「ゆり根」ってどんな野菜か知っていますか?
ゆり根とは食用のゆりの球根で、鱗(うろこ)状に重なった「鱗片(りんぺん)」という厚い葉が特徴。にんにく・玉ねぎ・らっきょうなどの仲間で、旬は11月から2月です。
加熱するとほんのり甘く、ホクホクの食感がたまりません。定番のお料理としては、ゆり根きんとんやゆり根饅頭、天ぷらなどのほか、和菓子の材料としても使われています。
ゆり根の選び方や保存方法、下ごしらえは?
【選び方】
全体に張りがあり、色が白くて傷や黒ずみが少ないものを選びましょう。さらに、重みがあり、実がしまっているものがおすすめです。また、ゆりは食用に適さない種類が多いので、必ず食用として流通しているものを使用してください。
【保存方法】
乾燥に弱いゆり根は、湿ったおがくずに入れて売られていることが多いです。おがくずがある場合は、おがくずごと袋やラップで密閉し冷蔵庫に入れてください。保存可能期間は1ヶ月程度です。
おがくずがない場合は、乾いた新聞紙に包み、袋やラップで密閉してください。ただし、ゆり根は乾燥には弱いのですが、実がぬれると傷みやすいので、洗った場合はラップで包んで冷蔵庫に入れ、3~4日以内に使いきりましょう。
冷凍保存する場合は、固めに塩ゆでしてから冷ましたものを小分けにしてラップで包んで冷凍すれば1ヶ月程度保存可能です。
※保存環境により劣化が早まることがあるため、保存期間は目安として参考にしてください。
【下ごしらえ】
1.鱗片を外側から1枚ずつはがす。
2.茶色くなった部分などを包丁やピーラーで削り取る。
3.根が出てきたら包丁で切り取り、残りの鱗片も1枚ずつはがす。
4.流水で洗う。
和風はもちろん、イタリアンも!「ゆり根」を美味しくいただくレシピ4選
鶏と野菜のうま味たっぷり!ゆり根入り薬膳風スープ
ゆり根はスープにするととろとろの食感を楽しめます。味付けは塩だけでシンプルに! でも鶏手羽元と野菜のうま味でびっくりするほどコクがあります。しょうがも入っているので身体の芯から温まるスープです。
【主な材料】
鶏手羽元
ゆり根
だいこん
長ねぎ
しょうが
●詳しいレシピはこちら
『【鍋ひとつで簡単】鶏手羽元と野菜のスープ』
ホクホク食感とやさしい甘さがたまらない!ゆり根の炊き込みごはん
ゆり根の炊き込みご飯は定番の人気レシピですが、今回はバターでまろやかに風味づけ! 塩こんぶを加えることで塩気とうま味が増し、箸がすすみます。
【主な材料】
米
ゆり根
バター
塩昆布
塩
●詳しいレシピはこちら
『ほくほく♪ゆりねの炊き込みご飯』
ゆり根でホクホク食感をプラス!ちくわと紅ショウガのたこ焼き風かき揚げ
紅ショウガと青のりを加えた、たこ焼き風の味付けのかき揚げです。揚げたゆり根の「周りはさっくり中はホクっ!」の食感もたまりません。ビールに合うのでおつまみとしていかがでしょう。
【主な材料】
ちくわ
ゆり根
紅ショウガ
青のり
小麦粉・片栗粉
●詳しいレシピはこちら
『ちくわと紅ショウガのたこ焼き風かき揚げ』
つぶしたゆり根のホクホク感が◎!ポークロールイタリアントマトソース
電子レンジで加熱したゆり根をフォークでつぶし、豚薄切り肉で巻きました。ゆり根のホクホク感を活かしたレシピです。色鮮やかなトマトソースをかけることで、ごちそう感のある一品に。ワインにもよく合います。
【主な材料】
豚薄切り肉
ゆり根
にんにく
トマト缶
粉チーズ
●詳しいレシピはこちら
『ポークロールイタリアントマトソース』
一般的な野菜と比べて、ゆり根は割高だと感じる方もいらっしゃると思います。しかし、ゆり根は栽培から収穫まで、なんと約6年もの歳月がかかるそうです。私もゆり根は高価だと思っていましたが、このことを知った時に価格に納得しましたし、何より大切に味わいたくなりました。ぜひ、今が旬のゆり根をいろいろなレシピで楽しんでみてくださいね。
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