歯ざわりの良い空芯菜(くうしんさい)に熱い油をまとわせ、ツルツル、シャキシャキに色良く炒め上げた一品。にんにくと炒めたりさまざまな食べ方ができる空芯菜ですが、このシンプルなおいしさにも衝撃を受けます。沖縄では暑い夏場の貴重な青菜です。
◆味付けは塩をメインに、醤油で香りづけするという感じでどうぞ。 ◆今回は本州で買える一般的な空芯菜を使用しています。沖縄のものはもっと大きいので、茎の部分の処理(包丁の腹で押しつぶす または 縦割り)をしっかりしてくださいね。
空芯菜は洗って茎と葉に分け、それぞれ食べやすい長さに切る。 (茎の部分は、太い場合は包丁の腹で押しつぶすようにするか、 縦に半割りにすると口当りが良くなります。)
フライパンに油を熱し、強火で茎の部分を先に炒める。
茎にツヤが出て、鮮やかな緑色になり、少ししなっとしてきたら 葉の部分も入れて炒め合わせる。
葉のかさが減ったらすぐに火を止め、塩、しょうゆで味付けする。 皿に盛り付け、かつおぶしをのせる。
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庭乃桃
料理・食文化研究家 / 女子栄養大学 食生活指導士。 大学院でヨーロッパの歴史・文化を専攻し、現地へ留学。結婚をはさんで数年を過ごすなか、生活のベースとしての「食」の大切さを改めて感じて食の道へ。その土地ごとの暮らし・風土からうまれる料理や食のありかたを学ぶ。 現在は、料理家として企業向けレシピの開発やスタイリング・撮影を手がけるほか、食に関する書籍・コラムの執筆や翻訳、講演など多方面で活動中。 2020年、欧州連合(EU)の食品・飲料プロモーション「パーフェクトマッチ・キャンペーン」で、EU食材×日本食材のマッチングによる季節のオリジナルレシピを開発・監修。広尾のヨーロッパハウス(駐日欧州連合代表部)、国内最大の”食”の見本市・ファベックス関西ほか会場で、同キャンペーンの基調講演をおこなった。