薬膳料理といわれる参鶏湯は、いくつかのポイントを押さえるだけで家庭でも簡単に美味しく作れます。 身体がポカポカ温まる食材をたっぷり使用しているため、寒い季節にぴったりです。 「参鶏湯」の名前の由来にもなっている、参=高麗人参は欠かせない食材です。(韓国食材店などでは購入が可能です) 干しナツメ、ニンニク、生姜、ネギなどの材料を入れてじっくり煮出すことで、味わい深いスープに仕上がります。
▶️本来は高麗人参ですが、フランスではなかなか手に入らないので、今回はパースニップを使いました。煮崩れしにくい為、ポトフやシチューなどの煮込み料理に適しています。人参や乾燥高麗人参でも可。 ▶️高麗人参、ナツメは、韓国食材店などで購入可能です。 ▶️丸鶏は、たこ糸でなく竹串等で閉じてもOKです。 ▶️スペインの塩 / Sal de Añanaを使用しましたが、お好みのものでOKです。
もち米、雑穀米は1時間ほど水に浸けてからザルにあげておく。
生姜は、皮付きのまま厚さ5mmに切る。
パースニップは、皮を剥き、食べやすい大きさにカットする。
玉ねぎは、厚めの輪切りにする。
ネギは、青い部分は適当な大きさに切り、白い部分は斜め薄切りにし、水に晒しておく。
ニンニクは皮を剥く。
丸鶏を下処理する。 少し羽がついているのでバーナーで焦がして落とし、首の余分な脂をキッチンペーパーで丁寧に取り除く。
手羽の第一関節より先を切り落とす。 *出汁として後ほど使用するので捨てずにとっておくこと
下処理ができたら、尾のほうの穴から、もち米、雑穀米、ニンニク、生姜、パースニップも詰める。 *材料にある分量のすべてを腹の中に詰めないので注意してください(半量くらい残しておく)
たこ糸を使って丸鶏を縛ります。 糸を頭の方から足にかけ、ぼんじりに引っ掛けて十字にクロスさせ縛り、片結びする。 *中の具が出ないようにしっかりを閉じます
丸鶏が入る大きさの鍋に玉ねぎ、ネギ(青い部分)、昆布(10cm)、手羽先、ナツメ(乾燥)、黒胡椒(粒)、パースニップ、生姜、塩を加え、水を丸鶏がひたひたになるくらいまで注ぎ入れる。
丸鶏がやわらかくなったら火を止めて取り出し、切り分ける。 *丸鶏は温かいうちは切りづらいので、一度冷ましてから切ってもOKです。その際は、煮汁につけたまま冷ますと味もよく染み込みます
器に盛り付ける。 好みでネギ、糸唐辛子、塩、胡椒などを添える。 *柔らかく煮た鶏はもち米やスープと一緒に食べると、味わい深いです
471808
cuisine & trip
フランス三ツ星店現役のプロの料理人です。 家族や知人に振る舞うちょっと手の込んだ料理や、簡単でパパッとできるファスト料理まで幅広く公開してます。 ジャンルに囚われずに、フランスの食材と戯れたいと思います。