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    • 公開日2017/03/28
    • 更新日2017/03/28

    料理とのマリアージュも楽しめる!好みのクラフトビールを見つけてみよう!

    ビールの違いがよくわからない! そんな方にも簡単にわかる好みのタイプ別クラフトビールのご紹介。ビアテイスターの視点で選ぶビールと料理のマリアージュでクラフトビールをもっと楽しもう!

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    料理とのマリアージュも楽しめる!好みのクラフトビールを見つけてみよう!

     

    ビールの種類は何種類あるの?

    そもそもビールの種類っていくつあるか知ってますか? 調べてみると、その種類は、なんと100以上!! まずは代表的なビールの種類をご紹介していきます。

    ビールの種類のことを「スタイル」と呼びます。日本で一番よく飲まれている透明でゴールドのビールは「ピルスナー」スタイル。また、黒ビールとざっくりと呼ばれているビールも、数種類に細かく分かれます。

    写真の左からシュバルツ、スタウト、ポーター。

    ビールは発酵温度の違いによって大きく分類されますが、使うホップや水、麦芽の種類やローストの仕方などで味や色、のどごしが変わってきます。特にクラフトビールは副材料にハーブを使ったり、なかには牡蠣(!)を入れてみたりと遊び心がいっぱい。同じスタイルのビールでも個性を楽しめるのがクラフトビールの最大の魅力です。

    さて、100種類のビールを覚えるのは、またの機会にして、今回は手に入りやすく、飲みやすい4つのスタイルのクラフトビールを好みのタイプや目的別にご紹介します。

     

    とりあえずビール派に

     

    おなじみのピルスナースタイル

    日本の大手ビールメーカーの代表的な銘柄は、ほぼすべてこちらのピルスナーなので、とりあえずビールといえば、これなのでは? 神々しいほどゴールドに輝き、泡立ちもよいピルスナースタイル。チェコやドイツが発祥のビールですが、日本の軟水で作ると、これまたぴったりだったということで、日本で普及したともいわれています。上品な苦味とすっきりとしたのどごし。止まらなくなるのも納得ですね。

    ビールと料理を合わせるときに、まず試して欲しい簡単な方法があります。それはそのビールの発祥の国の食べ物と合わせてみること。チェコ料理といわれても、なかなか浮かばないかもしれませんが、ドイツ料理といえば、ソーセージ、ザワークラウト、じゃがいも料理・・・・など、いろいろと思い浮かぶのでは?

    私がピルスナースタイルに合わせた料理はこちら

     

    新じゃがと春キャベツで!ジャーマンスタイルな肉じゃが

    ドイツっぽいでしょ?
    今の季節であれば、皮付きの新じゃがと春キャベツを、鶏肉と一緒にコンソメで煮込むと最高です。キャベツは煮込むと甘くなり、ピルスナーの苦味ととってもあうんです!

    詳しい作り方はこちら
    https://oceans-nadia.com/user/13780/recipe/147533

     

    苦いのは苦手という方に

     

    フルーティーでちょっとおしゃれなヴァイツェン

    ピルスナーはホップの香りがしっかりしていて、苦味が強いビールです。「ビールは苦いから苦手」という方は、他のスタイルを試してみるのもいいですよ。私は大好きですが・・・・

    そこで、おすすめしたいのが、ヴァイツェンです。「ホワイトビール」と呼ばれることもあります。フルーティーでスパイシーな風味が女性にも人気です。コリアンダーやオレンジピールの入ったベルギーのホワイトビールの「ベルジャンホワイト」にも似ています。どちらも小麦を使用している点は同じです。ヴァイツェンには透明なタイプと濁ったタイプがあります。ホップの香りも苦味も少ないので、とっても飲みやすいスタイルのビールです。

    ヴァイツェンに提案したい料理がこちら

     

    鮭の味噌クリーム煮

    発酵した味噌の香りやクリームのまろやかさががとってもよく合います。このように、ビールと料理の「色」を合わせてみるのもマリアージュひとつ。創造力を働かせてみましょう。プチトマトの甘みもアクセントになりますよ。

    詳しい作り方はこちら
    https://oceans-nadia.com/user/13780/recipe/147536

     

    苦いは誤解?

     

    苦さ控えめで料理にも合わせやすい!黒ビール

    黒ビールは苦い? 見た目からそんなイメージで、手に取らない方もいるそうですが、実はホップの苦味の強いピルスナーとは違って、大麦を焦がすことで苦味を出したスタウトスタイルは、苦味がひかえめで日本人にも飲みやすいビールです。黒ビールはスタウトの他に、ポーターやシュバルツなど、いろんな種類がありますが、一度試すとその飲みやすさにはまる人も多くいます。食事も幅広く合わせられますよ。

    特に日本のクラフトビールメーカーも多く作っているスタウトは、色から見てもわかるように、コーヒーフレイバーやチョコレートなどのお菓子にもぴったり。私はティラミスと一緒に食べるのも好きです。

    今回、私が黒ビールにおすすめしたいのはこちら

     

    えびの柚子オイスターソース焼き

    黒ビールはエビやカニなど甲殻類とも相性がいいんです。有頭えびをオイスターソースと柚子茶で味付けしてみました。ちょっと甘みがあるものともよくあいます。本場アイルランドでは、牡蠣と合わせて提供するお店も多いので、オイスターソースとも相性ぴったり。

    詳しい作り方はこちら
    https://oceans-nadia.com/user/13780/recipe/147535

     

    もっとビールの奥深さを知りたくなったら必須

     

    ハーブのような香りのペールエール

    イギリスのパブで多く飲まれるスタイルがペールエール。日本のクラフトビール各社はもちろん、最近では大手メーカーも販売しています。苦味が強いものの、すっきりとしたドライな味わい。このスタイルのビールは、それ自体にハーブのような香りがするので、料理にも香りのあるものがしっくりきます。

    ペールエールにあわせたい料理がこちら

     

    菜の花と帆立のかき揚げ

    春には多くの山菜が出回りますが、ペールエールにあわせるにはぴったり。今回は菜の花と帆立をかき揚げにしました。口に含むとふわっと広がる菜の花の香りがペールエールと相まって、止まらなくなるかも。

    詳しい作り方はこちら
    https://oceans-nadia.com/user/13780/recipe/147534

     

    今回は初心者でも飲みやすい4つのスタイルのクラフトビールを紹介しました。クラフトビールはメーカーそれぞれにこだわりが強く、同じスタイルでも違いがあるので、奥深い楽しみがあります。ぜひ、手に取り、飲んで、食べて、ホップのように軽やかに笑いましょう!!

     

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    このコラムを書いたArtist

    神田えり子
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    神田えり子

    料理家。 お家で食べるものは、体に優しく、飽きない味に。 作る人も負担にならない。 シンプルで素材を活かした関西風のおばんざいをご紹介しています。 ~書籍~ レシピ掲載「ぜんぶおうちで作れる デパ地下・有名店の大人気マリネ」(辰巳出版) レシピ監修「LODGEスキレット100%活用マニュアル」(辰巳出版) 著書「カラダよろこぶオイルおにぎり」(辰巳出版) レシピ監修「LODGEコンボクッカー100%活用マニュアル」(辰巳出版) ~テレビ出演~ NEWS every、Sma STATION、J:COM食+

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