おうちでも美味しいシフォンケーキを作りたい!
ふわっふわで口当たりなめらかなシフォンケーキ。手作りしてみたけれど全然膨らまない、かたくなってしまう、型を逆さにしたら生地が落ちちゃった…など、意外と失敗してしまうという声が聞かれます。
今回はふわっふわのシフォンケーキを作るためのコツやポイントを交えて詳しく作り方をご紹介します。
ふわふわに仕上がる!基本のシフォンケーキの作り方
【材料(17cmシフォン型)】
卵黄 3個
Aグラニュー糖 25g
オイル 30g
水 45ml
バニラオイル 数滴
薄力粉 70g
卵白 4個
Bグラニュー糖 45g
●材料のポイント
卵は大きめのL玉を使用します。グラニュー糖は卵黄に混ぜる分と卵白に混ぜる分でわけて使います。
水は常温で、お好みで牛乳に変更してもOK。オイルはサラダオイルで構いませんが、今回は製菓用のひまわり油を使用しています。オリーブオイルなど個性の強いものは味がついてしまうので注意しましょう。ベーキングパウダーを使わなくても、メレンゲの力で十分膨らんでくれます!
●道具の注意点
17cmのシフォン型を使用します。高さがあるものでもないものでもOK。アルミの型だと生地が側面に張り付いてくれるので失敗が少ないです。
ハンドミキサーの羽根、メレンゲ用のボウルは油分をつけないようにすることがポイント! 油分がついていると、メレンゲがうまく立たない原因になります。
【作り方】
【下準備】
・オーブンを180度に予熱しておきます。
・卵白はボウルに入れて冷凍庫へ入れておきます。卵白は冷やしておくと、しっかりしたメレンゲが立ちやすいと言われています。
1.別のボウルに卵黄を入れてほぐし、Aのグラニュー糖を入れて白っぽくなるまでホイッパーでよく混ぜます。次に、オイルを少しずつ入れて、しっかりと混ぜます。
【ポイント】
オイルを入れる時は少しずつ入れてしっかりと油化させ、マヨネーズ状にします。そうすることでほかの材料と混ぜ合わせやすくなります。
2.1に水とバニラオイルを入れて混ぜ、薄力粉をふるい入れてゆっくりと混ぜます。
【ポイント】
薄力粉を入れ、混ぜる時はゆっくり円を描くように。混ぜすぎると粘り気が出て仕上がりがもっちりとしてしまい、ふわふわ感が弱くなってしまいます。
3.冷凍庫に入れた卵白を出し、ハンドミキサーの低速でほぐします。ほぐれたら、高速にしてBを3回に分けて入れます。しっかりとしたメレンゲになったら、再度低速にしてゆっくりと泡を細かくさせます。
【ポイント】
しっかりとしたメレンゲを作るためにグラニュー糖を一度に入れず、数回に分けて入れ、そのつどメレンゲを立てます。次のグラニュー糖を入れたら一度メレンゲが緩みますが、そのまま立てるとまたしっかりとしたメレンゲになります。
角が立ち、ボウルを逆さにしてもメレンゲが落ちないほどのかたさが目安です。しっかりと立てすぎるとボウルの縁のメレンゲがぼそぼそになるので気をつけましょう!
4.2に3のメレンゲを3回に分けて入れ、ホイッパーで混ぜます。メレンゲが見えなくなったら次のメレンゲを入れます。すべて入れたらゴムベラに持ち替え、さらに20回ほど混ぜます。
【ポイント】
メレンゲの泡をつぶさないように丁寧に混ぜ合わせますが、しっかりと混ぜないと気泡が粗く、空洞や底上げの原因になってしまいます。
5.型に流し込み、菜箸などでぐるっと生地をなじませ、180度のオーブンで約25分~30分焼きます。焼きあがったらすぐに逆さにします。しっかり冷めたら、型から外しましょう。
【ポイント】
流し込む時は型に近づけて、余分な空気を入れないようにします。菜箸でまわす時も静かにゆっくりと底に空気が入らないように注意します。オーブンの火力や火の通り具合によって焼く温度や時間は異なるので注意しましょう。
焼き上がりはワインの瓶などをさして逆さにすることで、蒸気がこもりません。
キレイに型から外す方法
内側と外側をぐるっと一周、手で下まで押して剥がします。スポンジのように戻ってくるので多少力を入れても大丈夫!
外側の型から外します。
そのまま底になっている部分も手でグッと底から剥がすようにして外します。意外とすんなりと外れますよ。
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基本のシフォンケーキ
よくある失敗の原因はコレ!
●底上げ(底に空洞ができる)
温度が低い、焼成時間が短い、生地を流す時に空気が入ったなど
●腰折れ(側面が折れてフニャっとしている)
温度が低い、焼成時間が短い、卵白の水分量が多いなど
●逆さにした時に生地が落ちる
温度が低い、焼成時間が短い、型がテフロン加工されているなど
●空洞ができる
生地の混ぜ方が足りない、メレンゲがぼそぼそしているなど
もし失敗してしまったらこれらが原因かもしれません。何度か試して作るうちにコツがつかめますよ。逆に何度も成功してるのに急に失敗してしまうこともあります。卵の水分量、その日の温度や湿度で微妙に左右されることもあるようです。
コツをつかんで、ふわふわのシフォンケーキに挑戦!
一筋縄ではいかない、シフォンケーキ作り。シフォンケーキ作りにハマってしまうのはそんな理由があるからかもしれません。
できあがりの理想はきめが細かくふわっと食感。大きい気泡が入らず高さもしっかりとでていたら大成功!
お好みでフルーツやホイップを添えてお召し上がりくださいね。
ちょっと慣れてきたら、水の替わりに牛乳やジュースを入れたり、抹茶やココアを入れてアレンジしてみるのもいいですね。
じっくり丁寧に作って、ケーキ屋さんで売られているような、ふわっふわのシフォンケーキを目指してみてくださいね。
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