具材のアレンジも自在!暑い時期に食べたい「酸辣湯(サンラータン)」
酸っぱくて辛い中華スープといえば酸辣湯。中国の湖南省発祥の料理のひとつです。湖南地方は湿度が高く、お米が主食ということもあり酸味と辛味を効かせた料理が多いのが特徴です。ちなみにサンラータン、スーラータンのどちらも日本で使われる呼び名です。
日本も蒸し暑い地域が多い国なので酸辣湯を好んで食べる方が多いと思いますが、なんとなく作るのが難しそうな、中華料理屋さんで食べるスープというイメージですよね。実際作ってみると意外と簡単で、具材や味付けのアレンジもしやすい料理です。今回は手に入れやすい食材で簡単に作れるレシピをご紹介します。
基本の酸辣湯の作り方
https://oceans-nadia.com/user/196104/recipe/422156
【材料(2人分)】
豚こま切れ肉 60g
A塩 ひとつまみ
A酒 小さじ1
A片栗粉 小さじ1
干ししいたけ 2枚
黒きくらげ 4個
長ねぎ 10cm分
鶏がらスープの素 小さじ2
絹ごし豆腐 80g
B醤油 小さじ2
B酒 大さじ1
B塩 ひとつまみ
Bこしょう 少々
しょうが 5g
溶き卵 1個分
酢 大さじ1
ラー油 適量
青ねぎ(小口切り) 2本分
【作り方】
<下準備>
干ししいたけと黒きくらげは水に浸けて戻す。(干ししいたけの戻し汁は取っておく)
1.豚こま切れ肉は細切りにし、Aを揉み込む。
戻した干ししいたけは軸を取り除いて3mm幅に切り、黒きくらげはかたい部分を取り除いて食べやすく切る。長ねぎは斜め切りにする。
【ポイント】
豚肉に塩と酒を揉み込むことで臭みを和らげ、片栗粉でコーティングすることで火を通してもかたくなりすぎずに、やわらかい口当たりになります。このひと手間で仕上がりがとても変わりますよ。
2.鍋にしいたけの戻し汁と水を合わせて400mlにしたものと鶏がらスープの素を入れ、火にかける。沸騰したら1の豚こま切れ肉を加える。
【ポイント】
・干ししいたけの戻し汁にはうま味がたっぷりなので余さず使いましょう。しいたけから細かい汚れが出て底に沈んでいる場合は、茶漉しで漉して使います。
・豚こま切れ肉は全量を一気に入れてしまうと片栗粉で固まって団子状になってしまうので、少しずつ加えてください。
3. 豚肉に火が通ったら干ししいたけと黒きくらげと長ねぎを加え、絹ごし豆腐をスプーンでひと口大ずつすくって入れる。
【ポイント】
豚肉からアクが出たらすくいます。どの食材もすぐに火が通るので、あまり長く煮込む必要はありません。スープはアクを細かく取りすぎたり強火で煮込みすぎたりすると、水分量が変わってしまい仕上がりの味付けに影響が出やすいので、注意が必要です。
4.Bを加え、ひと煮立ちしたらしょうがをおろしたものと溶き卵を加える。酢、ラー油を加え、器に盛り付け、刻んだ青ねぎを散らす。
【ポイント】
・こしょうは少し多めに加えると味がキリッと引き締まって美味しいです。
・溶き卵は中強火で沸騰している状態の鍋に、少しずつ垂らしながら加えてください。ふわっと浮いてきたらおたまで優しく混ぜるのがポイントです。弱火のまま加えたり、加えてすぐにかき混ぜたりしてしまうとスープが濁るので注意しましょう。
・酢は煮込むと酸味が飛んでしまうので、加えたらさっと加熱するくらいですぐに火を止めます。
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今回は干ししいたけのうま味と黒きくらげのコリコリ食感を楽しむレシピにしていますが、乾物を戻す時間がないときは生のきのこでも美味しく作れます。豚肉の代わりに鶏肉を入れたり、トマトを入れたり、たけのこの水煮を入れたり、いろいろなアレンジも楽しめますよ。主菜が餃子や棒棒鶏などの中華おかずの日の汁物にぴったりです。
人気の酸辣湯麺もゆでた中華麺を加えて楽しめますが、その場合は少しスープの味を濃いめに作るとちょうど良いかと思います。水溶き片栗粉でとろみをつける作り方もありますが、今回はさらっと軽い仕上がりにしています。寒い時期はとろみをつけてアツアツを楽しんでも良いですね。
●詳しいレシピはこちら
酸辣湯
具だくさんでお肉も野菜も卵も豆腐もしっかり取れる酸辣湯。食欲のないときも食べやすくお酢の力で疲労回復にも効果があります。これからの暑くなる時期にレパートリーに加わるととても心強い一品ですよ。
これまでにご紹介した【何度も作りたい定番レシピ】はこちら
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