手作りぜんざいで小豆の味を楽しむ
小豆を煮ただけのシンプルなぜんざい。シンプルゆえに豆の味がダイレクトに感じられごまかしのきかない甘味です。
市販のあんこから作るのも手軽で良いですが、小豆から炊くとやっぱり違う! 香りも食感も、小豆の底力を感じます。豆から炊いて作ると、砂糖を変えたり甘さを自分好みに調節できるのもうれしいところ。
今回は甘味処のような本当に美味しいぜんざいに仕上がるよう、小豆の炊き方を詳しくご紹介していきます。
基本のぜんざいの作り方(小豆の煮方)
ぜんざいは汁気のあり・なし、または小豆が粒あんかこしあんかでも地域によって認識や呼び名まで違うちょっとおもしろい甘味です。
そんなぜんざいですが一説では発祥は出雲とされていて、さらっとした煮汁と小豆の食感を残して仕上げるのが特徴。さっぱりと食べやすく、口に入れたときのまめまめしい食感と濃厚な風味は豆好きにはたまらない美味しさです。
【材料(作りやすい分量)】
小豆 250g
上白糖 250g
塩 ひとつまみ
餅 お好みの量
【作り方】
【下準備】
豆は傷んでいるものがないかざっと見て、あればはじいておきます。
1.小豆はゴシゴシ洗わず、ほこりを落とす程度にさっと洗います。
2.渋切りをします。
小豆の水気を切ったら、厚手の鍋に小豆と小豆の分量の4倍の水(今回は1L)を入れて強火にかけ、沸騰させます。
3.沸騰したら中火にして、3分ほど煮てから茹で汁を捨てて渋切りします。
4.ざるの上から水をかけてさっと水を通します。鍋も一度きれいに洗います。
5.鍋に4の小豆と水1Lを入れて強火にかけます。
6.沸騰したら豆が軽く踊る程度の火加減に落として、静かにコトコト1時間ほど煮ます。
豆が顔を出さないように、煮汁が少なくなってきたらその都度水を足しながら煮ます。
アクが出たらその都度丁寧に除きます。豆は混ぜたりせず触らないようにしましょう。
7.1時間ほど煮て豆の香りがしてきたら、小豆をつぶしてみてかたさを確認します。
※まだかたい場合はあと30分ほど煮ます。
軽く押してつぶれるくらいになったら、さらに皮までやわらかく仕上げるために蓋をして15~20分ほど放置します。
8.7の鍋の煮汁が多すぎる場合は、上澄みをおたまですくって除きます。(かたさ調節のために捨てずに一応取っておくと安心です)
煮汁をどのくらい除くかはお好みになります。さらさらしたぜんざいよりとろみのあるものがお好きな場合は、多めに除いて良いです。
※お餅にからむようなどろっとしたぜんざいが好みの場合は、この段階で木べらやお玉の背で小豆をつぶすように混ぜると良いです。
9.鍋を中火にかけたら、豆がかたくならないように上白糖を3回に分けて加えます。(甘さを抑えたい方は砂糖の量を減らしてください)
分量の上白糖1/3を加えて、木べらで優しく混ぜます。砂糖が溶けて全体にしっかりなじんだら1/3を、混ぜてなじんだら1/3を加えます。
※今回はさらっとしたぜんざいを目指して作っているので、混ぜる際は小豆がつぶれて呉(小豆の中身)が出ないように優しく混ぜます。
10.仕上げに塩ひとつまみを入れて味を締めます。
全体にしっかり味がなじむようにコトコト5分ほど煮ます。
11.お餅は好みで香ばしくグリルで焼き、お椀に盛り付け10のぜんざいをかけます。
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基本のぜんざい(小豆の煮方)
いかがでしたでしょうか? 少々時間はかかるものの、ポイントをおさえれば小豆の美味しさを十分に引き出した絶品ぜんざいに仕上がります。
1月11日の鏡開きでぜんざいを作る方も多いのではないでしょうか? 一年の無病息災を願って、美味しいぜんざいを味わってくださいね。
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