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    • 公開日2018/09/03
    • 更新日2018/09/03

    どんな料理も上品な味わいに!万能調味料「煎り酒(いりざけ)」を作ってみよう

    江戸時代頃まで調味料としてよく使われていた煎り酒(いりざけ)。日本酒に、昆布・かつおぶし・梅干しなどの風味を付けた、上品な味と香りが特徴です。今回は煎り酒の作り方と、煎り酒を使った簡単レシピも合わせてご紹介しますので、この秋ぜひ試してみてくださいね。

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    どんな料理も上品な味わいに!万能調味料「煎り酒(いりざけ)」を作ってみよう

     

    おだしと梅が上品に香る調味料「煎り酒(いりざけ)」

    煎り酒とは、江戸時代頃まで現在のしょうゆのように使われていた調味料です。

    昆布、かつおぶし、梅干しなどを日本酒で煮出して作られ、昆布やかつおの香りと梅干しの風味が感じられる上品な味わいが魅力。特に和食との相性は抜群で、刺身につけたり、和え物やだし巻き卵に入れたりと、毎日の料理に幅広く使うことができる万能調味料です。

     

    意外と簡単!煎り酒の作り方

    それではさっそく煎り酒を作ってみましょう。料理用日本酒に昆布を入れて一晩置いたら、あとは全ての材料を煮詰めて濾すだけ。後ほど煮て水分を飛ばすので、最初に用意する料理用日本酒はできあがり量の倍量を用意してください。昆布は料理用日本酒の2%、花かつおは1%の量が目安です。難しい工程はありませんので、ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。

    【材料(煎り酒 約200ml分)】
    料理用日本酒…400ml
    昆布…8g
    花かつお…4g
    梅干し…2個(梅干しの量はお好みで調整可能)

    【作り方】
    1.鍋に料理用日本酒と昆布を入れて、一晩漬けておく。

    2.1を火にかけ沸騰直前に昆布を取り出す。種を取り除いた梅干しと花かつおを入れ、15分ほど弱火で煮る。
    ※液体の量が半分ほどになるよう、時間を調整してください。

    3.重ねたざるとボウルの上にキッチンペーパーなどを敷き、2を流し入れて濾す。


    清潔な保存瓶に入れれば冷蔵庫で1~2週間保存可能ですが、できるだけ早めに使い切ってください。

    ●このレシピをお気に入り保存する
    『煎り酒(煎酒)』

     

    煎り酒を作ったら試してほしい!煎り酒の簡単活用レシピ2選

     

    上品な和風カルパッチョ、ホタテの煎り酒漬け

    刺身用のホタテを薄く切り、煎り酒に漬けておくだけでできあがり。昆布とかつおの風味、ほのかな梅の酸味、そしてホタテの食感の組み合わせが絶妙で、秋の夜長にお酒と楽しみたい一品です。今回はホタテを使っていますが、お好みの刺身でも代用できます。淡白な味わいの白身魚がおすすめです。

    【主な材料】
    ホタテ(刺身用)
    煎り酒
    黒こしょう

    ●詳しいレシピはこちら
    『ホタテの煎り酒漬け』

     

    レンチンで10分!うま味たっぷりきのこの煎り酒和え

    お好みのきのこをレンチンして煎り酒で和えれば、簡単に副菜が作れます。エリンギ、ぶなしめじ、えのき、まいたけ、しいたけなどどんなきのこでもOK! きのこにはうま味がたっぷり含まれているので、煎り酒と少量の塩で十分美味しく召し上がれます。作り置きにするのもおすすめ。

    【主な材料】
    きのこ(お好みのもの数種類)
    煎り酒
    黒こしょう

    ●詳しいレシピはこちら
    『きのこの煎り酒和え』



    煎り酒という言葉は聞いたことがあっても、実際にどのようなものか知らなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回ご紹介したように、煎り酒作りには難しい作業も特別な材料も必要ありません。ぜひ一度挑戦して、ふだん使っている調味料とは一味違う上品な風味を味わってみてください。



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    このコラムを書いたArtist

    若子みな美
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    若子みな美

    管理栄養士・減塩料理家 レシピ開発、料理・美容・栄養など食に関する記事の執筆や監修、料理写真撮影、栄養計算などのお仕事をしています。 病院や学校給食に従事した経験を活かし、食に関してトータルコーディネートを行う。 『栄養バランス × 味 × 見た目』を3つが揃った減塩レシピ、時短簡単レシピの開発を得意とする。 見た目からの料理の美味しさを極めるため、祐成陽子クッキングアートセミナーへ通い、フードコーディネーターになるための知識・経験を得る。

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