濃厚なのにくどくなく、とろけてしまうような食感を目指して何度も何度も試作してようやく完成したレシピです。
焼きあがったチーズケーキは必ず一晩冷やしてください。とても柔らかいので焼き上がりを温かい状態で型から出すと崩れます。 型を2重に重ねること、湯煎焼きの時熱湯ではなく水を使うこと、水はたっぷり張ることがポイントです。
型の底と側面にオーブンシートを敷く。側面は型の高さより2cm高くする。 底の取れない18cm型を重ねて2重にし、隙間にくしゃくしゃにしたアルミホイルをふんわり詰める。 オーブンを180℃に予熱する。
➀ボトム クッキーまたはクラッカーを細かく砕き、バター(食塩不使用)を電子レンジ300wで40~60秒加熱して柔らかくした物(溶かさない)をよく混ぜて型の底に敷き詰める。
コップの底やスプーンの背を使って押し固めるように平らにし、使うまで冷蔵庫で冷やしておく。
➁チーズ生地 クリームチーズを電子レンジ300wで1分20~40秒加熱して柔らかくする。ゴムベラでグラニュー糖をなじませる。
マスカルポーネとサワークリームをゴムベラでなじませる。
全卵と卵黄を合わせて溶き、少しずつ加えてホイッパーで混ぜる。
バニラビーンズまたはバニラオイルとコーンスターチを加えて混ぜる。
生クリームを5~6回に分けて少しずつ加え、空気を含ませないように静かに混ぜる。
漉し器を通す。
ボトムを敷いた型に流し入れる。大きな泡は竹串などでつぶす。
オーブンに天板を入れ、その上に深めのバット、布巾を敷きバットを載せて水を3~4cmの高さまで張る。 設定温度を160℃に下げて35分焼く。
さらに、バットにコップ1杯水を足し、オーブンを190℃に上げて12分焼く。 焼きむらが出ないように5~6分経ったところで型の向きを変える。
もし、あまり焼き色がついていなくても焼き時間を延長しすぎるととろける食感ではなくなってしまうので、焼き時間が経過したら加熱をやめてください。 焼きあがったらオーブンの中にそのまま10分置いてからとりだす。
冷めたら、型からは絶対に出さずに型のまま冷蔵庫で一晩冷やす。(重ねた外側の型は外してもOK)
型から出すときは片手で底を押し上げながら、もう片方の手でオーブンシートを少しずつ引っ張り上げるようにする。
とても柔らかくとろけるような食感です。 カットするときは1カットごとにナイフをキッチンペーパーでぬぐい、温めてからカットするときれいに切れます。
*追記* 2021,5,29 私は「よつ葉」のクリームチーズを使用しています。 キリで作ると、少し味わいが濃く、まったりとした口当たりになりました。
375913
hoppe
料理研究家
六車樹里(むぐるまじゅり) ひらかた独歩ふぁーむ、広報(SNS周りや旬のレシピ担当) 大阪府出身、在住 2歳年上の主人と、男子3人の5人家族 看護師を経て、お菓子、パンのレシピやコラム作成を数年したころ自己免疫の肝臓疾患を発症するとともに精神的にも底の状態が1年以上続き家からほとんど出られない状態に。 大好きだったお菓子やパンを作ることも苦痛になりレシピサイトはおろかパソコンを開くことすらつらく、人と会うことも外出も避ける日々・・・ そんな中、市の広報に掲載された地域活性化を目指して奮闘する農家の記事を読み、農業を通じた地域活性化の取り組みに興味が沸き、農業への関心が高まりつつあった矢先、偶然先の農家さんの食育に関する講演のチラシを手にすることに。 気にはなったものの当時は精神的に外出が難しい状態で、何とか配信期限ぎりぎりに、講演を記録した動画を見ることができる。 その中で話されていた「自分が農業を続けることで、その風景を守っていきたい」という想いに感銘を受ける。 さらにその方の作る野菜の持つ力強さや味わいの濃さ、甘み、食感すべて、人生で一番と言い切れるほどの美味しさにただただ感動。 すぐにこの農家さんに連絡を取り、翌月からその農家さんの元で働くことに。 畑で働くようになって、みるみるメンタルが改善。自分でも驚くほどに毎日が楽しく生き生きと過ごせるように。 あれほど苦痛だったお菓子を作ること、レシピを作ることも仕事として再開、野菜そのものの持つ旨味や食感を生かしたレシピを考案し消費者の方に向けて発信中。 遠くから運ばれてくる有名どころの野菜より、鮮度が大切な野菜の地産地消のメリットは大きいことを日々実感するとともに、地域で採れたばかりの野菜の魅力を知ってもらいたいと奮闘中です。