実はとっても簡単!手作り麹調味料で毎日の料理を格上げ
発酵の力で食材をやわらかくし、うま味やコクを引き出してくれる「麹調味料」。腸内環境を整えて免疫力を上げる、豊富なアミノ酸やビタミンが含まれ美肌効果が期待できるなど、今、麹調味料のさまざまな魅力が注目を集めています。
しかも、麹調味料を使えばシンプルな味付けで料理を格上げでき、毎日の料理が時短・簡単にもなるんです!
そんないいことずくめの麹調味料、実は簡単に作れてバリエーションも豊富なことをご存じですか? 醤油麹や玉ねぎ麹、中華麹、にんにく麹、さらにはカレー麹やチョコレート麹といった変わり種も!
Nadia Artistであり、発酵食エキスパートでもあるあやか|発酵×旬野菜さん(以下、あやかさん)は、麹調味料の作り方や麹調味料を使ったレシピを発信している料理研究家のひとり。今回は、あやかさんの考案した「にんにく麹」の作り方と、そのレシピをご紹介します!
にんにく麹があれば、市販のにんにくチューブは不要に。ごま油とにんにく麹だけでパパッと美味しいナムルが作れますよ。ほかにも、炒め物やスープ、唐揚げなど汎用性が高いのも魅力です♪
初心者でも挑戦しやすいので、ぜひチェックしてみてくださいね。
レシピ考案:あやか|発酵×旬野菜さん
麹の魅力を伝える活動が多くの人の「心と身体を豊かにする」きっかけになればという想いで日々レシピを発信。旬野菜と少ない調味料だけで作れるシンプルレシピが人気です。初の著書『からだがよろこぶ、でも簡単! 麹でミニマルレシピ』(KADOKAWA)も好評発売中。
混ぜるだけ簡単!「にんにく麹」の作り方
https://oceans-nadia.com/user/471513/recipe/477262
材料(作りやすい分量)
乾燥米麹 100g
にんにく 50g
塩 30g ※自然塩がおすすめ
水 130ml
作り方
<下準備>
・保存容器は、アルコール消毒などをして清潔にします。保存容器はガラス瓶がおすすめです(にんにくを入れるため、におい移りがあります)。
・ボウルに乾燥米麹を入れて、清潔な手でほぐしておきます。
・にんにくは皮をむき、気になれば芽を取っておきます。
1. 乾燥米麹と塩を混ぜ合わせる
ボウルに乾燥米麹、塩を入れて、全体を混ぜ合わせます。塩は精製塩ではなく、天日塩や岩塩といった自然塩がおすすめです。
2. ミキサーでにんにくと水を撹拌する
ミキサーに、にんにく、水を入れて撹拌し、ペースト状にします。にんにくはすりおろしてもOK。
3. 米麹とにんにくペーストを混ぜ合わせる
保存容器に工程1の米麹、工程2のにんにくペーストを入れて、混ぜ合わせます。
4. にんにく麹を発酵させる
工程3のにんにく麹を発酵させます。
ヨーグルトメーカーの場合は、60℃で8時間に設定(2~3時間に1回かき混ぜます)。
常温発酵の場合は、夏場だと4日~1週間程度、冬場だと10日~2週間程度(1日1回かき混ぜます)。
米麹の粒が手でつぶせて、芯が残っていない状態になると完成です。にんにくの刺激的な香りがやわらかく、塩気がまろやかになるのも目安にしてくださいね。
にんにくの成分により色が緑っぽくなりますが、問題ないので安心してご使用できます。
発酵後はふたをきっちり閉め、冷蔵庫で保存すること。3か月を目安に使い切ってくださいね。
編集部スタッフも作ってみました!
実際に、編集部のスタッフもにんにく麹作りに挑戦してみました!
スタッフは「過去に1度醤油麹を作ってみたことがある」というくらいの初心者です。材料の乾燥米麹は、あやかさんがおすすめしている倉繁醸造の「白雪印 こうじ」を使用。
仕込み自体はとっても簡単でした! ミキサーを使うの、久しぶりだな…という腰の重さを除けば、ものの5分で完了♪ ヨーグルトメーカーを持っていないので、常温発酵させることにしました。挑戦した9月はまだ暑く、おそらく1週間くらいでできるかな、と予想。
「毎朝、起きてキッチンに行ったらすぐに混ぜる」をルーティンに。時間やタイミングを決めておくと、混ぜることを忘れにくいですよ。
ただ、仕込んだ日から2日後、ちょっとしたハプニングが…。混ぜようとしてふたをあけると、どうも水分が少なすぎる気がする。仕込んだ当日はもっと水分があったのに…。
仕込みから2日目の状態
レシピの完成画像を見てみても、やっぱり少ない。不安に駆られたスタッフは、あやかさんに問い合わせてみました。
あやかさんの回答によると、常温発酵だとヨーグルトメーカーよりも米麹の水分吸収量が多く、2~3日目にがくっと水分量が減るのだそう。
対策としては、スプーンなどでぐぐっと米麹を押し付けると、少しだけ水分が戻ってくるそうです。それでも米麹の頭が水から出ているようなら、様子を見ながら水を10mlずつ足していき、塩ふたつまみほどを加えるといいとのこと。
早速、我が家のにんにく麹もスプーンで米麹を押し付け、さらに水10mlと塩ふたつまみを足してみました。追加は10mlで大丈夫そうだったので、これで様子を見ることに。
水10mlと塩ふたつまみを足した状態
そのあとは順調に発酵がすすんだ模様。途中からツンとしたにんにくの刺激臭が弱まり、とろっとしたとろみが出てきます。毎朝混ぜているとなんだか愛着がわいてきますね!
7日目で目安の通り、米麹の粒が指でつぶせるようになったので完成!
7日目のにんにく麹。完成!
さて、早速できあがったにんにく麹で何か作ってみようと、とワクワクしながら考えて、まずは「鶏肉とキャベツのガーリック酒蒸し」を作ってみることに。
https://oceans-nadia.com/user/471513/recipe/478088
味付けは、にんにく麹と酒のみ。ひと口大の鶏もも肉ににんにく麹を揉みこんで、30分おいておきます。あとは、フライパンにカットしたキャベツを敷いて、鶏もも肉をのせ、酒をふりかけて5~6分蒸すだけで完成です!
これが本当に美味しい…! 麹の働きで鶏肉はぷりっぷりでジューシー。甘みが引き出されたくたくたのキャベツに、鶏肉のうま味が絡んで、するするといくらでも入ってしまいます。にんにく麹自体の風味もキツすぎずまろやか。シンプルだけど奥行があって、食べたときの満足度も高いですね。
ノンオイルだから、とってもヘルシー。むしろたくさん食べた方が「健康に良さそう!」と思える滋味深い味わいです。
●詳しいレシピはこちら
市販のにんにくチューブ卒業!「にんにく麹」
【鶏肉とキャベツのガーリック酒蒸し】蒸すだけで、絶品!
いかがでしたか? 今回は、簡単に作れて調理の時短にもなり、いつもの料理をぐんと格上げしてくれる「にんにく麹」をご紹介いたしました。ぜひ挑戦してみてくださいね!
にんにく麹で作る!あやかさんの幸せシンプルレシピ3選
腸活に最適!焼ききのこの洋風マリネ
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まずは、食物繊維が豊富なきのこをたっぷり使った、腸活にも最適な洋風マリネをご紹介。お好みのきのこ3種とミニトマトをフライパンで焼いて、にんにく麹を使った絶品マリネ液に漬けるだけ! 彩りもよく、きのこの豊潤な香りで大量のきのこもあっという間にペロリ。作り置きにも♪
●詳しいレシピはこちら
これは絶品!最高の腸活【焼ききのこの洋風マリネ】
素材の美味しさを楽しめる♪にんにく青菜炒め
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お次は、お好みの青菜と調味料ひとつで作れるお手軽な一品(レシピでは小松菜を使用)。唐辛子と桜えびがアクセントになり、シンプルな青菜炒めの美味しさを底上げしています♪ 素材の美味しさそのものを堪能できるので、疲れているときや、あと一品足りないなというときにぜひ!
●詳しいレシピはこちら
野菜、調味料1つで絶品 【にんにく青菜炒め】
やみつき必至!半熟卵の新玉うまだれ漬け
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最後は、悪魔的な美味しさ! 半熟卵の新玉うまだれ漬けをご紹介します。とろ~り半熟卵と、新玉ねぎとにんにく麹、ごま油、豆板醤などで作るうまだれが絶妙に絡み合って、ご飯もお酒もどんどんすすんじゃいます♪ 冷蔵庫で少しなじませておくと、さらに味染みで美味しくなりますよ!
●詳しいレシピはこちら
【半熟卵の新玉旨ダレ漬け】悪魔的おいしさ!
いかがでしたか? ほかの麹調味料やあやかさんのレシピが気になった方は、ぜひレシピルームやSNSをチェックしてみてくださいね♪
あやか|発酵×旬野菜さん
レシピルーム https://oceans-nadia.com/user/471513
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