もっと知りたい!うま味調味料「味の素®」の工場見学に行ってみた!
煮込み時間を短縮できたり、時短レシピでも味をパッと決められたり、忙しい主婦の味方ともいえるうま味調味料「味の素®」。私自身、使い始めてみて、下ごしらえや調理中、仕上げにも使えて、和洋中問わず活用できることにとても驚いています。
そんな味の素®を使い始めたことで、知りたいことがたくさん出てきました。でも一番は「どうやって作っているんだろう」ということ。原材料のことや製造工程など、資料やWEBサイトで読んでも、なかなか全部は理解できず…。そんなモヤモヤを解決するために味の素社の川崎工場へ見学に行ってきました!
川崎工場では、一般の方の工場見学を予約制で受け付けています。私が参加したのは「味の素®」見学コース。360度シアターの映像で味の素®の歴史を振り返ったあとは、リアルなジオラマで製造工程を見学しました。
①発酵タンクにさとうきびの糖蜜を入れる※
②発酵菌を加える
③糖を発酵させてグルタミン酸を作る
④ナトリウムを加えてグルタミン酸ナトリウムの結晶にする
⑤うま味調味料が完成、充填・包装する
という一連の流れを実際に見ることができました。
※工場は世界各地にあり、原料はさとうきびの糖蜜の他にも、とうもろこしやキャッサバ芋(タピオカの原料!)など、世界各地でとれる農作物を原料にしているそうです。
また、発酵で残った発酵液は肥料として使い、新たな作物やさとうきびを作るという「バイオサイクル」を世界各地で40年以上続けているという話もとても興味深かったです。
最後は「Myアジパンダ®瓶封入体験」へ。アジパンダ®のミニボトルに味の素®を詰めて、小さなかわいいお土産ができました♪
映像やジオラマなども活用し、味の素®の歴史や製造工程をしっかり理解することができた工場見学。知りたかったこともすっと解決して、味の素®がますます安心して使える調味料だということが再確認できました!
もっとうま味を活用しよう!
クリスマスのお肉料理をワンランクアップ!
工場見学のあとは、料理研究家イガゴーさんのキッチンスタジオへ。イガゴーさんは言わずと知られた味の素®の達人! 男性と女性では視点が違うので、どんな料理を紹介してもらえるのか、ワクワクしながら訪問してきましたよ!
テーマはクリスマスのごちそうお肉料理。うま味調味料と肉のうま味の相乗効果によるおいしさを日々追求されているイガゴーさんから、技あり! の時短肉レシピを2品教えていただきました。
1品目は、『なんちゃって熟成肉のローストビーフ』。普通、熟成肉は数十日寝かせないといけませんよね。それが、味の素®を牛肉に振って“うま味締め”することで、あっという間にあの本格的な味わいに近づけることができるんです。もう一品は、『ジューシーに焼き上がる熟成ローストチキン』。味の素®やハーブ入りのブライン液(※)に鶏もも肉をしばらく浸すことで(うま味漬け!)、余計な脂を落としながらうま味を肉に浸透させます。このブライン液のおかげで、普通の若鶏もも肉を使いながら、まるで地鶏のような味わい深いローストチキンに仕上がります!
※ブライン液は肉を漬け込む時に使われる調理液です。
味の素®を下ごしらえに活用することで、牛肉に熟成させたようなうま味をプラスしたり、ふだんの若鶏がまるで地鶏のようなおいしさになったり。手間暇かけずにお肉料理をワンランクアップさせることができる素敵なアイデアに感激しました~♪
うま味たっぷりの、味わい深いお肉に合わせるソースは!?
さ・ら・に、お肉料理2品に合わせるソースも教えていただきましたよ!
イガゴーさんが作るのは、男性ウケしそうな2種類のソースです。1つは、おろし玉ねぎやケチャップ、マスタードをベースにパプリカ、クミンなどのスパイスがたっぷりの自家製BBQソース。もう1つは、醤油にバターとマヨネーズ、おろしにんにくを加えたパンチの効いたソース。
実は私もイガゴーさんと一緒にソースを作ってみました。うま味たっぷりのお肉と一緒に野菜もとれる、さっぱり味のラビゴットソースです。玉ねぎ、きゅうり、パプリカをみじん切りにしてオリーブ油と酢を2:1の割合で加え、塩とこしょう、そして味の素®で味を調えます。野菜独特の苦味がやわらかくなり、酸味もまるくなって、まるでサラダのようにいただけるソースになります。もちろんお肉との相性も抜群ですよ。見た目が鮮やかなのでパーティーメニューにもおすすめです。火を使わずに混ぜるだけの時短ソースなので、平日の忙しい時でも作りやすい一品です。
イガゴーさんと私が即興で作ったこの3種のソースで『なんちゃって熟成肉のローストビーフ』も『ジューシーに焼き上がる熟成ローストチキン』もとてもおいしくいただきました。どちらのお肉料理も3種のソースがよく合うんです! その理由は、「うま味が味のベースを作ってくれたから」。お肉のうま味が際立つことでそれが土台となり、いろいろな味付けもマッチするんだと思います。メインディッシュで大きなお肉料理を作ったら、あとはソースのバリエーションで楽しむ、という食べ方ができれば、何品も料理を作らなくても済みそうですよね。まさに時短パーティー術!
しかも味の素®を使うことで、味が決まりやすいので、味付けに迷わず自信をもって作れます。これは時短にもつながる重要なポイントだと実感しました。
時短で簡単!うま味活用クリスマスレシピ4品
イガゴーさんのレクチャーをヒントに、私もみなさんにおすすめのクリスマスレシピを考えてみました! 時短なのに、華やかさもボリューム感もある4品をご紹介します。
クリスピーうま味チキン
まずは、子どもも食べやすい鶏むね肉を使った「クリスピーうま味チキン」。そぎ切りにした鶏むね肉に塩、こしょう、味の素®で下味を付け、薄く衣を付けて揚げます。下味に味の素®を加えることで、淡白なむね肉のうま味がアップ。薄くそぎ切りにするので漬け込み時間は不要で、火も通りやすく手軽に作れます!
●詳しいレシピはこちら
「クリスピーうま味チキン」
レンジで!うま味チキン&ポテト
2品目は、同じく鶏むね肉を しっとり仕上げる「レンジで!うま味チキン&ポテト」。レンジで加熱するのは手軽ですが、特に鶏むね肉はパサつきが気になる、という方も多いのではないでしょうか。
パサつきを防いでしっとり仕上げるポイントは、イガゴーさんも鶏肉料理に使っていた味の素®入りブライン液! 鶏むね肉をブライン液に30分ほど漬け込んでから、クッキングシートでキャンディ包みにしてレンジで 蒸すように加熱します。しっとりとやわらかく、鶏肉のうま味が感じられる仕上がりに、きっと驚かれると思いますよ!
●詳しいレシピはこちら
「レンジで!うま味チキン&ポテト」
うま味〆サーモンサラダ
3品目は「うま味〆サーモンサラダ」です 。イガゴーさんのうま味締めをヒントにレシピを考えてみました。締めるといっても作業はとってもシンプル。サーモンに味の素®と塩を振ってラップで包み、冷蔵庫でしばらくなじませればOK。このひと手間でサーモンの味がワンランクアップ! うま味が増すうえに色鮮やかに仕上がり、オードブルやサラダに使える万能サーモンになります。
●詳しいレシピはこちら
「うま味〆サーモンサラダ」
時短オニオングラタン風スープ
最後は「時短オニオングラタン風スープ」です。オニオングラタンスープは子どもも大好き。手間や時間がかかって大変と思われがちですが、味の素®でうま味のベースを作ることで簡単に! あめ色玉ねぎを作る時も、蒸し焼きにすることで時短になりますよ。仕上げにチーズを散らせば、風味のよいオニオングラタン風スープの完成です。
●詳しいレシピはこちら
「時短オニオングラタン風スープ」
うま味で食事をさらに楽しもう!
料理の味が決まらずあれこれ入れちゃう。料理しながら考えちゃう。そんな時間は味の素®がおいしく解決してくれます。時間をかけずにおいしい料理を日々のごはんで作れたら、どれほど楽になることでしょう。
日々のごはんもおもてなしのごはんも、忙しい主婦にとってはスピードが命! かといって手抜きで時短をして、食を疎かにしてしまっては本末転倒です。
作る楽しさは料理にも表れると思います。家族でいただくごはんも、一人で楽しむごはんも、おいしいお料理があれば食事を楽しめ、幸せな気持ちになりますよね。その満足感は健康にもつながると感じています。今回お伝えした味の素®の活用術を参考に、作ることも食べることも楽しんでみませんか。
今回お話を伺ったNadia Artist
調理師・フードコーディネーター・食生活アドバイザー 西山京子/ちょりママ
https://oceans-nadia.com/user/36
編集協力:味の素株式会社