つきが悪い、夜中に目が覚める、熟睡できないect…
しっかり眠ることができないと、なかなか疲れもとれないですね。
人は体や脳を休めるために睡眠をとります。そのため、寝ている間は代謝も抑えられ、体温も起きている時よりも少し下がった状態になります。
「寝つき」をよくするためには、この睡眠時の体の状態にいかに早くもっていけるかというのがポイントになりそうですね。そのためには、お風呂に入って体を温めたり、体をリラックスした状態にするようにするのがいいですね。。。
と。ここまでの記事で少し不思議に感じるところはないですか?
「寝ている時=体温が下った状態」にすることが目標なのに、「寝るために体をあたためる」というのはちょっと矛盾して聞こえませんか?
実はここにポイントがあるんです。
「寝る」状態になるために「体の深部体温を下げる」のですが、これは入眠時に手足の末梢血管から発汗を促して体の熱を放出して下げているのです。
眠い時の赤ちゃんや子どもの手足が温かく感じるのはこういう理由がからです。
この時、元の体温が低い状態だと、深部体温もスムーズに下げることができません。そこで、寝る前に体を温めて、体温の高低差を付けることでより発汗しやすくなり、すんなりと「体温を下げる=寝る」ことができるのです。
(ちなみに。真夏は気温が体温と近くなることで熱の放散が上手くいかなくなり、寝付けなくなってしまうのです。)
これが「寝る前には体を温めるとよい」ということの理由なのでした。
実際に、お風呂に入ったり寝る前に温かい飲み物を飲んだりというのは、体を温めること以外にリラックス効果も十分あるので、そういう意味でもさらに効果的。
体温だけでなく、興奮したり、気持ちが高ぶっていると寝つきが悪くなるものです。
「遠足の前の日はよく眠れなかった」とか、「心配事があって眠れない」といったこともよくありますね。
とくに春は新しいスタートの時期。
新しい生活にドキドキしたり不安になったり、期待がいっぱいだったり。よりリラックスした状態になることも、よく寝るためのカギになりそうです。
そのための対策としては
・寝る前にお風呂に入る、温かい飲み物を飲むなどして体を温める。
・寝る時間の少し前に、ストレッチのような軽い運動をする。
・夜にコーヒーなどカフェインの多い飲み物は避ける。
・TVやPC画面などからの強い光の刺激は避ける。部屋の照明を落とし気味にする。
というのもオススメ。
また、満腹でも空腹でも、どちらも睡眠の妨げになることもあるので、夕ご飯から寝るまでの間は2時間程はあけた方がいいですね。
どうしても夜遅くに食べないといけない時は、消化の良いものを少なめに食べるようにしたり、寝る前におなかがすいてしまったら、温かいドリンクを飲むのもいいと思います。
こんな時に取り入れたい具体的な食材やレシピは、次回にアップしたいと思います。
○次回は3月20日(金)更新予定です。