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    • 公開日2020/07/07
    • 更新日2020/07/07

    本当に美味しい豚丼|何度も作りたい定番レシピVol.145

    甘辛いたれとジューシーな豚バラ肉でご飯がすすむ「豚丼」。手軽に作れるシンプルな料理ですが、今回は格段に美味しく仕上げるポイントを3つご紹介します。ほかの料理にも応用できるポイントですので、ぜひ覚えてみてくださいね。Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズです。

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    本当に美味しい豚丼|何度も作りたい定番レシピVol.145

     

    甘辛いたれがたまらない!帯広の郷土料理「豚丼」

    香ばしい香り、キラキラ輝く甘辛いたれ、そしてジューシーな豚バラ肉が食欲をそそる丼ぶり飯。北の大地、帯広の郷土料理といえば…そう! 今回のテーマは「豚丼」です!

    フライパンひとつで簡単なのに、まるでグリルで焼いたようなジューシーさ。今回は「手軽さ」と「美味しさ」、一見相反する条件を両立した、豚丼の作り方をご紹介します。

     

    豚丼の作り方のポイント

    レシピに入る前に、まずは作り方のポイントをご紹介します。

    【1】肉を切る方向 (食感のやわらかさに作用)
    肉は大別すると、赤身と脂身に分かれますが、今回意識したいのは赤身の部分。
    赤身は筋肉なので、繊維があります。その繊維を「断ち切るように切る」ことで、厚切りしても、やわらかい食感を得ることができます。
    (参考:咀嚼時に筋が残りづらく、食感が良くなるため、スーパーで売っている薄切り肉や刺身にもこの切り方が採用されています)

    【2】肉を片面だけ焼く (グリルで焼いたような香ばしい風味を醸成)
    肉の美味しさを語るうえで重要な要素、それはメラノイジンです。平たく言うと、肉を焼いたときにできる「焼き色」のことで、焼肉のいい匂いも、この物質によるもの。
    (参考:肉を焼く際160〜180℃に達すると、肉に含まれる糖とタンパク質が「メイラード反応」を起こします。このメイラード反応によって生成する「焼き色」のことをメラノイジンと呼びます。)

    このメラノイジンをしっかりと生成することで、まるでグリルで焼いたような香ばしさを醸成します。しかし、両面ともしっかり焼いてしまうと、肉がパリパリにかたくなってしまうので、香ばしさと肉感の良いとこどりをするために片面だけを焼きます。

    【3】たれの作り方 (甘辛い味の決め手)
    ジューシーな肉に負けない「風味の強いたれ」を作るために、醤油の風味を活かしたたれを作ります。
    その際、和食の古典的な技法である「煮切り」をします。料理酒、みりんに含まれるアルコールをあらかじめ蒸発させることで、醤油の香り飛びを最小限におさえられ、風味がしっかり残るわけです。

     

    簡単絶品ジューシー!基本の豚丼の作り方

     

    【材料(2人分)】

    豚バラ肉(ブロック) 300〜400g
    サラダ油 大さじ1
    砂糖 大さじ2
    料理酒 大さじ4
    みりん 大さじ4
    醤油 大さじ4

     

    【作り方】

    1.切る
    豚バラ肉を5mm程度の厚さに切ります。1人前あたり、並盛りで150g、大盛りで200gです。もし切るのが面倒な場合は、焼肉用の厚めのものでも大丈夫です。

    ポイント【1】肉を切る方向
    筋繊維を断ち切るように切りましょう。写真のような「脂身がさしのように入った肉」の場合はわかりやすいですが、そうでない肉もあります。その場合、赤身をよく見れば、繊維が見えるはずです。

    2.焼く
    フライパンにサラダ油を引き、豚バラ肉を片面だけ、強火で焼きます。

    ポイント【2】肉を片面だけ焼く
    片面だけに焼き色をつけることで、香ばしい肉のうまさと、食べごたえのある肉感を両立します。

    3.取り出す
    焼き色がついた肉から順に、一度取り出します。

    4.拭き取る
    フライパンに残った油を拭き取ります。
    ※たれに油が多く残ると、クドさが強くなるためです

    5.煮切る
    フライパンに砂糖、料理酒、みりんを入れ強火で加熱します。30秒ほど煮立たせてアルコールを飛ばします。

    ポイント【3】たれの作り方
    ここでアルコールを飛ばしておくことで、この後に加える醤油の香りが飛ぶのを最小限におさえます。

    6.煮詰める
    フライパンに醤油を加え、少しとろみが出るまで煮詰めます。
    ※量が2/3ぐらいになるころを目安にしてもらうと分かりやすいと思います

    7.煮絡める
    フライパンに、片面だけを焼いた豚バラ肉を戻し、たれを煮絡めます。あまり時間はかけず、両面に軽くたれが絡む程度を目安にしてください。

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    掴め!男の胃袋!簡単絶品ジューシー豚丼


    基本的には切って焼くだけのシンプルな料理ですが、ポイントをおさえることで、格段に美味しく仕上がります。調理の各工程が「どのように美味しさに作用」するのか。これが分かれば、ほかの料理にも応用できますので、ぜひ、お試しください。


    ●こちらのコラムもチェックしてみてくださいね。
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    こじまぽん助

    料理の「それが知りたかった!」をあなたに。材料が同じでも、テクニックがなくても「作り方ひとつで」確実においしく作れるレシピをご紹介。 料理の「全ての工程には、おいしくなるための理由が必ず存在」しています。動画では、それを誰にでもわかるように解説しています。 普段は裏方として、映像制作/マーケティングを中心に事業展開しています。 主たる業界として、 ①食品/調味料/飲料メーカー  ・WEB CM 制作  ・レシピ開発  ・パッケージ写真  ・料理動画 ②建築/美容/SaaS/金融/自動車/アパレル/その他色々  ・WEB CM 制作  ・街頭広告 制作 (渋谷スクランブル交差点等)  ・交通広告 制作 (山手線/タクシー等)  ・TV CM 制作  ・短編ドラマ制作  ・SNS 運用支援  ・ナレーター/声優 (年に数回だけ) 等を上流から下流まで担当。 年間200〜300本程度の動画を制作しています。 <映像関連 所属/会員>  ・だから、LUMIX。運営委員会 (2023/1〜)  ・LUMIX 公認クリエイター (2023/3〜)  ・LUMIX 公式パナチューバー (2020/9〜)  ・LUMIX プロフェッショナルサービス (2019〜)  ・SIGMA プロフェッショナルサービス (2023/2〜)

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