濃縮されたうま味が魅力の「トマトピューレ」
トマトピューレは、トマトを濃縮したソース状の調味料です。生のトマトを裏ごしして煮詰め、約3倍に濃縮したもので、見た目はトマトソースのようですが、原材料はほぼトマトのみ。
入っていても塩やクエン酸くらいで、トマトソースのように調味済ではないので、あくまで調味料になります。
味付けがされていない分、トマトを使うあらゆる料理に使いやすく、濃縮されているので、短時間でトマトのうま味、コク、甘みが出るのが特徴です。
トマトシチューやトマトベースのパスタソースをトマトのコクが出るまで煮詰めるのは時間がかかりますが、ピューレだと短時間で仕上げることができるということになります。
煮込み不要で深い味に!カレーやスープにも◎
トマトピューレは基本的に洋風の調味料ですが、カレーに使うのもおすすめ。香味野菜と共にトマトを加えて煮詰めるカレーをトマトピューレで作ると、短時間でしっかり煮込んだような味わいになります。
特にシチューのように濃厚な北インドのカレーにはぴったりなので、バターチキンやローガンジョシュなどに使うと良いと思います。
それだけでなく「トマトを煮詰めたもの」ですから、少し調味するだけで美味しいトマトスープやパスタソースにもなります。
調味がされていないので幅広く使え、日持ちもする下ごしらえ済みのトマトと考えて、いろいろなトマト料理に使ってみてください。
料理の仕上がりが変わる!トマト加工品の選び方ガイド
トマトピューレをはじめ、トマトペーストやトマトの水煮、裏ごしトマトなど、トマト加工品にはさまざまな種類があります。レシピによって使われるものも異なるため、それぞれの特徴や違いをわかりやすくまとめました。

トマトペースト(左)
トマトピューレよりもさらに濃縮して(6倍以上)ペースト状にしたもの。味噌のようなうま味とコクがあり、トマト味にするだけでなく料理の隠し味に使われることが多い調味料です。
トマトピューレ(真ん中)
見た目はトマトソース状ですが、玉ねぎが入ったり調味されているトマトソースと違って、原材料はほぼトマトのみ。生のトマトを裏ごしして約3倍ほどに煮詰めた、甘みとコクのあるゆるやかなペーストです。
トマトの水煮(右)
皮をむいたトマトを缶や瓶に塩水とともに入れて加熱した保存食品。丸ごとのホールタイプと、角切りにしたカットタイプの2種類があり、ホールの方が丸ごとのトマトを使うので、トマトの味が強く酸味もあるものが多いです。濃縮していないので、トマトの果実感が感じられます。
裏ごしトマト
トマトを裏ごしして種や皮を取り除いたもの。加熱濃縮されていますが、トマトピューレほど濃厚ではなくサラッとしていて酸味も生かされています。イタリア食材では「パッサータ」という名前で売られています。
それぞれの特徴を知っておくと、レシピの幅がぐんと広がりますよ。
トマトピューレを使ったとっておきのレシピ
一品で栄養満点!トマトと豆乳の冷製スープ
https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/505610
トマトピューレに無調整豆乳を加えて、混ぜるだけで作れる栄養たっぷりスープにしました。タンパク質もビタミンもとれる簡単スープは、夏の朝ごはんにおすすめですよ。
●詳しいレシピはこちら
混ぜるだけで出来上がり「トマトと豆乳の冷製スープ」
混ぜるだけ!オリーブとアンチョビのパスタ
https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/505611
ブラックオリーブとケーパー、アンチョビを加えたトマトソース「プッタネスカ」を、トマトピューレを使って火を使わない混ぜるだけレシピにしました。日持ちする常備食材だけで作れる優れものです。
●詳しいレシピはこちら
混ぜるだけ!オリーブとアンチョビのパスタ「冷製プッタネスカ」
カシミール風濃厚カレー「牛肉のローガンジョシュ」
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「ローガンジョシュ」というのは、インド北部とパキスタン北東部の山岳地域である「カシミール」地方の濃厚カレー。羊か山羊の肉を使うことが多い料理ですが、日本で作りやすいように牛肉のレシピにしました。スパイスは効いていますが、まるでシチューのようです。
●詳しいレシピはこちら
カシミール風濃厚カレー「牛肉のローガンジョシュ」
トマトは、西欧料理で使う食材の中で群を抜いてうま味成分が多いそうです。原産国は南米ペルーと言われていますが、今やトマト味の料理というと、イタリアをはじめとしたヨーロッパの料理がまず頭に浮かぶのではないでしょうか。
大航海時代にトマトがヨーロッパにもたらされ、そこから全世界に広まりました。トマトのないパスタは考えられませんし、トマトのないカレーも考えられません。
きっと“トマトを入れるとなんだか美味しい”ということに気づいて、さまざまな国が新しい食材であるトマトを料理に取り入れるようになったのでしょう。
冒頭でも書きましたが、トマトピューレは生のトマトを加熱濃縮した調味料です。トマトの主なうま味成分であるグルタミン酸とグアニル酸は加熱することで増すことが知られています。
つまり、トマトピューレは、トマトのうま味成分を手軽に効率よく料理に取り入れることができるということ。
フレッシュな果実感を活かす料理には生を、うま味をプラスしたいときには加熱してあるものを。このように考えると、トマトの美味しさを料理に上手に取り入れられるようになります。
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