うま味が染み込んだ大根がたまらない!豚バラ大根
豚バラ肉と大根で作る定番の和食「豚バラ大根」。だし汁、醤油、砂糖、みりん、酒などで味付けして作ります。簡単にめんつゆを使用して作ることもありますよ。
おだしがよく染み込んだ大根とうま味のある豚肉は相性抜群。大根が美味しくなる秋冬にぴったりな煮物です。
豚バラ肉は赤身と脂肪が層になっている部分で「三枚肉」とも呼ばれます。豚バラ大根は、かたまりの豚バラ肉を使って作る場合もありますし、薄切りの豚バラ肉を使って手軽に作ることもできます。
豚バラ大根のメイン食材「大根」は、部位によって味が少し違うことをご存知でしょうか? 大根は葉に近い上側の方が甘く、下にいくほど辛味が強くなります。また、上側の方はややかための食感です。
煮物に向いているのは、やわらかくみずみずしい中央部分。豚バラ大根を作る際は、ぜひ大根の中央部分を使ってみてくださいね。
基本の豚バラ大根の作り方
薄切りの豚バラ肉を使用して作る豚バラ大根です。煮物を美味しく作るポイントは、醤油を加えるタイミングと、「鍋止め」をして食材によく味を含ませることです。
【材料(2人分)】
豚バラ薄切り肉 150g
大根 400g (約10cm)
しょうが 1片
Aだし汁 250ml
A酒 大さじ1と1/2
A砂糖 小さじ2
Aみりん 小さじ2
醤油 大さじ1と1/2
青ねぎ 1本
サラダ油 小さじ1
【作り方】
1.豚バラ薄切り肉は6〜7cm長さに切る。大根は2cm幅の半月切りにして、しょうがはせん切りにする。青ねぎは小口切りにする。
【ポイント】
大根は皮の下に繊維が密集していて筋っぽいので、口あたりをよくするために厚めに皮をむきます。3〜5mmを目安に皮をむきましょう。
2.鍋にサラダ油を中火で熱し、しょうがを炒める。香りが出てきたら豚肉を加えて色が変わるまで炒め、大根も加えてさらに炒め合わせる。
【ポイント】
・大根の表面が少し透き通った感じになるまで炒めます。
・豚肉と大根を炒めてから煮ることで、味が染み込みやすくなります。
・深さのあるフライパンでもお作りいただけます。
3.【A】を加えて沸騰したらアクを取り除く。落とし蓋をして中弱火で7〜8分煮る。
【ポイント】
・だし汁はかつおと昆布の合わせだしを使用しています。
・落とし蓋をすることで煮汁が対流しやすくなり、味が均一に染み込みます。グツグツと煮立っているくらいの火加減を保ちながら煮ましょう。
・落とし蓋は、クッキングシートを使用するほか、木製やステンレス製の落とし蓋、アルミホイルでも代用できます。
4.醤油を加えて再び落とし蓋をして、中弱火で12〜13分煮る。
【ポイント】
・砂糖は分子が大きいため食材に染み込むのに時間がかかります。先に塩分を加えると砂糖が食材に入りにくくなるので、砂糖を入れて少し煮てから醤油を加えることがポイントです。
・グツグツと煮立っているくらいの火加減を保ちながら煮ましょう。
5.大根に竹串がスッと通るくらいに煮えたら火を止め、しばらくおいて味をなじませる。中火で温め、器に盛って青ねぎをのせる。
【ポイント】
煮物は冷めるときに味が染み込みます。できあがってから一度冷まし、再度温めると大根に味がよく染み込んで美味しくなりますよ。できあがった煮物を鍋から出さず、そのまま冷まして味を含ませることを「鍋止め」と言います。
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豚バラ大根
いかがでしたか? 豚バラ大根を美味しく作るポイントを紹介しました。大根は秋から冬にかけて甘みが増して美味しくなるので、寒い季節にはぜひ活用したい野菜です。醤油を後から加えることや鍋止めをすることで、美味しい豚バラ大根を作ることができますよ。今夜のおかずにぜひ作ってみてはいかがでしょうか?
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