ウィーンの伝統菓子「ザッハトルテ」をご存知ですか?
丸いケーキにチョコレートがコーティングされた一見シンプルなケーキ、「ザッハトルテ」。
中をカットするとチョコレートの生地にアプリコットジャムが挟まれています。甘いチョコレートコーティングと甘酸っぱいジャムが絶妙に合うチョコレートのお菓子です。
「ザッハトルテ」はホテルが発祥
トルテはドイツ語で「ケーキ」を意味します。「ザッハ」はオーストリアのウィーンにある「ホテル・ザッハー」が由来です。つまり、「ザッハトルテ」はドイツの伝統的なホテルで作られたケーキということです。
長年ホテルだけでしか頂けない門外不出のお菓子でした。しかし、ザッハホテルの息子とチョコレートで有名なお菓子のお店「デメル」の娘との婚姻継承により、デメルでも作られるようになり、世界中で愛されるお菓子になったそうです
ザッハトルテと呼ぶにはいろんな条件があるそうですが一般的には
・バターをベースにしたチョコレートケーキ生地
・アプリコットジャムが挟んである
・チョコレートグラサージュ(ケーキにかけるチョコレート)がかかっている
これらが揃っているものを「ザッハトルテ」と呼ぶそうです。
あまーいザッハトルテにお砂糖を入れずに泡立てた生クリームをたっぷり添えてコーヒーとともに頂くのがウィーンの人々のお楽しみだそうですよ!
「ザッハトルテ」を作ってみよう
実際の「ザッハトルテ」は、チョコレートを溶かしてケーキの上からかける「テンパリング」が必要ですが、今回はもっと手軽に! テンパリングいらずで、初心者でも簡単にできるザッハトルテの作り方をご紹介します。
【材料(15㎝丸型1台分)】
(ザッハ生地)
チョコレート…100g
卵…3個
砂糖…100g
無塩バター…60g
薄力粉…70g
Aアプリコットジャム…大さじ3
A水…大さじ2
(コーティング)
コーティング用チョコレート…200g
※テンパリングのいらないチョコレートです。製菓用品店などで手に入ります。
【下準備】
・無塩バターは1㎝角に切って柔らかくする。
・薄力粉はふるう。
・卵は常温に戻し、卵黄と卵白に分ける。
・無塩バターは1㎝角に切り、柔らかくしておく。
・チョコレートは50度位の湯煎で溶かしておく。
・オーブンを200℃に予熱する。
・型に紙を敷く 。
【作り方】
1、柔らかくしたバターに砂糖を半量入れてホイッパーなどでよく混ぜる。
2、溶かしたチョコレートを入れて混ぜ合わせる 。卵黄を1個ずつ入れてその都度よく混ぜ合わせる。
3、油気のないボウルに卵白を入れてほぐしたら、残りの砂糖を3回に分けて入れてその都度ハンドミキサーなどでよく混ぜる。ツノが立つ位のメレンゲを作る。
4、2の生地にメレンゲを3回に分けて入れてホイッパーで混ぜる。メレンゲをつぶさないように混ぜ、メレンゲが見えなくなったら次のメレンゲを入れる。
5、ふるった薄力粉を3回に分けて入れ、ゴムベラでさっくりと混ぜる。薄力粉を全て入れてから、20回位混ぜる。
6、5を型に流し入れる。表面はゴムベラでならすこと。この時の丸型は底が抜けるタイプがオススメ!
8、オーブンで40分焼成する。オーブンによって温度や焼成時間は調整する。
9、粗熱取れたら型から外しケーキクーラーに乗せて冷ます 。紙をはがしたら、上の部分を平らにカットし、半分にスライスする。
10、アプリコットジャムと水を小鍋に入れ、火をかけて溶かす。果肉があるジャムの場合はペースト状にする。
11、半分にスライスした生地に10を塗って挟む。
12、コーティング用チョコレートを50℃の湯煎で溶かす。
13、ケーキクーラーの下にバットを置き、ザッハ生地をのせて12を上からまわしかける。側面まで均等にかかるようにかけていくチョコレートが柔らかいうちにパレットナイフでならす。
コーティングチョコレートは、すぐに固まってくるので、あとがつかないように何度もパレットナイフでならす。一度にチョコレートを流したらなるべく素早く作業するのがポイント。
くわしいレシピはこちら
●『ザッハトルテ』
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