シート肉の肉だねは、作る料理にあわせて形も調理法も自由自在です。 豚の薄切り肉といえば、「豚のしょうが焼き」が定番ですよね。 薄くてやわらい食感に仕上げるには、成形の仕方に少しコツがあります。薄切り肉の成形に慣れると、豚肉料理のバリエーションが広がります。 ぜひ、お試しください。
【美味しく作るポイント】 ① 薄切り肉の成形は、薄すぎると加熱後にちぎれやすく、厚すぎても料理の美味しさ に影響します。四つ折りにしたA4用紙の長辺(15cm)より1〜2cm長め、幅8cm 程度を目安に、食べやすい大きさ、厚みに微調整します。豚ロース肉の形をイメージ して成形するとよいでしょう。 ② タレが肉にしみこむと煮物のようになってしまいます。工程4で強力粉をふって焼く とタレが表面だけに絡み、しみこみを防げます。 ③ シート肉の肉だねは蒸す際に火が通っています。やわらかさを保つため、工程5では 加熱しすぎに注意します。 ④ 工程3で加熱したシート肉は冷凍保存できます。ラップでぴったり包みチャック付き 保存袋に入れ、空気を抜いてから保存します。
A 豚ひき肉70g、卵50g、じゃがいも30g、玉ねぎ10g、マヨネーズ8g、日本酒小さじ1、塩ひとつまみ、麩7gで【豚シート肉の肉だね】を作る。 作り方はこちらをご参照→https://oceans-nadia.com/user/390559/recipe/478318 *冷凍保存してある場合は解凍する。
【豚シート肉の肉だね】を薄切り肉の形に成形する。 肉だね40gをラップの上に置き、長さ16cm x 幅8cmにヘラで伸ばし、ラップで包む。残りの肉だねで同じ作業を3回繰り返す。 *四つ折りしたA4用紙の長辺よりやや長めに成形する。
蒸しあがった後にラップを剥がしやすくするために、ラップの両端を折り返す。
蒸気が上がっている蒸し器に少しずらして並べ、約6分蒸して取り出す。約10分ほど冷ます。
3の両面に強力粉を茶こしでふって薄くまぶす。
フライパンにごま油を熱し、4の両面をさっとソテーし取り出す。
B 醤油大さじ1、みりん大さじ1、日本酒大さじ2、はちみつ小さじ1、すりおろし生姜(チューブ生姜で可)小さじ2〜3を混ぜ【しょうが焼きのタレ】を作る。フライパンに入れ、弱火にかける。とろみが出てきたら、5を戻しさっと絡める。
皿に盛り、レタスを添える。
483783
クリコ
料理研究家・介護食アドバイザー
病気で食べることが困難になった夫のために、介護食を作ることになりました。はじめての介護食作りは戸惑うことばかりでしたが、気づくとその面白さに夢中になっていました。 私が作る介護食の特徴は、素材を手作りすることです!! 「食べづらい、おいしくない、見た目に食欲がわかない」などの悩みを解消するために、肉・魚・野菜料理のベースになる素材を手作りします。 手作り素材で作る料理は、見ても食べても美味しく、箸やスプーンで簡単に切れる柔らかさです。 ◆「加熱しても硬くならない肉素材」 ハンバーグのような肉だねを滑らかなペースト状にしたものが肉素材です。 加熱しても硬くならず、見た目は普通の肉料理。とんかつ、豚の生姜焼き、つ くねなど、調理法も形も自由自在です。 ◆「加熱しても硬くならない魚素材」 鮭、タラ、エビ、ホタテなどで作る滑らかなすり身が魚素材です。肉素材同様 に和洋中の魚料理を作ることができます。 ◆「野菜ピュレ」 茹でた野菜をすりつぶしたピュレに他の食材を組み合わせて作る野菜料理 は主食から汁物まで彩豊かで栄養満点。工夫次第でレパートリーは無限大 です。 ◆「時短調理」 手作り素材は小分け冷凍保存することで調理時間を大幅に短縮します。 イタリア料理と和食の教室で教えた経験を生かし、手作り素材を使った料理レシピは180点。 「このレシピに出会えてよかった」「全部食べてくれた」「とにかくおいし い」「介護食なのに家族で楽しめる」などたくさんの満足のお声をいただい ています。 ご家族の皆様でご一緒にお楽しみいただければ大変嬉しいです。