毎日の料理に使える万能食材!食卓にもっと「酒粕」を取り入れよう
日本酒を作る時にできる副産物である「酒粕(さけかす)」。日本酒は米・米麹・酵母などを発酵させて絞った時に出る液体で、この時に残る絞りかすが酒粕です。酒粕は甘酒や漬物作りに利用されることが多いですよね。
そんな酒粕の栄養面について簡単にご説明しましょう。
酒粕はたんぱく質と食物繊維が豊富な食材です。まずたんぱく質は酒粕100gあたりに23.8g含まれていて、同量のご飯と比べると約6倍も含まれています。
次に、酒粕100gあたりの食物繊維は5.2gで、これはレタス1個(300g)に含まれている食物繊維の約1.5倍の量になります。健康な身体を作るのに必要なたんぱく質と、腸内環境を整えるのに役立つ食物繊維が豊富な酒粕は、健康にうれしい食材の1つなのです。
また、酒粕は塩分を含んでおらず風味が良いので、料理に加えると醤油や味噌などの使用量を減らすことができ、美味しさを保ったまま減塩することができますよ。
酒粕は冷蔵庫で半年ほど保存可能です。保存する際は、空気や水分を入れないように気を付けましょう。使いやすい量で小分けにしてラップで包み、ジッパーバッグなどに入れてしっかり密閉してくださいね。
漬けたり混ぜたりアレンジいろいろ!「酒粕」を使った簡単レシピ4選
ひと晩漬けてやわらかに。鶏肉の味噌粕漬け焼き
鶏もも肉を酒粕や味噌とともに1日漬けた後、オーブンでこんがりと焼いた一品。ご飯にもお酒にも合いますよ。鶏もも肉の皮に調味料がたくさん付いていると焦げやすくなるので、焼くときは皮目の調味料を少しぬぐうようにするときれいに焼くことができます。
【主な材料】
鶏もも肉
酒粕
味噌
みりん
砂糖
●詳しいレシピはこちら
『鶏肉の味噌粕漬け焼き』
根菜のうま味たっぷり!豚の具だくさん粕汁
根菜と豚肉を使った具だくさんの粕汁は、酒粕のほのかな香りと豚肉と根菜のうま味がしみ出て、ほっこりと優しい味わいです。まだまだ寒さが厳しいこの時期に、身体の芯から温まりますよ。いつもの豚汁とは違った美味しさを味わってみてください。
【主な材料】
酒粕
豚肉
大根
にんじん
長ねぎ
●詳しいレシピはこちら
『豚の粕汁』
酒粕のうま味で塩分控えめ。鮭の酒粕ホイル焼き
生鮭と酒粕をアルミホイルに包んでトースターで焼くだけでできあがり。酒粕は鮭がメインの石狩鍋にも使われることが多いですが、今回は手軽にホイル焼きに。長ねぎとえのきを一緒に焼くことで、野菜の水分と甘みが出ます。酒粕を調味料のように使うことで、塩分の使用量を少なめにしました。
【主な材料】
生鮭
酒粕
えのき
長ねぎ
●詳しいレシピはこちら
『鮭の酒粕ホイル焼き』
ミルキーな洋風アレンジも◎!酒粕のグラタン風
酒粕を電子レンジで加熱してやわらかくし、豆乳と混ぜればホワイトソース風に。トースターで焼くことでチーズのような風味が出ます。ホワイトソースを使わずに作れて手軽な上、どんな食材とも相性が良いのでアレンジがしやすくておすすめです。
【主な材料】
酒粕
豆乳
ブロッコリー
ウインナー
チーズ
●詳しいレシピはこちら
『酒粕のグラタン風』
酒粕の栄養や保存方法、簡単レシピをご紹介しました。酒粕は和風の味付けはもちろん、豆乳や牛乳などと混ぜて洋風のグラタン風に仕上げることも可能です。扱いが難しいイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、保存可能期間は意外と長く、保存方法も手間がかかりません。スーパーで手軽に購入できるので、ぜひ毎日の食事作りに取り入れてみてくださいね。
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